連日「桜を見る会」の野党の合同ヒアリングでは、官僚の「わたくし、バカになってしまいました」戦法が目に余る、とある女性が呆れていた。
2019年11月27日朝日新聞にはこんなコメントが出ていた。
菅官房長官「『反社会的勢力』は様々な場面で使われ、定義は一義的に定まっているわけではない。26日の記者会見では、もし一緒に撮った写真があるなら、私自身は把握していないが、その方は結果として会場にいたのだろうと(いう趣旨で)申し上げた。反社会的勢力の出席を私自身は申し上げてはいない」
最近ネット上に拡散されている「一緒に撮った」この写真を見ていただきたい。
立憲民主党の杉尾議員は、菅義偉官房長官の会見での発言を受けて、ヒアリング会場にいた警察官僚にこう質問していた。
杉尾議員「官房長官は前提として『反社会的勢力』』の定義は定まっていない、と言った。定まっていないんですか?あの官房長官の説明は正しいんですか?虚偽説明じゃないですか?」
すると、政府側の警察官僚がこう答えていた。
警察官僚「『反社会的勢力』ということですが、表現につきましては、いろいろなところで用いられているものでございまして、それが、必ずしも常に同じ意味合いで、常に使われているとは・・・」
こんなとぼけた回答に満足するわけがない。
杉尾議員「チガウ!!チガウでしょう!!だって『暴力、威力とか詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団』だって、定義されてるじゃない!!ごまかさないっ!!」
すると、さすがは警察官僚らしく、平然とこう言ってのける。
警察官僚「いま、先生がご指摘の定義につきましては、犯罪対策閣僚会議、平成19年のころの定義でございます。その時点で、そのような形になっているのは事実でございますけれども、現状で、いろいろなところで使われているものが、必ずしも、その時と同じものという風にはとい、みなさん認識されて使っているかどうかは、ちょっと私からは申し上げられない。」
再度、別の野党議員が畳み掛ける。
白鹿議員「おかしいでしょ。警察としてきちんと定義づけているわけでしょ?それを聞いてるんだよ。」
すると、なんとかはぐらかそうとする警察官僚。
警察官僚「あの・・まあ・・・一つの・・まあ・・・例というか、平成19年の判断いただいた閣僚会議で・・・反社会的勢力というのは、そういう形で定義されているわけですけれども、現在使われている言葉が、必ずしも、この中身にされているかというのかどうかは、どういう思いで、皆さんが、それぞれの思いで使われているか、承知していないというところです。」
本来は、警察というのは、その定義に基づいて取り締まる当局であり、「昔の定義と今の定義が違う」なんてことが法律的にあってはならないはずである。
あきらかな無理筋な回答を押してまで、菅義偉官房長官の「反社会的勢力の定義はない」という発言の擁護に必死である。
さらに野党議員と警察官僚との不毛なやりとりが続いていた。
白鹿議員「一般的なことを聞いてるんじゃなくて、政府として、どういう定義で使ってるのか、官房長官が、発言をして記者会見で用いてる言葉なんだから、政府の定義に基づいて発言してるに決まってるじゃないですか!当然でしょ!政府の官房長官だよ!」
警察官僚「犯罪対策閣僚会議の申し合わせに置きまして、当時、定められていることは事実です。」
黒岩議員「『排除』と言ってる以上、主体が何だかわかりませんでは、どうしようもないわけですから、行政用語としても、定義を次回までに示してください。」
ヒアリングに質問事前通告があるのかは知らないが、「反社の定義」と言われて、「平成19年に犯罪対策閣僚会議にて定義が確定された」サラッとこういう回答が出てくるのだから、大した頭脳の持ち主なのだろうが、そういう連中が定義の内容に関しては「宿題」になってしまうのは、まさに「わたくし、バカになってしまいました」戦法なのであろう。
それにしても、恐ろしいのは、安倍晋三首相のぶら下がり会見や菅義偉官房長官の、不用意な言い訳やウソの辻褄を合わせるために、取り締まり当局が「反社会的勢力」のオフィシャルな定義すら、ゆがめることを辞さないという態度である。
安倍政権の中枢にいる連中の発言に合わせて、国や法律の方が寄せられていくというのは、国家の危機と言っても過言ではない。
似たような茶番が昨日も繰り広げられていた。
先ほどの報ステによると シュレッダーのゴミの束から想定して3万枚だそうな いったい何年ぶんを証拠隠ししたのでしょうね ?
— jemini (@jemini71722106) 2019年11月28日
予約表に予約した時間以前の4月27日午前中 5月7日終日空いていたそうで
裁断実行時間は資料要求を受けて1時間後だそうで
仕事が早い!さすが pic.twitter.com/hLKU7JEANs
#報ステ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2019年11月28日
“シュレッダーの使用記録が公開”
記録表によると、5月9日の13時20分。
なんと、宮本議員が資料要求した1時間後に招待者名簿を廃棄していた!!
『事前予約』という説明は、おそらくウソだったのだろう。そんな偶然のタイミングになるわけがない。
内閣府が、ウソと隠蔽の繰り返し??
不名誉なことに、27日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)がこのシュレッダー問題に対して、 「シュレッダーは…日本政府の隠蔽工作のシンボルになっている」と揶揄していた。
「The strange tale of Japan’s prime minister, official documents and a very large shredder」
(日本の首相、公式文書、非常に大きなシュレッダーの奇妙な物語)
内閣府の地下室シュレッダー、履歴機能はないとの説明ですが、パネルでは、時計、稼動時間の合計表示、異常発生時の時間の記録は表示されます。ということは、中のコンピュータには何らかの履歴があるのではないかな。 pic.twitter.com/oj58kFhPBt
— 宮本徹 (@miyamototooru) 2019年11月26日
永田町や霞が関ではこのような国民生活からかけ離れたことが繰り広げられているのだが、現在無職になったこの男の言うことがますます現実味を帯びてきていると、オジサンは思う。
山本太郎(れいわ新選組代表)街頭記者会見 静岡県浜松市019年11月27日
「現場にいました。2番目に割り込んできた自己中のおっさんとか最後の酔っ払いとか痛い人たちにも丁寧に答える太郎さんの対応は立派でした。ステルス演説やら桜の会追及など批判者から逃げ回っている、どこかの首相とは大違い」