新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

「憲法を守り」から「憲法にのっとり」への違和感

2019年05月02日 12時18分26秒 | 憲法改悪

遂に、若者たちまでが「天皇陛下バンザーイ!」と叫んでいたのかと錯覚してしまった昨日の皇居前広場。
 
 「皇居二重橋『新元号万歳!』の歓声」 
 
確かに30年前の新元号「平成」の発表は、昭和のA級戦犯裕仁の死去に伴う改元であり、日本国中が裳に服さなければならないような自粛モードが蔓延していた。
 
したがって、そんな事情も知らないような若者たちからすれば、うまく安倍晋三の画した「祝賀モード」に乗せられてしまったということだろう。
 
しかしそんな見え透いた手には乗らない人はかなり多い。
 
「平成を美化し、令和を礼賛する異様なムードに『平静を保っていられんわ』」とばかり、平成天皇明仁が退位した4月30日のつぶやき。


昨日、「令和に引き継がれる負の遺産」の中で、「安倍首相の疑惑の数々」を例示した最初に下記を挙げた。
 
■改元日程
 改元の日程は2017年10月に朝日新聞が「4月1日に新天皇即位」と1面トップで伝えていた。朝日嫌いの安倍は「朝日は恥をかくことになる」と周囲に怒りをあらわにしたと複数の週刊誌が報じた。年末でも年度末でもなく、暦の上では不自然な4月30日退位、5月1日即位を決めた。
 
さらに労働組合嫌いの安倍晋三は、5月1日のメーデーの日を、赤旗ではなく日の丸で日本中を埋め尽くそうと、新天皇即位を5月1日にしたという「うがった話」を聞いていたので、さぞや昨日のメーデー関連ニュースは皆無かと思いきや、「アベ様のNHK」がしっかりと放映していた。
 
 「5月1日はメーデー 労働組合が集会 雇用の安定など訴える」  
 
主催者発表では昨年並みの28000人の参加者であったが、冒頭、全労連の小田川義和議長が、「元号が変わっても富の偏在や賃金の低下が解消することはない。」と訴えていたが、まだメーデーに参加できる労働者はそれなりのゆとりがあるのだろうが、全くメーデーなんかは関係ないという人たちの存在も忘れてはならないと、この記事は伝えていた。
 
 「【仙台発】ついに『大人食堂』 食べられなくなった非正規労働者」 
 
さて、祝賀ムードも静まり(?)、海外のメディアが即位関連のコメントを発表していた。
 
 「『新天皇即位、妻は見られず』 海外報道、反応様々
 
■米ニューヨーク・タイムズ
 「女性皇族の低い地位、ひいては日本社会において女性が直面している困難の一例」
■米ワシントン・ポスト
 皇室で13人を占める女性が「誰一人、天皇になる道はない」
■英BBC
 「日本政治が劇的に右傾化し、『謝罪外交』は不人気になった」
 「安倍政権が「『自虐史観』を消し去り愛国的な教育を取り戻そう」とする一方で、上皇さまが「目立たないように、しかし確固たる態度で、歴史修正主義者を軽蔑する姿勢を繰り返し示した」   
■独誌シュピーゲル
 「安倍晋三首相による改憲の動きや靖国神社参拝を例に挙げ、日本でもナショナリズムの動きが強まっていると指摘。政治家が隣国への謝罪に消極的である」
 
海外メディアを紹介した朝日新聞嫌いの連中からの批判もあったが、ここではあえて割愛しておく。 
 
それにしても残念ながら国内のマスメディアはこのような内容の記事は一切なかったことはいうまでもない。
 
こんな動きがあったことは、「天皇バンザイ一色」を吹き飛ばしてくれたという意味では一抹の安心感があった。
 
【4月30日】

             【4月30日 退位で終わろう天皇制!新宿大アピール】
 
【5月1日】  

             【5.1 新天皇いらない銀座デモ】
 
退位した天皇の「おことば」は、内閣で閣議決定されてから公にされたものらしい。

それでは、新天皇の「おことば」は最終的には誰が承認したのだろうか。
 
『国民の幸せと世界の平和を』新天皇陛下おことば」を読んで、「憲法にのっとり云々」という一部を見て、安倍晋三を嫌っていたらしい父・明仁が30年前に言った「憲法を守り云々」とは少々トーンダウンし、改憲を目論む安倍晋三に恭順の意を示したのだろうか、とオジサンは下衆の勘繰りをしてしまう。 
    

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