新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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インパール作戦と酷評されたアベノマスクは自決しかない

2020年07月30日 12時21分39秒 | 安倍晋三

2週間前、国会では16日、参院予算委員会の閉会中審査が行われ、野党が推薦した参考人の東大先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授が、新型コロナウイルスの感染拡大の現状への強い危機感を示していた。
 

 

「わたしは今日、極めて深刻な事態を迎えつつある東京のエピセンター化という問題に関して、全力をあげての対応をお願いしたくて参りました」。
エピセンターとは、発生源、中心地、震源地などという意味で、児玉氏の訴えは、「東京型」「埼玉型」などのウイルスの型が発生している可能性を指摘し、東京発の感染のさらなる拡大に警鐘を鳴らすものだった。
そして児玉氏は、総力で対策を打たないと、「来週は大変になる。来月は目を覆うようなことになる」と危機感をあらわにし、政府・国会・民間など総力をあげての対策を求めた。
児玉教授の指摘について西村経済再生相は、東京のエピセンター化への言及は避けつつ、新宿などでのクラスター対策を徹底していく方針を強調した。

 
そして、その発言後には政府の無策により、児玉龍彦名誉教授の警告が現実化してきている。
 
ついに岩手でも感染 全国で1千人超、9府県が過去最多
 
ウィルスという目には見えない厄介な敵は自分から移動することはできない。
 
近くの生物(鳥や動物等)を宿主として移動しながら感染し仲間を増やしていく。
 
そして新たな宿主に感染するにつれて次第に変形しながらその感染力を強めていく。
 
6月19日から県境を越えた移動が解除され、それ以降、全国的に人の動きが活発になった。
 
約1か月半ほど「Stay Home」と命じられ自宅待機や屋外活動を自粛していた多くの国民が、開放感を持って屋外に出始めるこ
とは明らかであった。
 
その後いわゆる「潜伏期間」を過ぎた7月に入って首都圏を中心として感染者数が拡大してきた。
 
当然のことが、当たり前に起こったに過ぎない現在の感染者増加現象。
 
押さえつけていたものを解き放せばどうなるのかという想像力に欠如していた結果でもある。
 
いくらマスクを着けていても、親しい友人たちと飲食をすれば、マスクを外す時間が長くなり、飛沫が飛び交い、1人でも無症状の感染者がその場にいれば、直ちに感染してしまうという、厄介な敵である。
 
一気に感染者数が急増して慌ててしまった大阪府は、「5人以上の飲み会自粛を 8月1日から20日まで 家族は対象外 大阪府、府民に要請」というドタバタ愚策を発表していた。
 
「5人以上」という根拠はどこにあるのか、一般的な居酒屋などは4人掛けテーブルが多く、4人での飲み会はOKなのか、家族は対象外というが、最近は「家庭内感染」が多くなっているという報告との整合性はあるのか・・・と、様々な「?」が湧き上がってくる。
 
大阪府の吉村知事が、感染拡大抑制のために、「5人以上の飲み会はやめて」と記者会見で語った。
子ども相手じゃあるまいし、行政機関やその長が、人々にあれはするなここには行くななどといったことを真顔で語っているのを見ると気持ち悪くなるが、それでもどうしても言いたいと言うのなら、もっと意味があるというか効果的な助言をして欲しい。
(飲食業の経営を考慮しながら感染拡大を抑制させたいという前提で)4人まではいいけど5人以上はちょっと問題と言う背景には、人数が増えると、より会話が活発になりその声も大きくなるから感染リスクも高くなるという思いがあるのだと推測する。
会話が多くなったり声が大きくなると確かに感染リスクは高まるが、感染リスクという観点で言えば、飲み会会場(店内)のエアコン環境状況や過ごす時間のほうが問題になる。
それは、咳などの症状がない感染者が入院しているあいだに、同じ病室にいる人たちが感染してしまうこともあることからわかるように、換気が悪いエアコン環境のなかで感染者が呼吸しているだけでも、離れた場所でも長時間一緒にいると感染することがある。
飲み会のメンバーには感染者がいなくても同じ店内に感染者がいれば、エアコン環境が悪い場合感染してしまうこともある。
会話で飛沫感染するより、エアコンでエアロゾル感染するほうが、症状が悪くなる確率が高い。
健康なヒトなら、飛沫や接触で「新型コロナ」に感染しても、自然免疫レベルでウイルスを排除する可能性が高い。
このような意味で、少しは暑くなるかもしれないが店側により換気に気を遣ってもらい、一つの店での滞在は30分ほどにとどめるほうがいい。いったん、外に出てリフレッシュし別の店に行けばいい。(面倒かもしれないが、そのほうが飲食業界も全体がよくなるかも)
小池都知事が典型だが、行政機関が、きちんとした理屈や説明をしないまま、あれはするなこうしろといった「対策」を掲げるのはやめて欲しい。
「新型コロナ」はどういう経路で感染し、どういう経路が重症化しやすいのかをきちんと説明し、その理屈からこういうシチュエーションでは感染リスクが高いと具体的な例を示せばいいのだ。

・・・というまともな声が誰かさんに届くのだろうか。
 
予想外の出来事に遭遇して、驚き慌てふためいて「その場」しのぎの対策を「場当たり的」と指摘される。
 
それでも対策自体が適切で皆がが納得できる内容ならば積極的に協力も得られやすい。
 
しかし場当たり的な対策はえてして「愚策」と呼ばれるものである。
 
決して場当たり的ではないはずの「Go To トラベル」は制度設計の杜撰さから二転三転して「朝令暮改」も発生し、ついにはその強引さから「感染拡大キャンペーン」と酷評されてきた。
 
先週末からの四連休によるウィルスの移動の影響は来月になって現れてきそうである。
 
その「感染拡大キャンペーン」の仮事務所にジャーナリストが入った。
 
<Go toトラベル事務所に野党議員乗り込む 巨大なコロナ拡散装置があった>
 2020年7月29日 16:51 田中龍作ジャーナル
 
   
広大なオフィスではスタッフ150人が電話対応などにあたっていた。=29日、日本橋 撮影:小杉碧海=
 
 コロナウイルスの拡散本部をきょう野党議員たちが視察した。立憲、国民、共産、社民の議員8人がGo toトラベルの仮事務所に乗り込んだのである。
 あくまでも「仮事務所」である。政府が8月からの事業を無理矢理に前倒ししたため、「本事務所」ではないのだ。
 仮事務所は株式会社日本旅行の本社(日本橋)にあった。オフィスビルの1フロアに150人が働いていた。各旅行会社のスタッフや外注の派遣社員などから成る。
 主な業務として、事業者や旅行客からの電話対応にあたる。持続化給付金事業と違って実体はあった。
 旅行客を受け入れる旅館やホテルのコロナ対策については書面審査で済ませるというから驚く。
 書面審査でコロナ感染が防げるのであれば、これほど楽なことはない。Go to事業による感染拡大は必至だ。
 
  
日本旅行業協会(JATA)の広報室長はオフィスを見せまいとして、野党議員たちを会議室に誘導した。=29日、日本橋 撮影:小杉碧海=
 
 8月3日から事務所は1,000人態勢となる。コロナ拡散装置は巨大化するのだ。
 さらに驚くのは離島へのツアーも事業に含まれていることだ。医療体制が不十分な離島にウイルスを持ち込めばどうなるか。離島を壊滅させるつもりだろうか。
 1兆3,542億円の事業費は国民の血税によって賄われる。
 仕事を失って食べて行くことさえ危うくなっている人々が増えているところに「旅行」というのも常軌を逸しているが、コロナの感染拡大期にウイルスを撒き散らす事業は狂気の沙汰だ。
 世界の歴史に残るほどの愚策となるだろう。


 
最後に、世界的に有名になったこの人の愛用品にまつわるドタバタ劇があった。
 
   
   
「布マスク追加配布、延期を検討 厚労省、計画は8千万枚」

必要と判断したので「追加配布」を発表したのではなかったのか?
 
もっとも「延期を検討」というお役所答弁は、いつまでに検討して結論を出すということは担保されていない。
 
もはや「不要不急」の範疇に入っている「アベノマスク」なので、本音では配布したくないのだろうが、大手商社に発注している手前、中止できないという悪しき慣習が浮き彫りになっているということだろう。
 
まさに、「もはやインパール作戦 !? アベノマスク“追加”に不要論噴出」となって安倍晋三はこの愚策の責任をとれるのか、それとも「不要論」に従って静かに身を引いてくれれば、「国民の不安」は吹っ飛ぶかもしれない、とオジサンは思う。
 

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