昨日の「支持率が多少あがっても『どうする岸田文雄』であろう」とのつぶやきの最後で、日本では報道されない英語圏のニュースを紹介している南雲 香織という米帰国子女のツイートを紹介した。
【速報】WHOが新型コロナワクチンの追加接種は不要と発表。
— 南雲 香織 - Kaori Nagumo (@nagunagumomo) March 28, 2023
WHOが中リスク層に対して追加接種の推奨は、利益がわずかであるとして、行わないことを明らかにした。遂にWHOまでもが手のひら返しをしました。https://t.co/ApHv9R7o46
そして後追いでこんな記事がでていた。
「健康な成人のワクチン追加接種、2回以降『推奨せず』 WHOが指針見直し」
これには素直で善良の市民たちからは怒りのコメントと、従来からワクチンを信じていない人たちのコメントが続いていた。
◆2回目以降の追加接種については害はない。としているが、接種回数が多い、日本を含む東アジア、西欧、北米では、超過死亡数が激増し、接種が進まなかった、東欧、南アジア、アフリカでは超過死亡数の変化が見られないことから、今後のためにも、害があったと判断すべきでしょう。 ◆何を言っとるんだ ここまでコロコロ話変えるとは信用ならん。 止めたのにうちの家族3回打ってしまったぞ。 義父に至っては3回目打ってしばらくして心筋梗塞で亡くなってしまった。 義母は5回も打って次回接種はとか言ってる。 全力で止めなければ。 ◆今更何を。 ワクチン接種後に亡くなっても死因は最初から「因果関係は不明」と決まっています。 病理解剖など、二重にも遺族には辛いことを経てやっとワクチンが原因だと認められるかどうか。 死因は分からないんだから、子どもにもどんどん打たせよう、とはなりません。 実際にワクチン始まってから超過死亡が増えているそうです。科学的な根拠はない、単なる偶然だと断じるより、本当に安全なのかどうか徹底的に疑った方がいいと思います。 2022年初頭にEUからワクチンの頻繁な追加摂取に対して免疫力の低下を警鐘する発表がありました。 死亡率とワクチンとの関係を一度精査されても良いかと思います。 ◆まあ最初から2回で設計されてたワクチンでしたからね。ブースター接種とか藪から棒にあとからでてきた付け焼き刃な接種でしたし。 で、当初の製薬会社の設計通り2回目までは打ったものの3回目以降のブースター接種に及び腰だった人を「反ワクチン」などと呼んだり3回目以降の接種を割引の条件にした人たちもいましたが、結局それ正しくなかったってことですかね? ◆こんなことは私達は知っておりました 始めからリスクの方が圧倒的に高いんです。 やってることが逆なんですよ。 これ健康な人全員が対象の「ワクチン」なんですよ? リスクが大きいと考えるところから入っていき、ベネフィットを明かしていく方向へ向かうべきなんです。 少なくとも今までのワクチンはそうしてきたはずです。 ベネフィットから入ってリスクをアップデートしていってどうするんですか。 それをリスクをひた隠しにして、リスクを懸念する人達の声を弾圧して多くの人に接種を推進してしまった人間はしっかり責任を感じて頂きたい。 現在でも山ほどリスクの機序が明らかになってきてます。 おそらくこれでもほんの一部です。 核酸ワクチンはそんな気軽に体内に入れて良い技術には達しておりません。 ◆市販薬で副作用を起こしたことがある自分はワクチンこわくて打ってないけどコロナに一度も感染してません。 通勤で満員電車バス乗るし外食もしてきたけど。。 ちゃんと食べて笑って湯船に浸かって美容のために早寝して、毎日日課のウォーキングしてるだけ。 特別なことはしてません。元気です。 「若いんだから大丈夫。ワクチン打ちなさい」と言い続けた身内は私の選択が気に入らなかったらしく、疎遠になりました。 ◆健康だったのにワクチンで体おかしくなった。病院はしごして免疫数値が異常と言われ難病疑い。これも進行しないと検査が難しいため今のとこわからないとしかいわれなかった。打ったの後悔してます。 |
怒りを通り越して哀れさを感じさせてくれるこの嘘つきオバサンはまだ頑張っている。
「高市早苗氏は地元や総務省から総スカン…捏造発言は職員への『配慮』と主張の支離滅裂」
「事実と異なる内容を入れられている。これは怪文書の類いだ」──。高市経済安保相がまた、強い言葉で断じた。28日の参院予算委員会で放送法の政治的公平の解釈を巡る総務省の内部文書について「作成者不明、配布先も不明、作成目的も不明」と強調。「いわば怪文書の類いだと、私から考えたら、そう思います」と言い張った。 一般的に「怪文書」とは、出所や信憑性が不明な状態で出回る文書などを指し、中傷的・暴露的な内容を持つのが特徴だ。しかし総務省はすでに「行政文書」と認め、高市氏が存在自体を否定する「大臣レク」についても、「あった可能性が高い」と結論付けた。 それでも高市氏の減らず口は止まらない。文書を「捏造」と表現していることに対し、「偽造とか変造とか法に係るような言葉はあえて使っていない」「(当時の職員の)どなたかを罪に問うような意図はなかった」「かなり配慮して申し上げたつもり」とエスカレート。捏造も偽造も変造も偽りのものを作り上げるという点では変わりはないが、そんな指摘も彼女には馬耳東風なのだろう。 |
確かに捏造も偽造も変造も偽りのものを作り上げるという点では変わりはないが、福島県にある「はま寿司 郡山堤店」 では新鮮さが売り物のはずのネタの「消費期限」を捏造していたということを「文春砲が伝えていた。
「<現場写真入手>「1皿100円」はま寿司で「期限切れ寿司ネタ提供」が横行の疑い 3人の従業員が告発」
「他の寿司チェーンが値上げを余儀なくされる現在も、80種以上が「1皿100円」と謳い、リーズナブルな価格設定を維持しているのがはま寿司の特徴だ。その裏にあるのがこうした行為だとしたら、はま寿司本社や親会社のゼンショーにも責任が生じてくる。本社によるさらに詳細な調査や今後の説明が待たれる。」と結んでいたが、高市早苗の「減らず口」にはあきれるが期限切れ寿司ネタを食わされた客は「開いた口が塞がらない」気持ちになるというものである。
タモリの「新しい戦前になるんじゃないですかね」という指摘が徐々に現実味を増している現象が最近起きている。
「第五福竜丸の記述も教材から削除 はだしのゲンに続き、広島市教委」
広島市教育委員会が市立の小中高校を対象にした「平和教育プログラム」の教材から漫画「はだしのゲン」を削除する方針を決めた問題で、米国のビキニ水爆実験で被ばくした静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の記述もなくすことが1日、分かった。教員用の指導資料には記述を残し、生徒に概要や参考文献を紹介するという。 第五福竜丸は69年前の3月1日、太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験に遭遇し、乗組員23人全員が被ばくした。日本で反核運動が高まるきっかけとなった。平和教育プログラムで使う市教委作成の「ひろしま平和ノート」では、第五福竜丸は核兵器を巡る世界の現状を学習する中3の部分に掲載されている。乗組員の被ばくや、半年後に40歳で亡くなった無線長の久保山愛吉さんなどを写真とともに紹介している。 市教委がプログラムを再検討する中で「第五福竜丸が被ばくした記述のみにとどまり、被爆の実相を確実に継承する学習内容となっていない」との指摘が出た。 |
しかし、教材には第五福竜丸の説明と、被曝した久保山愛吉さんら船員の写真が載っており、それによって、遠いビキニ環礁でおきた核実験が日本にも影響のあった出来にもかかわらず、これも「なかったこと」にしたいとはいったい誰に忖度し何を恐れているのだろう。
安倍晋三の最初の政権時代の最悪の置き土産でもある「教育基本法」の改悪が今でもその影響を受けている。
「(社説)道徳の教科書 窮屈な検定姿勢改めよ」
来春から使われる小学校教科書の検定結果を文部科学省が公表した。3回目の検定となる道徳では、今回も「国や郷土を愛する態度」をめぐり、息苦しさを感じさせる意見が相次いだ。 検定が根拠とする学習指導要領は17年の改訂で、安倍政権が改正した教育基本法が色濃く反映された。道徳科で教える内容として「節度・節制」「規則の尊重」など22の項目を定める。今回はそのうち「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」の要素が足りないとする指摘が13件あった。多くの教科書は、郷土愛にまつわる部分に「国」や「日本」という言葉を追加するなどして合格した。 例えば2年生の教科書では、地元のあんこ屋を描く部分に、「むかしからある日本の食べもので、すきなものはありますか」「これからも日本のあじをつたえていきたいね」の2文が加えられた。4年生の教科書では、「地いきの祭りやイベントに、どんなふうに参加していきたいかな」が、「日本で大切にされてきたものに、何があるかな」などと書き換えられた。 いずれも、身近な話題に無理に「日本」を押し込んだようにみえる。小学校の教科書は、子どもが理解しやすい題材や表現を使う必要がある。しゃくし定規な指摘を受けて不自然な内容になっては、本末転倒だ。 道徳は18年、正式な教科に格上げされた。朝日新聞の社説は、成績をつけるようになれば特定の価値観を押しつけることにならないかと心配し、教科化に疑問を投げかけた。 こうした懸念に対し、文科省は「考え、議論する」道徳をめざすと表明。数値での評価ではなく、先生が大くくりにコメントを書くことにした。教科書会社にも、子どもが多面的に考えられるような配慮を求めた。 だが、これまでの検定では、一面的な型にはめ込もうとするかのような指摘が目立つ。16年度の最初の検定では、郷土愛を扱う部分で指摘を受け、「パン屋」を「和菓子屋」に換えた教科書があった。今回合格した教科書が同じ部分で取り上げるのは、村祭りや姫路城、「米百俵」の逸話など「古き良き日本」の題材ばかりだ。 そんな窮屈な教科書でも、先生の工夫で「考え、議論する」ことはできる。「本物」の郷土には、あんこ屋以外にどんな店があるか。それぞれお気に入りの店を紹介し合えば、自然と郷土愛は深まるのではないか。 新年度以降、次の指導要領改訂に向けた議論が本格的に始まる。道徳は子どもが考え、議論する教科になっているか。文科省は学校現場の声に耳を傾け、必要な見直しを検討すべきだ。 |
これも「あたらしい戦前」として「お国のため」とか「祖国を守る」といった考えを子供のうちから叩き込ませろという発想であろう。
そういう意味では、「日本代表」がかつての憎き米国を破って「世界一」になったということは、国威発揚としては最高のイベントで会ったののかもしれない。
かつて安倍晋三政権から疎んじられ、恫喝されたすっかり牙を抜かれた「テレビ朝日」はこの間の「WBC騒動」で見事に「スポーツチャネル」になってしまい、本来国民に伝えるべきニュースが、それも政治関連ニュースがすっかり希薄になってしまった。
タモリと同じ年で、「テレビのWBCフィーバーには、正直「いい加減にしろよ」との思いが強かった御仁がこんなことを書いていた。
「第259回:熱狂を少し離れて…(鈴木耕)」
・・・。そりゃ、面白かったと思うよ、WBC。 芸人さんたちがひな壇に並んで、仲間受けのギャグを飛ばし自分たちで大笑いしているバラエティなんかに比べりゃ、WBCは格が違う。ぼくはバラエティ番組なんかまったく見ないから、確実に地上波テレビ離れが進んでいた。ニュースと、あとは2、3の報道番組を見るくらい。 でもスポーツは大好きで、とくにラグビーは大ファン。スポーツチャンネルを契約しているので、リーグ・ワンは全試合(ディヴィジョン2も含めて)を録画していて、毎日1試合ずつ楽しんでいる。試合時間がダブっていれば、再放送を探して全部録画する。それくらいのラグビーファンなのだ。他は、野球もサッカーも、バスケもバレーだって見る。人間同士が真剣にぶつかり合っているのを見るのは、それなりに楽しい。ぼくだって、中学までは柔道部に入っていたんだからね。 あとは映画。これもスター・チャンネルと契約しているから、面白そうなのを探して録画しておいて、夕食後にひとりで楽しんでいる。 そんなぼくだから、WBCも見ようとは思ったんだ。 けれど、あのアナウンサーの絶叫中継には鼻白んだ。何もそこまでニッポン! ニッポンッ! を叫ばなくてもいいじゃないか。次第に見る気が失せていった。だから、両手で何かをくるくる回す仕草がペッパーミルといって大人気だということも、カミさんに教わって初めて知ったくらいだった。 テレビのWBCフィーバーには、正直「いい加減にしろよ」との思いが強かった。ワイドショーは言うに及ばず、ニュース番組でさえWBCの話題で大騒ぎ。食事時、テレビを点ければ、いつもはエラソー顔のコメンテーターたちも、顔いっぱいの笑いで「ニッポン!」を連呼している。だから、テレビを消して音楽CD。 新聞だって同じようなもの。スポーツページを拡大して見開き2面、巨大活字と写真で大特集。それでも足りずに社会面にも、ヌートバー選手の生い立ちだとか、ダルビッシュ選手の献身的な努力、大谷くんのすばらしさ、観客のマナーや相手国チームへの思いやりまで、もうWBCで満腹だス。 繰り返すが、ぼくも野球は大好きだ。去年も、大谷くんの出場するメジャーリーグの試合は、楽しみながらよく見ていたのだ。でもこのWBC騒ぎって、何だか気持ち悪いなあ…と。 こんなことを書けば、また“いつもの方たち"から「何でも反対の反日野郎」だとか「売国奴」「日本人じゃない、北へ帰れ」などという悪罵が飛んでくるだろうが、国民が一色に染め上げられるということに、どうにも背筋がぞわぞわするのだ。しかも、こうも簡単にあっという間の一色染めだ。 もう何を言われたってかまわないから、書いてしまう。 ちょっと危ないんじゃないか、これは⁉ こうもたやすく染め上げられるなら、スポーツ以外の“何か"が起きた場合、本気で「国民一丸」で熱くなっちゃうんじゃないか。というより、立ち上がらなければ「非国民」などと謗られる破目になるんじゃないか。そんな薄気味悪さを感じたのだ。 この期間、国内外を問わず、重大なことが頻発していた。それらがWBCに隠れて、あまり報道されなかったり無視されたり。 ざっと挙げてみようか。 ◎大江健三郎さんの死去 ぼくは初期の『死者の奢り』『奇妙な仕事』『飼育』から『セヴンティーン』や『政治少年死す』も含め、ほとんどの大江さんの作品を読んでいる。熱心な大江文学ファンであった。かつて勤めていた出版社のトイレで用を足していたら、なんと大江さんが入ってきて隣で並んでシャー…。思わずオシッコが止まってしまった(なんて記憶も)。そして「さようなら原発」集会では、取材に訪れたステージ裏の楽屋で、ほんの少しだけお話もした。ほんとうに、大江さんの死は悲しかった…。 ◎国際武器見本市 千葉の幕張メッセで、物騒でキナ臭い見本市が開かれていた。新聞もテレビもほんの小さな扱いだったけれど、国内外から250社以上が参加。殺人ドローンなども展示されていたという。岸田政権の「軍事費倍増」の流れを受けて好機到来とばかり、日本では4年ぶりの開催となった。ほとんどの報道が「防衛装備品見本市」と、例の“デタラメ自民党語"での見出しだったが、朝日新聞は「武器見本市 日本に熱視線」とタイトルしていた。そこだけは褒めておこう。 ◎高市経済安保担当相と「放送法」問題 もはや泥沼化した高市早苗氏の言い訳。総務省が正式に「行政文書」だと認め、さらに担当官僚たちが「捏造したとは思えない」「そういうことをする理由がない」と表明しているにもかかわらず高市氏は「ありもしないことが書かれているから捏造」を繰り返し、「捏造という言葉はきつすぎるので使わないが、この文書は不正確だ」と言葉を言い換えながらも強弁を止めない。その上「私を信用できないのなら質問しないでください」と開き直り、よけいに紛糾させてしまった。本来は、政治家によるテレビ報道への圧力や、放送法そのものに問題はないのか、という本質論が大事なのだが、高市氏の態度によって本来の議論がかすんでしまった。 ◎ガーシー議員の除名決定 どうにも釈然としない幕引きだった。この人、昨年の参院選での当選以来、一度も議会に出席せず、ついには懲罰処分を受け除名された。本人は「国会に出席するつもりはないと公約していた」と言うのだが、国会に参加する気がないのなら、なぜ立候補したのか、ぼくにはまったく分からない。今の国会や政治に何らかの不満を持っている有権者の支持を受けたのだとは思うが、どうにも釈然としないのだ。ことは選挙制度や民主主義そのものに関わる問題なのだが。 ◎沖縄の辺野古を巡る裁判、沖縄県側が全面敗訴 これは先週も触れたことだから、詳しくは書かないけれど、辺野古の米軍新基地工事では、大浦湾側の「マヨネーズ地盤」と言われる軟弱地盤が焦点となっていた。これに関しては科学者や研究者たちから詳細な調査結果が示されているのだが、福岡高裁沖縄支部の谷口豊裁判長は、それらを「県側は考慮すべきでない事項を過剰に考慮した」と、およそ非科学的な事由で却下。これぞ、上だけを見て物事を判断する“ヒラメ裁判官"の典型である。まさに、沖縄の司法は死んでいる。 ◎先進6カ国から「LGBTQ法の整備を」との書簡 日本を除くG7の6カ国は共同で、日本に対し「日本におけるLGBTQの差別解消のための法律の整備」を訴える書簡を送った。先進国の中では同性婚の否定などは日本だけになっていることについて、G7議長国への危惧を表明したもの。だが日本は「書簡を受け取ったかどうかについては明言しない」などと逃げまくる。この点だけでも、岸田自民党政府にはG7議長国である資格がないと言える。 ◎袴田巌さん、再審開始確定 長期間の死刑収監者として世界的にも問題視されていた「袴田事件」について、東京高検は特別抗告を断念。これにより、袴田さんの再審が確定、無罪の公算が強くなった。1968年に死刑判決を受けてから、実に55年ぶりの再審確定である。この事件では証拠としての「みそ漬け衣類」が焦点となったが、検察側の証拠捏造の疑いも指摘されるなど、取り調べ方法に大きな疑問が投げかけられた。冤罪による死刑判決を考えれば「死刑制度」そのものを議論し直すべきではないかと、ぼくは強く思う。なお、滋賀県の「日野町事件」では、阪原弘・元無期懲役被告が獄中死しているが、このほど大阪高裁が「死後再審」を支持した。これもまた「冤罪事件」ではないかと見られている。 ◎日韓首脳、正常化で合意 戦後最悪とも言われていた「日韓関係」に正常化の兆し。尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領が訪日。岸田首相との間で「シャトル外交(相互訪問)や安保協力で合意」した。むろん、両国が歩み寄るのはいいことだが、元徴用工問題等で日本に譲歩しすぎたとして韓国国内では「屈辱外交」との批判も強く、すんなりいくとは思えない。確かに、徴用工問題では、基金を韓国の企業が作り、日本はその責を負わないとするなど、反発の芽は残っている。 ◎岸田首相、ウクライナ訪問 G7首脳の中では、岸田氏だけがウクライナを訪問していなかった。G7議長国のメンツにかけて、5月に迫った広島サミット前には、なんとかウクライナ訪問を実現したかったのだろう。ウクライナ戦争終結に向けての外交として必要だったとは思うけれど、そのやり方がどうにも稚拙だ。とくに「必勝しゃもじ」をゼレンスキー大統領への手土産にしたことは、嘲笑や冷笑のみならず、外交センスのなさに批判が集まっている。戦争当事国へ出かけて「必勝しゃもじ」とは、むしろ戦争を煽っているととられても仕方ないのではないかとの批判だ。このしゃもじが「軍都広島」で日露戦争の戦意高揚で使われたという歴史的事実を考えれば、確かに岸田氏のセンスの悪さはひどいものだと思う。 ◎ロシアがベラルーシに戦術核を配備 ウクライナ戦争での核兵器使用はないだろうと見られていたけれど、プーチン大統領が同盟国ベラルーシに核兵器を配備すると表明した。これはイギリスがウクライナへの「劣化ウラン弾の供与」を認めたことへの報復措置と言われている。「核の脅威」が現実化し始めた。「世界終末時計」というものがある。「原子力科学者会報」の科学者たちが毎年設定しているのだが、これは元々「世界が核戦争にどれだけ近づいているか」を示すものだった。それによると、2023年1月24日には、残り時間が「90秒」と示された。これは過去76年間で最短であり、世界がもっとも破滅に近づいていることを示している。「抑止論」、それも「核抑止論」の行き着く先がこれである。人間の愚かさが自らの命を縮め、地球の破壊に手を貸そうとしている。 この他にも、 ◎沖縄石垣島へのミサイル弾薬等の搬入があり、 ◎沖縄で台湾有事の際の先島諸島からの12万人の避難訓練が図上で行われ、 ◎愛知県警機動隊の沖縄派遣は違法との判決があり ◎米無人機とロシア戦闘機が空中衝突し、 ◎フランスでは年金制度改定に反対する巨大なデモが繰り返され、 ◎プーチン大統領へ国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出され、 ◎クレディ・スイス銀行がUBSに買収され、 ◎日本では東芝が国内投資ファンドに買収され、 ◎イギリスではジョンソン元首相が虚偽答弁のため議員失職の瀬戸際になり、 ◎トランプ前大統領は不正買収で逮捕の情報があり、 ◎ロシア・ウクライナ双方で40件以上の「捕虜の即決死刑」が指摘され、 ◎自宅で双子を死産したベトナム人女性リンさんに逆転無罪判決があり、 ◎統一地方選が始まり、 ◎地方議員と統一教会の癒着は相変わらずであり、 ◎ミャンマー軍事政権のクーデター後2年、民主勢力への弾圧強まる… もっとあるけれど、ここには書ききれない。 これらの重要なニュースや事件が、あのWBCフィーバーの陰で無視されたり小さな扱いにされてしまった。 ぼくは、自らも週刊誌編集部に身を置いたことがある者として、こんなメディア状況を、ほんとうに悲しく切ないと感じている。いまさら言っても蟷螂の斧だけれど、どうしてもマスメディアには考えてほしいのだ。 政治が壊れかけ、統一教会は自らの存続をかけて、地方議会への働きかけをますます強めていると言われている。そんな中で、マスメディアが国民の熱狂を煽り、結果として重要なことから目をそらさせる役割を果たしていることに、そろそろ気づくべきだ。 |
思わずこんなにあったのかとうなってしまった。
あらためて「あまり報道されなかったり無視されたり」したニュースの中にも明らかに岸田文雄政権にとっては不都合な事柄が多く、まさに孔子の意に反した「国民には知らしむべからず」なのではないだろうか、とオジサンは思う。