新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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オミクロン株の過小評価は時期尚早

2021年12月10日 12時03分58秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

なぜ自民党が憲法を改正したがっているのかは今更ではないが、自衛隊を正式な「国軍」として国民に認知してもらい米軍の手足となって世界中の国で活躍させたいからである。
 
もっともすでに2016年3月29日に安保法制が施行され(たことにより集団的自衛権を行使できるようになっているので、すでに「憲法9条」は形骸化されているに等しい。
 
しかし自衛隊という名称で海外で「殺人」を犯したことを国内で訴えられ裁判になれば、「憲法違反」という大きな問題となる。
 
それでは自民党や「ゆ党」と揶揄されている維新の会以外の、一応野党らしい国民民主党などは、いったい憲法のどこを変えるのか、または何を追加しようとしているのかは定かでない。
 
それにもかかわらず、玉木雄一郎は、「国民民主、憲法審査会は『与党』側で出席 玉木氏『(野党からは)お声がけなかった』」という節操もない情けない行動にでていた。
 
これまで衆院憲法審査会の与党幹事懇談会(幹事懇)は、自民、公明両党と憲法改正に前向きな日本維新の会の3党で開催していたが、維新が存在感を主張し始めて、このままだと弱小野党のまま埋もれてしまうという危機感からなのか自公・維新連合にすり寄ったっということであろう。
 
そもそも「憲法審査会は一般的に憲法を議論する場でなく、憲法改定案を発議する場であり、衆院憲法審査会の与党幹事懇談会に初参加したことは、9条改定や緊急事態条項を入れ込む出口に持って行くという自民党の方針に乗っかてしまったということに他ならない。
 
哀れな弱小政党の生き残り策なのかもしれない。
 
ところで最近COVID-19の感染者数の激減により、新型インフルエンザ等対策推進会議・基本的対処方針分科会の「尾身会長」がメディアから姿を消していた。
 
それはむしろ国民にとっては好ましいことなのだが、一部のネットユーザーからは「尾身会長の苦労」をもじって「オミクロン」にとってかわったのではという声がでていた。
 
その新しい変異株らしき「オミクロン」に関しては、世界中で短期間での感染者数の増大がニュースとして話題になっていたが、WHOはこんな見解を発表していた。
 
オミクロン株、再感染リスク高いが症状は軽度か WHO見解

 
【12月9日 AFP】世界保健機関(WHO)は8日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、感染歴のある人が再感染するリスクが従来株に比べ高いことが初期データから示されているが、従来株より症状は軽い可能性があるとの見解を示した。
 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見で、「南アフリカからの新たなデータは、オミクロンでは再感染リスクが増加していることを示唆している」と説明。一方で、「オミクロンはデルタより症状が軽いという証拠もある」とした。
 だが、結論を出すにはさらなるデータが必要であることを強調し、オミクロン株の特性を解明するため監視体制を強化するよう各国に要請。「現段階での油断は命取りになる」とし、オミクロン株の症状が軽度であることが判明したとしても、警戒を怠らないよう警告した。
 WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏も、現在のデータからは、オミクロン株が「おそらくデルタ株よりも効率的に伝染している」ことが示されていると指摘。たとえオミクロン株が従来株に比べ危険性が低いことが判明しても、感染拡大ペースが速ければ、発症者が増えて医療機関に負担がかかり、「より多くの人が死ぬ」恐れがあると述べた。
 WHOは、一部データで示されているようにワクチンの対オミクロン株効果が低かったとしても、重症化予防の効果は高いことが期待できると指摘。ワクチン接種の重要性を強調した。(c)AFP

 
そして、国内のメディアもこんな後追い記事を飛ばしていた。
 
オミクロン株の出現は「朗報」なのか 「ヒトと共生」を可能にするウイルスへ
 
 
  
11月下旬に初めて報告されてから、瞬く間に世界40か国以上に広がった新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス「オミクロン株」。世界で最初に存在が確認された南アフリカでは1日あたりの新規感染者が1週間で4倍になり、1万6000人を突破した。
 イギリスでも日に日にオミクロン株の感染者が増え、12月上旬には300人を超えた。ノルウェーでは企業のクリスマスパーティーでクラスターが発生して13人が感染。北米ではアメリカ、カナダに次いでメキシコでも新規感染者が発生した。
 日本国内では、海外から入国した3人からオミクロン株が検出された(12月6日現在)。世界中で急速な感染拡大が続くオミクロン株とはいかなるウイルスか──。
「従来の変異株と違うのは、『変異の数』がものすごく多いことです」
 そう指摘するのは、昭和大学客員教授(感染症)の二木芳人さん。
「新型コロナウイルスは、表面にある、とげ状のスパイクたんぱく質を使って人間の細胞内に侵入します。世界中で猛威を振るったデルタ株はスパイクたんぱく質の変異が4か所ほどでしたが、オミクロン株は32か所に変異があることがわかっています。これまでの変異株にはなかった未知の変異が数多くあり、このウイルスがどんな特徴を持っているかの全体像がつかみづらくなっています」(二木さん)
 なぜ、それほどまでに変異が多いのか。二木さんは、「南アフリカで発生したことがポイントです」と語る。
「オミクロン株が最初に確認された南部アフリカは、エイズウイルスのHIVに感染した人が多い地域として知られています。HIVには免疫力を低下させる働きがあり、免疫不充分の人がコロナウイルスに感染したことで、変異が加速した可能性があります。
 また南部アフリカは検査やワクチン接種が充分ではなく、“新型コロナの無法地帯"のような地域のため、ウイルスが好き勝手に感染を繰り返し、大きな変異を遂げたのかもしれません」(二木さん)
 変異が多いことは、そのまま脅威につながる。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんが指摘する。
「スパイクたんぱく質の変異が多くなると、免疫から逃れやすくなって感染力が強まる可能性があります。また、ワクチンが効きにくくなって、接種後に感染するブレークスルー感染が増加する恐れもあります」
 米ボストン在住の内科医・大西睦子さんが続ける。
「各国の研究者が懸念を抱いているのはオミクロン株の急速な増加です。実際に南アフリカではオミクロン株がデルタ株よりもはるかに早く広がり、膨大な人々に感染する可能性があります。実際、ベルギーのある研究者は、“オミクロン株は、同じ期間でデルタ株の3~6倍の人々を感染させる"と警告しています」
 感染力の強さとワクチンすり抜けの脅威は世界の多くの研究者から指摘されており、世界保健機関(WHO)は、オミクロン株を最も警戒度の高い「懸念される変異株(VOC)」に指定した。この先は日本でも感染が拡大する恐れがある。
「政府は水際対策を強化しましたが、すでにオミクロン株は日本に入っていると考えるべきです。これから潜伏期間を経て、12月中旬には新たな感染者が目立ってくるかもしれません。国内ではほかに拡大している変異株がないので、年末年始にかけて感染が一気に広まる可能性があります」(二木さん)
 日本に迫りくるオミクロン株。感染力が強く、ワクチンが効きにくいという指摘に恐怖を感じる人は多いはずだ。
 だが一方で、「オミクロン株の出現は、人類にとって“朗報"だ」と喜びをあらわにする専門家もいる。いったいどういうことなのか──。
■ほとんどは無症状か軽症
 オミクロン株の出現が「朗報」である根拠として、「症状の軽さ」が各国から指摘されている。
 南アフリカからの報告によると、オミクロン株の感染者の症状は、疲れやすい、筋肉痛、頭痛、乾いた咳など。以前の流行時によくみられた、呼吸困難や嗅覚、味覚の消失を訴える患者はいなかった。南アフリカ医師会会長によると、オミクロン株に感染した患者はデルタ株に感染した患者とは異なる、はるかに軽い症状だったという。
 また、隣国のボツワナの政府高官によると、オミクロン株が発生したと思われる地域では、85%の症例にまったく症状が表れなかったという。一石さんが説明する。
「オミクロン株は感染力こそ強いものの、症状は軽いと報告されています。呼吸器症状も軽いとされ、デルタ株のまん延時のように、人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)に移行するほど重症化する症例は、現時点では少ないと考えられます」
 驚くべきことだが、WHOによると、オミクロン株に関連した死者の報告は、12月上旬現在、ただの1例もなというのだ。EUの衛生当局も「オミクロン株の死者はおらず、感染者のほとんどは無症状か軽症」と明らかにした。
 冒頭で紹介したノルウェーのクリスマスパーティーで発生したクラスターでも、感染者は一様に症状が軽く、入院にはいたらなかったという。
 そうした状況を受けて、WHOの主任科学者は全世界にこう呼びかけた。
「私たちはどれくらい心配すべきか? 1年前とは状況が違うのだから、パニックになるのではなく、よく準備をして慎重になればいい」
 症状が軽く重症化しないことは新たな仮説をもたらす。
 オミクロン株を「クリスマス・ギフト」と呼ぶのは、ドイツの次期厚生大臣の有力候補、臨床疫学者のカール・ラウターバッハ教授だ。
 ラウターバッハ教授はオミクロン株のスパイクたんぱく質に32の変異があることに着目し、ツイッターでこう述べている。
オミクロン株は人を殺すのではなく、感染させるために最適化されたのではないかと考える。これは多くの呼吸器系感染症のウイルスが進化する過程と一致しており、コロナウイルスがこの段階に到達したのは喜ばしいことだ
 またイスラエルのハダサ・へブライ大学医療センターの上級医師、ドロール・メボアック教授はこう述べている。
「現在得られている情報を見ると、この変異株は急速に広がっているが、それほど危険ではないかもしれない。それは世界にとって本当によいニュースだと思います」
 なぜオミクロン株の出現が「喜ばしいこと」で「本当によいニュース」になるのか。それを知るには、一般的な感染症のウイルスの変異の過程を理解する必要がある。
「そもそも変異は、ウイルスがヒトの細胞内で増殖する際に、遺伝子がコピーミスを起こすことで生じます。
 そのコピーミスのなかでも、空中でより長く感染力が保てるもの、感染者がより多くのウイルスを呼吸や咳を通じて放出するように体内のウイルス量を増やせるもの、別のヒトに伝播する際に変化を起こしやすいものなど、ウイルスが生き残るのに有利なものが勝ち残り、広がっていく傾向があります。
 感染者がどんどん増えていき、ウイルスがヒトの細胞内で増殖を繰り返しやすい状況では、そうしたコピーミスが発生しやすくなり、より感染力の強いウイルスが変異株として出てきやすい。そうして弱いウイルスが淘汰されていきます」(一石さん)
 現在、南アフリカで起きているのがまさにそうした変異と考えられている。
 南アフリカ国立感染症研究所によると、10月にはデルタ株が感染した人の92%を占めていたが、11月には74%がオミクロン株に置き換わった。
 ここで重要なのは、「ウイルスが際限なく、毒性が強力なものに変異し続けることは考えにくい」ということだ。
「ウイルスの毒性が強くなりすぎて“宿主"であるヒトが死んでしまうと新たな感染先が見つからず、ウイルス自体が生き残れなくなり、本末転倒です。また、毒性が強くなるとワクチンや治療薬がすぐつくられるので、ウイルスの生き残り戦略として不利になる面もあります。
 つまり、ウイルスが最も生き残りやすいのは、毒性が強くなりすぎず、感染しても人類があまり気にしないレベルです。新型コロナも、最終的には普通の風邪ウイルスのように、ヒトと共生していくようになるのではないでしょうか」(二木さん)
 ウイルスとヒトの共生を示す兆候が、「感染力は強いがヒトは殺さない」とされるオミクロン株の出現だ。
 感染症と人類の歴史を振り返ると、19~20世紀に猛威を振るった「ロシアかぜ」や「スペインかぜ」は変異の果てに、ただの風邪やインフルエンザになって、人類と共生するようになった。
 2020年来、世界中を大混乱に陥れた新型コロナも、オミクロン株の登場によって、ただの風邪になっていく可能性が高い。ゆえにオミクロン株の登場は「朗報」と指摘する専門家が多いのだ。
※女性セブン2022年1月1日号

 
「“宿主"であるヒトが死んでしまうと新たな感染先が見つからず、ウイルス自体が生き残れなくなり、本末転倒」という話は昨年からよく聞く話であった。
 
まるでウィルスが高等生物のように「意思」と「戦略」をもった生き物のように思える話である。
 

「『スペインかぜ』は変異の果てに、ただの風邪やインフルエンザになって、人類と共生するようになった」というが、国内では約2年余りで最終的に当時の日本国内の総人口約5600万人のうち、0.8%強に当たる45万人が死亡したと記録に残っており、スペイン風邪を引き起こしたH1N1型ウィルスが、日本の隅々にまで拡大し、もはやそれ以上感染が拡大する限界を迎えたからであり、スペイン風邪にかかり、生き残った人々が免疫抗体を獲得したからだと推測されている。
 
「感染力は強いがヒトは殺さない」というが、今後も国内感染者数が減少し年末・年始を無事に過ぎれば、「オミクロン株の登場は「朗報」という専門家の指摘がうなずける、とオジサンは思う。
 

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