新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

思いつくままの”閑話三題”

2019年11月16日 07時12分59秒 | 家族もろもろ

◆死者からの贈り物
今年の6月30日に亡母の一周忌法要を済ませ、一応亡母に関する諸日程は消化したと思ったら、夏前に区役所の保険年金課から大型の封書が届いた。

中身は「高額介護合算療養費等支給申請書兼自己負担額証明書交付申請書」と「高額介護合算療養費等に関する申請及び受領に関する申立書」という長ったらしい、いかにもお役所的なタイトルの2通の用紙が入っていた。

亡くなって一周忌も済んだのに、と思ったが、対象となる期間、「平成29年8月1日から平成30年6月30日」までの、「医療保険」と「介護保険」の自己負担額の合計が高額介護合算療養費の基準額を超えたため、その分を支給するという話であった。

「お知らせ」の用紙には上記の期間内に払った金額と基準額との差額の支給額が記されていた。

特別養護老人施設に入所していた母は、施設費の他に口腔治療費も加算され毎月7万円前後がオジサンの口座から引き落とされていた。

今回は死亡後の給付額の申請なので、「相続人代表」としての申請手続きが必要となり、かなり面倒なため暑い期間は放っておいた。

しかしかなり気候的にも涼しくなり、意を決して面倒な「申請書」と相続人代表としての申立書を先週の日曜日に一気に作成し、翌11日の月曜日に区役所に提出した。

よく見ると給付予定額は1万円余りである、区役所までバスと電車を乗り継いで往復すると800円近くになり、仕方がないので片道約50分ほど歩いて区役所まで行き、申請書を提出し、帰りも約1時間ほどかけて歩いて帰宅した。

区役所の担当者は「入金は4か月ほどかかります」と告げた。

余り期待しないで来年の春先に亡き母からの贈り物を待つことにした。 
   
◆小さく生んで大きく育てる
文字通りに解釈すれば、「子供は小さい子を産み、大きく成長させるのがよいということ」となるのだが、ビジネスの世界では「事業などは小資本で始め、だんだん大きくするのがよいやり方」という見方もある。

初めから高望みしないで、リスクを少なくするため自己資金で起業し徐々に事業は拡大すべしということであり、もっともであろう。 

しかし、現実的には新生児の場合は誤解とリスクがありこの言葉は当てはまらないらしい。

この言葉をうまく使っているのは政治の世界である。

新しい法案の場合「ハードル」を時には高く、または低くして実態を隠して成立させ、その後政令等で実質的に変えていくという手法を使うことが多い。

国歌・国旗法は強制することはなく国が決めるだけのことだと説明をしていたが、国歌を歌わなかったり起立しなかった公務員が次々と懲罰されたり解雇されている。

消費税初導入の時には、3%以上にはしないと言っていたが、気が付いたら8%になり10%まで引き上げられてしまっている。
その時の言い訳は、社会保障費や財政規律を盾にしていたが、とりあえず通してしまえば、約束や前提条件などは一切検証されない。

制度や法令を「小さく産んで、大きく育てる」とは、国民騙しのテクニックである。

最初から大きくすることが目的であり、大きくすることが法の真の目的なのである。

とりわけ安倍政権にはこうした、騙しのテクニックがあふれかえっている。 
  
   
◆早生まれの「七五三」
昨日の11月15日は「七五三」と暦には書かれている。

なぜ、この日なのかは、知ったかぶりの連中はこういうかも知れない。

「簡単さ、7+5+3=15だからさ」

確かにもっともらしいが余りにも貧弱な屁理屈であろう。

この風習の謂れは、古くは平安時代にさかのぼるが、3歳の男女が生まれてから剃っていた髪を伸ばし始める「髪置きの儀」から始まり、5~7歳になると初めてを身につける「袴着の儀」という儀式が行われたという。

江戸時代になると、髪置きの儀が男女における3歳のお祝いになり袴着の儀が男の子のみの風習として制定されたらしいが、もちろん貧乏人にはできないことであり、もっぱら武家や裕福な商人たちの間で行われており、明治時代にはこれらの3つの儀式をまとめて『七五三』と呼ぶようになったという。

「11月15日に七五三のお祝いをする始まりは徳川家光が自身の子供である後の徳川綱吉の健康のお祈りをした日がきっかけとなったとかでその後元気に育ったことから七五三をお祝いする日として定められた」という説明が、ネット検索したどのサイトでも同じような表現であったが、その出典は定かではないようである。

3年前の2月の大雨の日に、オジサンの息子に長女が誕生した。

日本の小学校の学年は「4月1日に始まり翌年の3月31日に終わる」と国は定めており、4月1日に満6歳になっている子どもが入学できる。早生まれという言葉は、特にこの小学校の入学時期で話題になることが多い。

それは幼稚園でも同様に扱われ、その孫娘は今年の4月から地元の幼稚園の「年少組」に入園した。

しかし、早生まれのため同じ組には前年に生まれた子供が多く、約1年近く離れている子もいる。

したがって、母親に代わって園児の送迎バス停まで連れて行くと、周りは一回りも大きな子どもたちばかり。

我が孫娘が豆粒のように見えてしまうのだが、今年で満3歳になったので「小さく生まれたが大きくな~れ」と健康のお祈りをこれから地元の神社に行って「七五三」の祝いをしようと思っている。      

      

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