余りにもの唐突(?)な、それも5年後の新紙幣の発表ニュース。
昨日のテレビメディアは新札の話題でまたもや「スピンか?」という声も聞かれる程の大はしゃぎ。
確かに、最新のステルス機が当初は行方不明となれば、シャレにもならない。
「空自F35A、墜落と断定 尾翼の一部発見 防衛省」
今後のF35Aの大量発注にも大きく影響がでるという由々しき事故である。
残念ながら、5年先の話をこのタイミングで発表するという安倍政権の思惑に見事に乗っかってしまった。
「今回の『早すぎる発表』には、夏の参院選もにらんだ政権浮揚の思惑ものぞく。
政策の方向性もちぐはぐだ。政府は11の消費税増税にあわせてポイント還元制度を始め、小売店は『キャッシュレス決済』のための設備導入に追われている。一方、紙幣刷新への対応に企業は負担を強いられることになり、キャッシュレス化で現金流通の社会的なコストを抑えるという大義名分は揺らぎかねない。」と冷静なメディアもある。
「新紙幣、24年度から 元号発表直後 政権浮揚の思惑」
「福岡県知事選で強引な陣頭指揮を取りながら惨敗した」麻生太郎財務相の顔を立てるためのようだという声が聞こえてくる。
載せたくはなかったが、あえてそのツラを晒しておく。
「紙幣一新、正式発表 新元号とは『たまたま重なった』」
【朝日新聞DIGITALより】
麻生太郎は
— ??コニュー?? (@QzizPeb777) 2019年4月9日
天皇の家系であり
人工地震を起こし
東北のガレキを再利用
余った金は銀座のママに貢ぐ
東北の血を麻生セメントで固めた巨悪
イルミは不細工だ
命を懸けてぶっ壊す
今度は金を刷る
それも
裏のボスキャラ
紙幣一新、正式発表https://t.co/eMsDHDFbdx pic.twitter.com/z9qNgrnm2Y
安倍と麻生が何かを企んで発行を
— 猪又万太郎 (@mujyaki7) 2019年4月9日
発表し5年後に出回るってバカ言うな
オメェ等キャッシュレスを推進してんと
違うんかぃ
5年後はキャッシュレスがかなり浸透
してんじゃねんかよ アホクソ野郎!
紙幣一新、正式発表 新元号とは「たまたま重なった」:朝日新聞デジタル https://t.co/CoU8vkht6u
「新たな産業育成、女性活躍、科学技術の発展など現代にも通じる諸課題に尽力しており、新元号の下での新しい日本銀行券(紙幣)にふさわしい人物と考えている」とのたまわるのだが、「令和」と相乗効果を狙った政権の思惑が見え隠れする。
「新紙幣 レガシー狙う 新元号に続く全面刷新公表は『偶然』強調」
【毎日新聞より】
なぜか、【渋沢栄一】はお隣の韓国ではすこぶる評判がよろしくない。
安倍政権を慮ってか、NHKは韓国の通信社連合ニュースなどの複数のメディアの記事を発信していた。
「新紙幣に批判 『渋沢は経済収奪の主役』韓国メディア」
一万円札には『近代日本経済の父』と呼ばれる渋沢栄一の肖像画・・・・に対して、「渋沢が設立に携わった日本初の銀行『第一国立銀行』が1878年に朝鮮半島に進出し、韓国併合の8年前の1902年に、日本の軍事的圧力を背景に『第一銀行』の名称で、渋沢の肖像画を使った一円札と五円札、それに十円札を流通させた」、「過去の歴史を否定する安倍政権の歴史修正主義が反映されたという解釈もできる」、「日本の植民地支配を受けた韓国への配慮が欠けているという批判が出ることが予想される」という連合ニュース記事を紹介していた。
最近、とみにギクシャクしている日韓関係を念頭にした安倍政権の韓国のへのいやがらせとは、考え過ぎか?
また、日本経済新聞も、「『渋沢紙幣』大韓帝国下で発行 韓国メディアは反発」と現地のメディアの記事を紹介していた。
◆聯合ニュース
「朝鮮半島を経済侵奪した象徴的人物」
「渋沢栄一が設立した第一銀行は02年に1ウォン券、5ウォン券、10ウォン券の3種類を当時の大韓帝国下で発行した。聯合は日本が軍事的圧力を背景に紙幣の流通を図った」
「植民地支配の被害国への配慮が欠けているとの批判が予想される」
◆公営放送のKBS「経済的に朝鮮半島を従属させた人物」
じつは【渋沢栄一】は隣国だけではなく、国内でも当時はこんな評判であった。
東京新聞「筆洗」から引用しよう。
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演歌師、添田唖蝉坊(そえだあぜんぼう)の「ノンキ節」は一九一八年の流行歌で当時の庶民の生活の苦しさを歌っている。曲の中で繰り返される<ノンキだね>はそれでもがまんする世への皮肉であろう▼痛烈な資本家批判もある。<機械でドヤして血肉を絞り五厘のコウヤクはる温情主義>。心優しい資本家もいるが、その温情にしてもたかだか五厘の膏薬(こうやく)だとからかう。こう続く。<其(そ)のまたコウヤクを漢字で書いて渋沢論語と読ますげな あ、ノンキだね>-▼渋沢論語は安い膏薬と歌われているのは新一万円札の肖像画に起用される実業家の渋沢栄一。社会救済を通じ、富を再分配する「道徳経済合一説」を説いた日本の資本主義の父も、その歌ではかたなしである▼生涯に関与した企業は約五百。唖蝉坊は笑おうが、ビジネス分野から日本の近代化を支えた人物に違いない。社会事業、教育、学術分野への物心両面での支援も考えれば、起用に異論は少なかろう。高潔無私の人物だったとも聞く▼最高額紙幣の顔がビジネスマンという点に金の世を思わぬでもないが、そういう時代になったか。それにしても政府のはしゃぎっぷりである。唖蝉坊の毒は感染するらしい。替え歌を一節▼<変わる変わるよ 平成が令和に 福沢さんは渋沢さんに跡目を譲る 政府の祝いの太鼓に浮かれてみたけれど 財布の中身は変わらない あ、ノンキだね>
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新元号に新紙幣、そして東京五輪と一般庶民を浮かれさせて、自分にとって都合の悪いことに蓋をして、景気の高揚感を演出し「あたらしい年に新しい憲法を」と目論む安倍晋三だが、一押しの【渋沢栄一】が登場する5年前からこんな状態では、御本人も草葉の陰で気もそぞろであろう、とオジサンは思う。