少々古い話になるが、2019年6月28日に公開された映画「新聞記者」を見て、翌日、「社会派サスペンス映画のお勧め」と自ブログ内で紹介した。
当時は公開日前日に、「望月衣塑子原案、松坂桃李出演の映画『新聞記者』が描く「安倍政権」の不正がリアルすぎる! 内閣情報調査室の謀略も」 とネットメディアで宣伝されていた。
それから3年経って、当時の望月衣塑子役の「シム・ウンギョン」に代わって、目力鋭い米倉涼子主演でNetflixが全6話のドラマとして世界中に配信している。
「Netflix『新聞記者』海外でも高評価 現実と同じ不祥事描写に安倍夫妻“真っ青"」
〈一気に見てしまった〉〈安倍(元首相)は見たのかね〉──。ネットフリックスが全世界に配信中のドラマ「新聞記者」(全6話)が好評だ。モリカケや財務省の公文書改ざん事件をモチーフにした同作の人気急上昇に、安倍夫妻は真っ青に違いない。
「新聞記者」は2020年の第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した同名映画のドラマ版。映画と同じく藤井道人監督がメガホンを取った。米倉涼子が主人公の東都新聞社会部記者を演じるほか、綾野剛や横浜流星ら豪華キャストも目白押し。13日の配信開始から早くも、日本国内で視聴された「今日の総合TOP10」において、17日まで堂々1位を獲得する人気ぶりだ。・・・中略・・・ |
残念ながら安倍晋三の辞書には「自戒」という言葉は存在せず、仮に載っていても本人は読めなかったであろう。
「安倍派の会長に収まり自民党内最大派閥の領袖となったのだが、どうやらその威光は錆びつき始めており、最近ではこんな醜態を演じているらしい。
「安倍元首相が露骨な反撃!岸田首相の目玉政策に文句ブーブー『理解してる人はほとんどいないでしょ』」
安倍元首相が岸田首相の目玉政策「新しい資本主義」を批判し始めました。岸田政権発足以降、岸田首相から“軽視"され、ロコツな反撃に出ています。昨年末は、“天下の愚策"と評されるアベノマスクについて、岸田首相が「廃棄する」と明言したことにも“激オコ"状態だったそうで… https://t.co/FdS5iuy6m2
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) January 20, 2022
岸田が、国民が思ってたよりまともで(というか安倍・菅が異常過ぎた)支持率が上がってるから、聖帝シンゾー様が嫉妬してる模様。
— 僕 (@ika_0302) January 20, 2022
トチ狂ってマスクばら撒いたり、効果が実証されてない段階でアビガンを推すような人よりは、
地味だが正常な思考力のある岸田の方が遥かに信頼できるよね。 https://t.co/jokvn81YF3
的確な、かつ辛辣なこんなコメントが最も似合う安倍晋三なのだろう。
「子供かよ」、「この馬鹿どんだけ器小さいねん。消え失せろよゴミくずが。」、「見苦しい」
まあ過去の人になって、その危険度も限りなく低下している輩にいまさらながらの批判しても時間の無駄なのだが、当面の日本の危険は、連日感染者数を爆発的に増加しているオミクロン変異株であろう。
しかし全国的にすでに蔓延してしまった頃に「まん延防止等重点措置を適用しても時すでに遅しであろう。
すでに、「<新型コロナ>東京の感染者、このままなら1週間後は1日1万8000人 警戒度は最高レベルに」と予測され、それに伴い「第5波」にはなかった、「濃厚接触者への連絡『感染した本人から』を検討をと東京都 自宅療養者急増、保健所業務の逼迫で<新型コロナ>」ということになってしまった。
さすがにこれは行政の責任放棄ではないのか。
その背景にはコロナ対策のための人員不足という事情があるのだろうが、そこを踏まえて先手先手で手を打つのが政治家の役目なのだろうが、相変わらず小池百合子都知事は結局のところ、「感染は止める。社会は止めない」という「虻蜂取らず」みたいな安っぽいキャッチコピーを口走って、「やってる感」だけ演出してきたツケが回ってきたということなのだろう。
それでは、安倍晋三に目玉政策の「新しい資本主義」を批判された岸田文雄は何をやっているのだろう。
「3回接種率は1.3%の惨憺 経済を止めている岸田無策」
【巻頭特集】
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) January 20, 2022
とっくに分かっていたオミクロンの感染爆発に、この政権は何をどう備えてきたのか。先進国や韓国と比較してお話にならない3回目接種率、無意味だったパスポート、中途半端な時短・種類制限は知事に責任丸投げ
3回接種率は1.3%の惨憺 経済を止めている岸田無策
https://t.co/I9YGNKwTVx
また同じことの繰り返しか。「オミクロン株」が猛威を振るい、全国の新型コロナウイルス新規感染者が初めて4万人を超えた19日、政府は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、群馬県、新潟県、岐阜県、愛知県、三重県、香川県、長崎県、熊本県、宮崎県の1都12県を「まん延防止等重点措置」適用地域に追加。期間は21日から2月13日までだ。これで、重点措置の適用は沖縄、山口、広島の3県(今月31日まで)から、16都県に拡大されることになった。 期間内に感染者数が減らなければ延長、あるいは緊急事態宣言に移行することになるのだろうが、そもそも今回の重点措置には意味があるのか。 岸田首相は、13都県への重点措置を決めた政府対策本部で「メリハリの利いた対策を講じる」と強調したが、この政権のやることにはメリもハリもないからだ。 重点措置の適用は、自治体から要請があればすべて認め、飲食店の時短営業や酒類提供の停止など具体的な対策は自治体に丸投げ。だが、感染力が極端に強いオミクロン株に、これまでと同じ飲食店対策がどこまで有効かは分からない。 |
こんな声なきつぶやきが踊っていた。
今の日本のコロナ禍のカオスを一言で表現すると「無政府状態」 指揮系統も、責任者すらもはっきりしなくなった。 厚生労働省は無くなってしまったのか? 分科会は、専門家の集団ではなかったのか? 言うことは、どんどん変わり、やるべきことは全然やらない。 そして、国民への説明もまともにやらない。 あれもこれも自治体へ丸投げ。責任までも投げつけ、押し付ける。 総理は、「やりた~い」「考えた~い」「進めた~い」と、口を開けば、己の「願望」ばかり。 誰に、お願いしているんだか・・・。 そういうのなら、国民にだってあるぞ。 「お金が欲しい」「仕事が欲しい」「薬がほしい」「ワクチンがほしい」「総理には辞めてほしい」「彼女がほしい」旦那には「酒を止めてほしい」 「願望」は、口にしたところで、あくまでも「願望」。 行動を起こさなければ、意味がない。 人は、出来ていない事、やれていない事を「願望」と言う名の「妄想」に逃避する。 「逃避」はいかん。 仕事を投げ出してはいかん。 若者は、「PCR検査をしなくてもいい」と専門家会議で、専門家が言ったそうだ。 素人の私も、「冗談」で言ったことがある。 それでも、あくまでも「冗談」の話だ。 周りの人も、勿論「冗談」と知っていたさ。 PCR検査をしないで、確定診断など出来るのだろうか? 病気の原因も分からずに、的確な治療が出来るとでも言いうのだろうか? わしは医者だと言いながら、不思議なことを言う医者がいるものだ。 感染症対策の基本、「検査、隔離、治療」の「検査」が投げ出された瞬間だ。 これからは、感染者が、自ら「濃厚接触者」を特定し、連絡しなければならないんだと。 誰がするか!だ。 「濃厚接触者」に指名されたら、自宅か、宿泊施設で10日間の自主隔離しなければならない。 日銭で何とか生き延びている人にとっては、それこそ「死刑執行」にも等しい。 コロナに感染したからといって、感染者にそんな権利はないし、ましてや権限などはある筈もない。 「治療」などは、自宅療養と言う名の「自宅放置」で、とっくの昔に投げ出されてしまっている。 「逃避」はいかん。 仕事を投げ出してはいかん。 諸外国では、1日、数十万から100万人の感染者を検査で見つけている。 一体1日どのくらいの数の検査しているのだろう。 それに比べて、日本はどうだ。 感染の拡大が始まって1か月足らず。しかも、1日3万人の感染者を発見した程度で、 「もう検査出来ませ~ん」だよ。 「もう無政府状態で~す」 |
とうとう川柳でこんな風に笑われてしまった岸田文雄。
「スピード感持って朝礼暮改する」
いったいいつまで持つのか、少なくとも「逃避」などせずに、やるべき仕事を投げ出さないでほしい、とオジサンは思う。