一部の社民党支持者から、「日本共産党が本気で『野党共闘』で政権への参画を目指すのであれば、最低でも外部からの批判に真摯に向き合う態度が必要だと思うが、残念ながら現在の同党にはそうした姿勢が全然感じられない。」とか、「民主集中制のドグマに党の執行部が守られている形なのだろうが、いい加減その誤ったドグマを打破すべき時期だ。」と痛烈に批判されている日本共産党。
しかし戦後最悪の安倍政権打倒には共産党抜きの「野党共闘」はあり得ない。
色々と批判はあるが、共産党の機関紙「赤旗」には党所属議員の独自の調査結果がしばしば掲載され、大手マスメディアも知らない事実が明らかにされることが多い。
「軍拡要求の米研究所に寄付金 安倍内閣6年間 税金から3億円 宮本徹議員の調査で判明」
【赤旗より】
これは安倍政権による税金の私物化の証なのだろうが、最近の統計偽装では、政権肝いりの政策がそもそも「偽装」と指摘されていることは事実であろう。
放言や失言、それに品性の無い発言がとどまることを知らない「アホ太郎」こと麻生太郎財務相兼副総理。
実はこの男は虚言癖の安倍晋三と異なり、決して嘘はつかない、正直なマヌケなのかもしれない。
「麻生氏ポロリ本音 “アベノミクス偽装”は『支持率のため』」
まさに政治評論家も認めている始末。
「政権に対する世論調査は本来、支持率が高ければ政策への評価も高くバランスが取れているものですが、安倍政権の場合、支持率の高さに比べ、政策への評価が低い。政策の中身で勝負できないので、上っ面の都合のいいデータを利用して、支持率頼みで底上げに躍起になっているのが実態です」(政治評論家・野上忠興氏)
「アベノミクスによろしく」という著書がある、弁護士の明石順平は、「民間最終消費支出の実質値(物価の影響を取り除いた値)は、2014年から16年にかけて3年連続で減少しました。これは、戦後初の現象です。さらに、17年は前年比プラスになったのですが、4年も前の13年を下回ってしまいました。この『4年前を下回る』という現象も戦後初です」と、安倍政権の経済政策は、民主党政権時代より悪化しており、まさに「悪夢」そのもである。
「8.2兆円カサ上げも…民間最終消費支出は戦後最悪の大停滞」
さて、原発問題は最悪の国策であり全国規模の話だが、同じ誤った国策が沖縄で繰り広げられているのが辺野古新基地建設であろう。
そして東京都に着目すれば、張本人が曖昧になってしまった豊洲市場移転がやはり最悪の決断だったのかも知れない。
一昨日にはこんな記事が出ていた。
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<健康被害が続出 豊洲市場の“黒い粉塵”は高濃度の猛毒物質>
2019/03/13 15:00 日刊ゲンダイ
【指先に黒い粉塵が付着(市場関係者提供)】
黒い粉塵は猛毒物質――。日刊ゲンダイは昨年12月5日付で、豊洲市場に黒い粉塵が舞い、健康被害を訴える業者が相次いでいることを報じた。その黒い粉塵の成分を、共産党都議団から依頼を受けた専門家が分析したところ、驚愕の結果が判明。アンチモンやカドミウムなど毒性の強い物質が、自然界ではあり得ない高濃度で検出されたのだ。
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豊洲市場は昨年10月にオープンしたが、直後から建物内の空気がよどみ、働く業者から「市場の中に入ると咳が止まらなくなる」「喘息のような発作が出る」「喉が痛い」などの声が相次いだ。床などに真っ黒な粉状のチリが大量に積もっていたが、12月の日刊ゲンダイの取材に、都は「成分分析をするまでの段階ではありません」(豊洲市場管理課)と見て見ぬフリだった。 日刊ゲンダイ同様、黒い粉塵を問題視していた共産党都議団が、豊洲市場6街区仲卸棟の4階の駐車場から黒い粉塵を採取し、東京農工大の渡邉泉教授(環境資源科学)に分析を依頼。その結果は渡邉教授が「自然界ではあり得ません。あまりに異常なデータだったため、分析した学生が実験ミスではないかと疑ったほどでした」というものだった。
〈別表〉が自然界の2倍以上の濃度が検出された物質だ。自然界の170倍もの濃度が検出されたアンチモンの毒性は極めて強い。継続して吸うと、肺炎、気管支炎、生殖障害を引き起こす。12倍のカドミウムも毒性が強く、体内に蓄積されると、骨がもろくなり、激痛が走る。4大公害の1つイタイイタイ病の原因物質だ。神経症の原因になる鉛や長期摂取で意識障害を引き起こすビスマスも危険だ。銅、亜鉛、錫など体内に存在する金属でも、過剰摂取は体に支障を来す。
「黒い粉塵はコンクリートやターレのタイヤの成分だと考えられます。築地市場は開放型で絶えず水で洗い流していましたが、豊洲市場は閉鎖型で、水の使用も制約があり、滞留してしまっているようです。強い毒性の成分も含まれ、危険な作業環境です。黒い粉塵の成分が健康被害の原因である可能性も考えられますから、空気清浄など対策を取って、作業環境を一刻も早く改善するべきです。そのためにも、今回は1カ所だけでしたが、大気中も含めた複数箇所の成分を大至急調査して、全容をつかむ必要があります」(渡邉泉教授)
■小池知事「適切に対応」とお茶を濁す
12日の都議会予算特別委員会で、共産の和泉なおみ都議がこの問題を取り上げ、小池百合子知事に調査を迫ったが、小池氏は「適切に対応している」とお茶を濁した。
都は、豊洲市場の大気中の浮遊物含有量を2度調査しているものの、浮遊物が何であるかは分析していない。分析もせずに、どうして適切だと言い切れるのか。
現に健康被害の訴えが相次ぎ、高濃度の猛毒まで検出された。小池氏がこのままスルーを続ければ、歴史に残る公害になりかねない。
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負の巨大なレガシーとなりそうな2020年東京五輪会場と、「歴史に残る公害」となりかねないポンコツ豊洲市場。
安倍晋三と同様、小池百合子も歴史に名を刻みたいらしいが、このままでは不名誉な悪役としての名が残るだけではないだろうか、とオジサンは思う。