元電通専務で東京オリ・パラ大会組織委員会元理事の高橋治之を巡るAOKIとの贈収賄容疑がかたまり、ようやく逮捕に至った。
この男をめぐる不正な金の動きは、オリンピック前から囁かれていたことで、TBS『報道特集』では精力的に報道していたこともあったが、背景に「政治」の影がちらつき核心にまでには捜査当局も至らなかったらしい。
昨年の6月には、「JOC幹部が電車に飛び込み死亡 東京五輪を巡って繰り返される悲劇」という痛ましい事故が発生していた。
当時、東京五輪・パラリンピックの招致を巡り、賄賂を贈ったとする疑惑で数年前からフランス司法当局から捜査対象となっていたのがJOC。
竹田恒和前JOC会長が理事長を務めた東京五輪・パラリンピック招致委員会(現在は解散)からシンガポールのコンサルタント会社に約2億3000万円がコンサルタント料として支払われたことが判明していた。
現在も東京五輪を巡る賄賂疑惑は燻り続け、フランス当局の捜査は続いているらしい。
日本側だけでは逮捕できなかった。
— エリック C.(カルトとの関係を切らない内閣を許していたら大変なことになる) (@x__ok) August 17, 2022
「東京五輪の招致活動をめぐって、フランス司法当局がIOC関係者に多額のカネが流れた贈賄疑惑を以前から捜査しており、その過程で高橋氏の名前も一時浮上していた」
フランス当局の求めに応じて関係者を嘱託尋問した
。https://t.co/AOdKNpZKfv
飛び込み自殺したAさんについては、
「竹田氏の賄賂疑惑が浮上した時、活動の中心は招致委でJOCとは直接、関係なかった。しかし、AさんはJOCで長く竹田氏に仕えていたので、何かと気苦労も多かったようです。招致委の活動にJOCも関わっており、A氏も裏方として動いていたんじゃないかと言われている。日本レスリング連盟の不明朗会計問題などJOC傘下の競技団体が、不透明な金銭のやりとりを指摘されることは、珍しいことではない。そのたびにA氏は事態の収拾に当たっており、内情を知りすぎる立場にあった。堅実な仕事ぶりで信頼が厚かっただけに一体、何があったのでしょうか? 残念でなりません」
というOC関係者の話もあり、「真実は墓場まで持っていった」のかもしれない。
今回の東京五輪・パラリンピック汚職事件では、贈賄側もすでに3人が逮捕されており、東京地検特捜部も安倍晋三という重しがなくなり、じっくりと全貌を解明することであろう。
すでに「商業五輪」に成り下がって久しいが、まさに、「(社説)五輪汚職 腐敗の祭典だったのか」ということが明らかになったに過ぎない。
いまさら、「遠藤元五輪相『努力に水差す』 元理事逮捕、野党は政治関与追及」と騒いだところで影の大物政治家がいなくなったので「野党の追及」もかたちだけになりそうである。
それより、逮捕された高橋治之のフィクサーぶりが、当時の記事からも際立っていた。
「東京オリンピックの『延期』を言い出した男の告白『アメリカ大統領への影響力がありそうなメディアに発言した』」
逮捕された高橋治之氏の1年前のロングインタビュー。いかに中心人物だったのか、よくわかります。https://t.co/9A2D1v42zb
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) August 17, 2022
さて、自民党と旧統一教会との癒着は岸信介の頃から続いているという事実はかなり広まってきている。
しかしその不遜の孫には別の顔があったようである。
「安倍元首相"手かざし宗教"広報誌で「自分も信者」と発言していた
政治と宗教・密接交流問題 民間療法や献金を巡ってかつてはトラブル頻発の新興」
もし本当に「手かざし」が効くと思っている人が総理大臣だったならそれは空恐ろしい事だし、逆に「手かざしなんて出鱈目だが、その場限りで信者の振りをしよう」と思ってここ迄言っていたなら、それはそれで空恐ろしい事だと思います。「安倍政治」とは何だったのかと思いますhttps://t.co/IBr2SoMRJs
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) August 16, 2022
安倍元首相"手かざし宗教"広報誌で「自分も信者」と発言していた | FRIDAYデジタル
— 但馬問屋 (@wanpakuten) August 17, 2022
崇教真光の広報担当者に取材をすると、"神組み手"とは信者のことだという。
「実は一人で複数の宗教に入信する議員や秘書は多い。これは信仰心というより選挙協力を期待しているためです」https://t.co/MZOah2pwoN pic.twitter.com/vtrh8SGk38
まあ、どうでもよい話なのだが、
「実は一人で複数の宗教に入信する議員や秘書は多い。これは信仰心というより選挙協力を期待しているためです。教団としても『あのセンセイは、うちの信者』だと広告塔にできるメリットは大きい」ということなので、使い勝手の良い宗教団体と、広告塔になる政治家との間の「相互支援」関係は容易には解消できないらしい。
ところで、週刊金曜日の植村隆発行人が、ジャーナリストの立場から「言論の自由度」を低下させ、さらにNGO「国境なき記者団」の「報道の自由度ランキングを、第二次安倍政権以降、急落させた安倍晋三に対して「民主主義を劣化した安倍元首相の国葬に反対」と同誌で書いていた。
国葬に関しては、すでに澤藤統一郎弁護士が、いままでに、数回ブログで反対を表明している。
「『安倍国葬」は9条改憲への道、戦争に通じる道。」
「安倍晋三とは、醜悪な統一教会との癒着政治家の筆頭である。その国葬はあり得ない。」
そして今度は札幌在住の若手の弁護士も最近のメディア記事を参照しながらブログで反対していた。
「安倍晋三氏の国葬に大義はない 30億円も掛ける愚行 岸田自民党は民主主義の敵」
岸田内閣や自民党の支持率に影響を与えているのが統一教会との関係ですが、その統一教会と深い結びつきのあった安倍晋三氏だからこそ、その国葬の是非が問われることになります。 マスコミによる世論調査では二分していますし、反対の方が多い状況です。 これで「国民」が哀悼の意を表する?? 国葬とすることの経緯も3日限りの国会開催では何も議論も深まらず、岸田氏は丁寧な説明が必要と言いながら、全く果たされていません。 丁寧に説明と言ってみたところで、麻生太郎氏に言われて決断したなんて言われてみても何の説得力もありません。もともと自民党内の安倍信者議員への配慮から決断しただけであって、岸田自民党による国の私物化です。 国葬に要する費用は30億円は下らないようです。 私は最初、この記事を読んだとき、単純に2億円かと思ってしまいました。 中曽根康弘の政府・自民党の合同葬では2億円というのが目安だそうですが、不覚でした。恥ずかしい。
結局、これだけの血税を湯水の如く使うわけです。 自民党によってです。 それで国民に哀悼の意を示せ?? 「国民の黙とう「検討中」 公営賭博中止「未定」 追悼呼び掛け、政府手探り・安倍氏国葬」(時事通信2022年8月17日) 今般、安倍氏の葬儀のときですら、あちこちのアホな教育委員会が学校に半旗を掲げさせるなど、教育現場に私用を持ち込む最低なことをやっています。従う校長も教育者として失格。 末冨芳日本大学教授の見解です。
安倍氏、自民党は民主主義の敵であることを如実に示しています。 |
安倍晋三に対して「功罪半ば」という表現を見かけるが、冷静にみても多くの国民にとっての「功」はほとんどなく、むしろその死によって、「安倍晋三と自民党」が民主主義の敵であることが改めて明らかになった、とオジサンは思う。