先週の19日の党首会談後、「6月26日まで繰り広げられる国民不在の不毛な国会」と題した「天木直人ブログ」ではこう言っていた。
「19日の不毛な党首討論で国会は終わったはずなのに、26日まで消化試合が続く。
消化試合とは何か。決して予算委員会などの審議の事ではない。
野党は、否決されることが分かっている金子参院予算委員長の解任決議案や麻生財務大臣の問責決議案、不信任案の提出に忙しい。」
決して間違ってはいないが、消化試合といわれようが、「解任決議案」や「問責決議案、不信任案」を提出することにより、野党は本会議場で、質問時間を決められている予算委員会などとは異なり、十分に時間をかけて提出理由を述べることが可能であり、それは映像でも記録として残るのである。
とりわけ、「金子参院予算委員長の解任決議案」の提案理由演説は、多くの国民に聞いてもらい、見てもらいたい内容であった。
参院本会議
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2019年6月21日
小西議員
「国民の幸せや命がかかった最重要課題が予算委員会で安倍総理に対して質疑さえさせずに、欺きとゴマカシと隠蔽のまま国民生活と経済が破綻に向かう。
まさに予算委員会を開会しない安倍総理こそが、国民にとって、日本の民主主義にとって、悪夢そのものなのであります!」 pic.twitter.com/V0HmtTw1Kt
「裸のバカ殿」に対して、誰が言い始めたのかは不明だが「外交のアベ」と持ち上げられ本人もその気になって、相手国の首脳と無駄に回数を重ねた会談が「外交」と思い込んでいた安倍晋三。
さすがにこの国のトップにはそんな涙ぐましい努力がまったく伝わらなかったようであった。
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<北方領土引き渡し拒否「公約」、安倍政権が招いた結末>
2019/6/23 07:03 (JST) 47NEWS
ロシアのプーチン大統領は22日放映のロシア国営テレビの番組で、北方領土でロシア国旗を降ろす「計画はない」と断言、日本への引き渡しを拒否する考えを明確にした。プーチン氏が公の場で、これほど明確に「北方領土を渡さない」と明言したのは、少なくとも、昨年11月のシンガポールでの安倍晋三首相との首脳会談で日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意、日本側で領土問題解決への期待が高まってからは初めてだ。交渉担当者のラブロフ外相は強硬姿勢を繰り返してきたが、大統領の発言は重みが違う。
今回の大統領の発言を受け、いつものようにプーチン氏が「領土問題で日本をけん制」したと報じたメディアもあったが、けん制などという甘いものではない。ロシア国民に対し、金輪際、領土を引き渡すことはないと「公約」したに等しい。
発言はロシア国営テレビのニュース番組「ベスチ・フ・スボーツ(土曜日のニュース)」でのインタビューで行われた。同番組は日曜日の「べスチ・ニェジェーリ(1週間のニュース)」と並ぶ国営テレビの看板ニュース番組で、著名ジャーナリストのセルゲイ・ブリリョフ氏が司会している。
同氏はプーチン氏への全面的な支持を公言し、プーチン氏を一度も批判したことがない(当然ながら、だからこそ国営テレビのニュース番組司会者に抜擢された)ことで有名で、べスチ・ニェジェーリのキャスター、ドミトリー・キセリョフ氏と並ぶ「クレムリンのプロパガンジスト」(野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏)とも評される人物だ。
こうした人が司会する国営ニュース番組に出演し、28日から始まる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)を前にインタビューで領土問題について話すというのは、それだけで大統領の現時点での考えをできるだけ広範な国民階層に知ってもらいたいというクレムリンの意向があると考えるのが自然だろう。今年3月にロシア経済界との非公開会合で、プーチン氏が日ロ交渉に言及し「テンポが失われた」と発言、有力紙コメルサントがその内容をすっぱ抜いたのとは全く違った次元の話なのだ。
インタビューは政府発行のロシア新聞を含め多くのメディアが報道。一部メディアは北方領土の引き渡しをしないことを「プーチン大統領が公約」(ブズグリャド紙)、「プーチン氏は領土問題を終わらせた」(ニュースサイト「ガゼータ・ルー」)などと、日本との交渉は終わったかのような見出しで報じた。クレムリンがこうした意思決定をし国営テレビで“声明”を出した以上、「交渉は難航が予想される」どころか、G20大阪サミットの場での大筋合意はおろか、安倍首相の任期中の領土問題での大幅な前進はなくなったと考えるのが常識ではないか。
日本にとっては厳しい話ではあるが、これも、民族意識の高まりやプーチン氏の支持率低下、外務省をはじめとする抵抗勢力の反対というロシアの国内情勢を甘く見て、拙速に「2島プラスアルファ」との妥協策で戦後未解決のこれほど困難な交渉をまとめようとした安倍政権の政策の当然いきつく結果ではなかったか。そうした動きを背景に、同様にロシア国内の状況を読み間違え領土問題の解決は近い、あるいは少なくとも大きな進展がある可能性を吹聴した報道も多くあった。北方領土問題の解決を外交の主要課題と明言してきた安倍政権は今後、交渉の頓挫を受けて今後、どのような総括をするつもりなのだろうか。
インタビューで、プーチン氏は「ロシア政府が策定した南クリール諸島(北方領土)を含む極東地域の大規模な開発計画を実現していく」と表明。新しい空港など「インフラも整備していく」とした。ブリリョフ氏がさらに、「ロシア国旗を降ろすことにはならないか」と質問すると、プーチン氏は「そうした計画はない」と否定した。 (共同通信=太田清)
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プーチン大統領「シンゾーはあと少しだと思った途端、最終的解決を先延ばしにする」
— にゃん吉 (@umetaro_uy) 2019年6月21日
G20直前に、またバラされちゃったね、シンゾー君。
プーチン大統領から「日米地位協定がある以上、北方領土は返還しないよ。だって返還したら米軍の基地作るじゃん」て言われてるもんね。
使えねぇなぁ、安倍晋三。 pic.twitter.com/6A6AKMwCoZ
安倍さん、プーチンさんにバラされちゃいましたね。
— 私が立憲民主党を代理人に選んだ理由 (@touhyou5969) 2019年6月22日
安倍さんは「外遊」は出来るけど、「外交」は大の苦手だということを。
アメリカのトランプさんは日本にとって都合の悪い事は参院選後まで黙っていてくれるそうですが、ロシアのプーチンさんは黙ってくれないようで。残念!https://t.co/DWKrsXN4zn
安倍政権擁護メディアもこの事実は隠しきれない程である。
北方領土返還「計画ない」 プーチン露大統領、訪日前に表明https://t.co/HpBiyKvZr0
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2019年6月22日
→露国営テレビのインタビューで「(北方領土を日本に引き渡す)計画はない」
→「ロシアには、南クリール諸島(北方領土の露側呼称)を含む極東の大規模な発展計画があり、実現に向かっている」と発言も
「アベ様のNHK」も「安倍総理大臣と首脳会談を行うのを前に、日本側をけん制するねらいもあったとみられます。」との精一杯のコメントだったが・・・
こういう時は、岩田明子記者の解説はつかないのかな?
— m TAKANO (@mt3678mt) 2019年6月22日
【北方領土 プーチン大統領“引き渡す計画ない” 日本側けん制か】 | NHKニュース https://t.co/ByN3C4IgbL
さて、先週土曜日の朝は、政府広報紙と呼ばれている新聞社系列のテレビ番組に出演して、「今度の参議院選挙においては審議すらしない政党を選ぶのか、審議をする政党を選ぶのか、それを決めていただきたい」と墓穴を掘るかのような発言をしていた安倍晋三首相。
ウェークアップ!ぷらす
— ジャム (@jam9801) 2019年6月22日
安倍晋三総理大臣
「今度の参議院選挙においては審議すらしない政党を選ぶのか、
審議をする政党を選ぶのか、それを決めていただきたい」
改憲話の中での発言とはいえ、
自らに不都合な予算委員会の開催を100日以上拒否して
逃げ切ろうとしている政党の党首がよく言えるよね pic.twitter.com/U85YXbx5GP
その直後には、早速、「予算委員会開かないで審議拒否している口でよく言うわ」とネット上では炎上していた。
安倍晋三という男は自分のテリトリーであるメディアでは一切の反論や批判が無いので言いたい放題するのが常であり、そもそもこんな発言を一方的に垂れ流すメディアは放送法に抵触していると批判されても仕方がない。
21日から始まった東京新聞の安倍政治6年半を振り返る「ファクトチェック」特集。
今朝は、政権スポークスマンの菅義偉官房長官の天敵となっている望月衣塑子記者が担当してた。
「<ファクトチェック 安倍政治の6年半>(3)森友・加計問題 ゆがむ『政】と『官】 忖度の疑念 消えないまま」
【東京新聞より】
たとえ新元号にかわっても、天皇が代替わりしても消せない事実であり、いつの日か全貌が暴かれなければならない疑惑である。
大統領制ではない日本では、常に国政選挙において過半数をとった政党の党首が国の権力者となる。
参院選挙は「政権選択選挙」ではないと与党の連中はうそぶいているが、直近の国民の意志が明確にあらわれる選挙でもある。
したがって、12年前の参院選大敗というトラウマがある安倍晋三にとっては、なりふり構わず「勝たなければならない」選挙でもある。
そのためには国内のあらゆるメディアを使って印象操作には余念がない。
さらには、安倍政権は参院選対策の見せ場として利用するため、G20は、G7後に行われるのが慣例にもかかわらず8月開催予定のG7議長国のマクロン大統領に拝み倒し、G20前倒しにこぎつけ世界のリーダーと肩を並べて“やってる感”を演出しようとしている。
しかし今回のG20は今までにない大きな火種を抱えており、「問題山積G20サミット 安倍首相が“制御不能”で大波乱の予兆」によれば、「策士策に溺れる――。問題山積のサミットに翻弄され、“外交の安倍”は、“外交もダメ”に塗り替えられるんじゃないか」という見立ては決して間違ってはいない、とオジサンは思う。