2年ほど前だが、当時共産党の宮本岳志議員が自身の「facebook」にこんなことを書いていた。
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この平井文夫というフジテレビの解説委員。前にも「こういうことを語る人物を解説委員にしていると、フジは終わるぞ」と書いたが、あらためてその感を強くした。
私は、もとより民進党が丸ごと「希望の党」に吸収されることに反対なので、「選別するな」とか、「全員受け入れよ」などと主張する気はさらさらないのだが、この人は文学の初歩的な知識さえ欠いている。
この解説で平井氏は芥川龍之介の児童向け短編小説「蜘蛛の糸」を引用して「蜘蛛の糸は早めに切って亡者を地獄に落とさないと、みんな地獄に落ちてしまう」などと語っている。この人は「蜘蛛の糸」を本当に読んだことがあるのだろうか?
「蜘蛛の糸」においては、主人公のカンダタの後ろに亡者がいっぱい群がりぶら下がったので、その重みで蜘蛛の糸が切れたのではない。重みで糸が切れるのを恐れたカンダタが、下に向かって「この糸は俺のものだ。下りろ。」と喚いたら、蜘蛛の糸がカンダタの真上の部分で切れ、カンダタは再び地獄の底に堕ちてしまったという話なのだ。
無慈悲に自分だけ助かろうとし、結局元の地獄へ堕ちてしまったカンダタを浅ましく思ったのか、それを見ていた釈迦は悲しそうな顔をして蓮池から立ち去ったというオチまでついている。
ここで平井氏が語っていることとは、全く逆の「寓意」が込められているのが「蜘蛛の糸」という小説なのだ。この引用は芥川に失礼千万。はっきり言って無教養。こんな人物を解説委員にしていると、本当にフジは終わってしまうぞ。
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今年還暦を迎える、フジテレビ報道局解説委員室上席解説委員の平井文夫。
またもや、「はっきり言って無教養」であることを曝け出していた。
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<丸山氏に辞職勧告した議員は自分も失言だけで辞めてくれるんでしょうね>
2019年5月22日 水曜 午後6:30 FNN PRIME
維新を除名された丸山穂高議員の戦争発言問題。
失言を謝罪撤回し除名されたところまでは良かったが、その後が気に食わない。
立憲民主など野党6党派は議員辞職勧告決議案を出したが、これまで失言だけで刑事責任も問われない人への決議案が可決されたことはない。
丸山さんに辞めろと言っている皆さん、今後自分たちが失言した時はちゃんと辞めてくれるんでしょうね。
議員なんだから有権者が許さなければ次の選挙で落選するし許せば当選する。
それだけのことだ。
小選挙区を勝ち上がった議員に政党がグチャグチャ言うのはやめてほしい。
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当然ながら、こんな声が上がっていた。
なんでこんな論点ズレたバカが解説委員なんてしてるんだろう。ただの“失言”ならここまで大きい問題にならないことぐらいわからないかね。質の違いがわからないかね。
— asano7 (@asano7) 2019年5月22日
丸山氏に辞職勧告した議員は自分も失言だけで辞めてくれるんでしょうね https://t.co/7efwwRb14d
ネット上のツイッターの中には、核心を突いたものがあった。この記事に関するツイート、昨晩一旦消したのですがあげ直します。記事の理屈が良くないと思うからです。だって勧告している側は「失言したから」辞職を迫っているわけではないでしょう?失言の内容が問題なのです。一見尤もらしいが、悪質なすり替えの見本のような記事だ。 https://t.co/Zx2wJEndIS
— 木原 満雄 (@MitsuoKihara) 2019年5月22日
まあ、「チンピラ議員」を擁護した「ポンコツ解説委員」といった構図なのだろうが、2年前に宮本岳志議員が、「本当にフジは終わってしまうぞ」と警告していたが、とてもマスメディアとは思えないこんなニュース「大泉洋と高畑充希 首相公邸で会食」まで垂れ流すようでは、もう終わっているのかもしれない。大マスコミがこの問題を「失言」と認識してるところが日本の報道のレベルがいかに低いかが分かる。そう主張するのであれば、先ずはこの単なる「失言」を報道した自社を糾弾し、他者を糾弾するべし。報道の無責任気質は日本の病巣だ。#丸山穂高https://t.co/8TBV9UagH2
— 外山イツキ (@izki_toyama) 2019年5月22日
ところで、東大法学部を卒業して司法試験に合格し、さらには検察庁で検察官という華麗な経歴を持つ、立憲民主党の山尾志桜里衆院議員。
国会で安倍晋三首相の憲法に対する無知ぶりに対しての鋭い突っ込みには喝采を浴びたこともあった。
その後、2017年9月7日発売の週刊文春が弁護士の倉持麟太郎との交際疑惑を報道し、当時の民進党を離党したが、同年10月の総選挙で無所属ながらも当選し、同年12月26日、立憲民主党に入党した。
その後もいくつかの不祥事が発覚しているが、改憲に関しては立憲民主党の枝野幸男は「改憲案は出す必要がない」と言っているにもかかわらず、山尾志桜里は少々スタンスが異なっている。
「【単刀直言】山尾志桜里・立憲民主党衆院議員 野党は改憲論議から逃げるな」
昨日のこんなツイートが波紋を呼んでいる。
これに対しては、こんな批判な声があった。本日、5月22日の産経新聞朝刊にインタビューが掲載されました。ほぼ真意を伝えて下さっています。唯一、もし私に見出しの編集権があると妄想したなら、『野党は改憲論議から逃げるな』?『野党は改憲論議から逃げない』かな。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) 2019年5月22日
ぜひ読んで下さい。https://t.co/NY3XBSo9Dj
「→現行の憲法をろくに守らない奴が改憲なんて抜かすんじゃないよ!と、政権を叱り倒すのが先」
「山尾志桜里がまた野党は改憲論議から逃げるなとか、要らんことを喚いている。立憲民主党が、改憲に前のめりな山尾を衆院憲法審の委員に選任し続けているのは何故なのか?いずれ与党の改憲論議に応じるつもりだからか?そうでないなら、山尾を委員から即刻解任すべきだ。」
「時代の変化とともに改憲は必要と言い出すこと自体、安倍改憲論に乗っかっている。確かに国民の大半は憲法に無関心かもしれないが、それだけ安心して暮らせていたということだ。憲法を変えたいのは、国民を権力で縛りたい為政者たち。山尾志桜里はいっそ自民に行けばどうか?」
本人は、「それでも立憲主義の観点、政府を監視する側からの改憲案を提示すべきです」といっているが、少なくとも立法府に属する与党議員連中は政府を監視するという基本的な姿勢がまったくなく、政府の言うままであることは、いまさら言うまでもない。
改憲派議員が衆参両院で3分の2以上を占める現状では、野党側の「対案」は全く意味がなく、既に棚ざらしされている法案も存在する。
最近では、またもや山尾志桜里に関しては、「山尾志桜里衆院議員が倉持弁護士と『国会に無届け海外旅行』」という事実が露見しており、改憲論議よりも先に身辺整理が先決であろう。
立憲民主党にとって「獅子身中の虫」とならぬよう願っているが、来月19日に開催される予定の党首会談ではくれぐれも枝野幸男代表は狡猾な安倍晋三首相の挑発に乗らずに正論で挑んでもらいたいものである、とオジサンは思う。