「土の記」上・下 高薫薫 著
だいぶ前に、奈良の大宇陀の事が書かれてるんだけど、
面白いから読んでみる~と、友から貸してもらった本で、
次の読み人が待ってるから・・・と、慌てて読むことしかり。
高村薫作品は初めての本で、もぉ~描写がきめ細かくて、
映像が五感を通して伝わってくるような~
不思議な文体で吸い込まれていきました。
どうなるんだろうか・・・ミステリーか~
どうも、ならないんだけど最後も上手くまとめられていて、
筆者の伝えたいことが、じわぁ~と読み手に伝わって、
読み終わっても満足感がいっぱいでした。
日常の大宇陀の山中に独りで暮す70代の男が主人公で、
何気ない営みの話なんだけど、その中に21世紀の今が描かれてて
考えさせられました。魅力ある作家さんやな~ってね。
久々の長編が終わって楽しみが無くなって、ちょっとガッカリ!
さぁ~次を探さなくっちゃ~(苦笑)
cyicyikatsuko
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