今後上映予定の韓国映画で、「これは観なくっちゃ!」という作品が急に目白押し状態になってます。
とくに特集上映などでは上映回数も限られていて、ここで見逃すと今後観る機会はないのでは、というのもあるので、私ヌルボ自身の備忘録もかねて、ここで一通りあげてみます。
★まず一番の期待作は、今月31日公開のポン・ジュノ監督の「母なる証明」。
物語はというと、陰惨な女子高生殺人事件の容疑者として拘束された息子トジュン(兵役によるブランク後ウォンビンが復帰!)の無実を信じて、韓方(漢方)薬店で働く母(<韓国の母>キム・ヘジャ)が一人で真犯人を追走していく、という話。
「殺人の追憶」「吠える犬は噛まない」「グエムル 漢江の怪物」と、ポン・ジュノ監督にハズレなし! 今度も大いに期待してます。
この映画、23日の「毎日新聞」夕刊でかなり大きく紹介してました。
その中で、前ソウル特派員の堀山明子記者が「韓国語でMother(母)とMurder(殺人犯)は、同じ「マダ(마더)」という発音とハングル表記になる。映画の原題は「Mother」だが、二つの境界が混然とするところに、この映画の本質があるのではないかと思う」と記しているのはナットク。
★これも間違いなく◎のつくであろう映画が12月公開の「牛の鈴音」です。
東京での上映館は銀座シネパトス、シネマライズ、新宿バルト9。やっぱりねー。(個性的な映画館ばかり。新宿バルト9はちょっと保留だけど・・・。)
今月18日、東京国際映画祭提携企画<コリアン・シネマ・ウィーク>として新宿ミラノ2でプレミア上映したのですが、私ヌルボは行けませんでした。観た人たちの感想がぼちぼちブログ等で出てきてます。やっぱり、すこぶる好評です。
老いた農夫と、40年間飼った一頭の老いた牛との生と別れを描いたこのドキュメンタリー映画は、最初わずか6館でささやかに封切られましたが、口コミで評判が広がり、結局は300万人(約15人に1人)に達する大ヒットになりました。
韓国での封切1ヵ月後の状況は<ジョンフンJohn-Hoonが好き!>というブログに詳しく記されています。
★11月14日(土)公開の韓中合作映画「きみに微笑む雨」はどうでしょうかねー?
韓国でも今月10日に封切られたばかりの映画です。
「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督によるラブ・ストーリー。10年前、告白できないまま離れ離れになった韓国人男性(チョン・ウソン)と中国人女性(カオ・ユアンユアン)が再会し、愛を再燃させていく、という展開。
★11月21(土)~29日(日)の<第10回東京フィルメックス>の中で、韓国映画が2本あります。
注目はクロージング作品の「サースト~渇き~」。今年のカンヌ映画祭で審査員賞受賞作です。原題は「コウモリ(パクチュイ.박쥐)」なんだけどなー・・・。監督は「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク。ソン・ガンホはこんな役(説明略)をやるの!? 上映は有楽町朝日ホール(マリオン11F)で11月29日(日)16:40~のみ。
他の韓国作品はコンペティション部門の「息もできない」1作だけ。これも有楽町朝日ホールで、11月23日(祝)18:10の1回だけ。
詳細はフィルメックスのサイトで見てください。
★10月31日(土)~11月6日(金)に、「東京フィルメックスの軌跡」というタイトルで、2000年の第1回以来の主要な作品11本が、シネマート六本木で上映されます。
韓国映画では「地球を守れ!」と「シークレット・サンシャイン」の2本。
「地球を守れ!」は11月2日(月)と4日(水)でどちらも13:00~。(フツーの社会人・学生は行けないよ~)。
「シークレット・サンシャイン」は11月1日(日)19:00~と4日(水)16:00~。
「地球を守れ!」は前「ビミョーな映画」と評しましたが、観る価値はあります。
「シークレット・サンシャイン」、見逃した方はぜひ観ておいてください。チョン・ドヨンの演技に注目!
★11月21日(土)~30日(月)は<韓国映画ショーケース2009>です。
上映映画については、CINEMATOPICS ONLINEのサイトの方が一目でわかります。
その中身については、今後検討してみます。
★11月21日(土)~1月15日(金)はシネマート六本木で<韓流シネマフェスティバル2009>をやってます。
注目は、初日の最初(10:30~)1回だけの特別上映作品「霜花店(サンファジョム)」。「国家存亡の危機の中、運命の愛に翻弄される男女3人を描いた歴史ロマン」で、韓国では300万人以上動員の大ヒットを記録しました。
この映画で百想芸術大賞映画部門・最優秀演技賞を獲得したチュ・ジンモがオープニングゲストとして来場するようです。
あと、私ヌルボとしては特集上映のキム・ギヨン監督の「下女」等3作品はこの際観ておかないと・・・。
その他の作品は、これも<韓流シネマフェスティバル2009>のサイトで見てみてください。