今上映中の映画「TSUNAMI ツナミ」で、海で溺れてピンチのところを海洋救助隊員のヒョンシク(イ・ミンギ)に助けられたヒミ(カン・イェウォン)は、ヒョンシクの月給が100万ウォン(日本円で73,100円)と聞いて驚きます。「人の命を救ってたったそれだけ!?」
これも上映中の「義兄弟」。国家情報員をクビになって、逃げたベトナム人妻などを捜す探偵業をやっているイ・ハンギュ(ソン・ガンホ)は、北朝鮮工作員ソン・ジウォン(カン・ドンウォン)に自分の下で働いてほしいと声をかけます。給料を尋ねるジウォンに、ハンギュは「今まで2人で200万ウォンだった」と答えますが、ジウォンは300万ウォンを要求し、ハンギュは受け入れます。
どちらの場合も、およそ月給100万ウォンあたりが安月給というイメージで語られています。
そういえば、<88万ウォン世代>という新語がありましたね。およそ1977~86年生まれの、非正規雇用が多い世代のことです。
ここで2010年の日韓の最低賃金を比較してみると・・・・
[韓国] ※ウィキの최저임금(最低賃金)による。
時間給=4,110ウォン(300円)
日給=32,880ウォン(2,404円)
月給[40時間制]=858,990ウォン(62,792円)・月給[44時間制]928,860ウォン(69,900円)
[日本] ※厚生労働省のサイトによる。(都道府県により異なる。)
時間給=東京都821円・神奈川818円。全国平均730円。
・・・日本より全般的に低い韓国の物価を考えても、この賃金水準では苦しいでしょうね・・・。
(※横浜のマックでバイトやってる高校生が「時給818円」とハンパな数字を言ってたのは、やっぱりちょうどこの額だったんだな。)
さて、私ヌルボが、映画の本筋とは関係ない些末な数字をメモしていた理由は、10月13日付「ソウル新聞」の「文化産業の日陰の労働者<万年>アシスタントの自画像」と「月最低賃金ももらえず・・・週44時間以上の殺人的労働」という2つの記事を読んでいたからです。
それによると、ファッション雑誌、写真スタジオのアシスタントや映画のスタッフたちは非常に劣悪な労働環境に置かれているそうです。
ファッション雑誌社で働く入社4年目の女性(27)は東京とアメリカでファッションデザインを学んだ履歴はあっても正社員でない<専門アシスタント>。激務なのに月給は30万ウォン(!)。3年目以降のアシスタントのことを<専門アシスタント>とよぶそうです。
また写真スタジオのアシスタントすなわち<Aフォト>の男性(29)は月に10日も徹夜勤務で、週5日制はよその国の話とのことです。
この<専門アシスタント>や<Aフォト>という言葉は新語になっているとか。
もちろん韓国にも日本の労働基準法同様に勤労基準法(근로기준법)があるのですが、きちんと守られていない実態があるようです。
そういえば最近「低年齢化進むガールズグループ、労働基準法違反の疑いも」というニュースもありましたね。KARAのカン・ジヨンなど、13~15歳の青少年を雇用する際に取得が義務付けられている就職認可証を取得しないまま活動していたという件。(その後どうなったのかな?)
これも上映中の「義兄弟」。国家情報員をクビになって、逃げたベトナム人妻などを捜す探偵業をやっているイ・ハンギュ(ソン・ガンホ)は、北朝鮮工作員ソン・ジウォン(カン・ドンウォン)に自分の下で働いてほしいと声をかけます。給料を尋ねるジウォンに、ハンギュは「今まで2人で200万ウォンだった」と答えますが、ジウォンは300万ウォンを要求し、ハンギュは受け入れます。
どちらの場合も、およそ月給100万ウォンあたりが安月給というイメージで語られています。
そういえば、<88万ウォン世代>という新語がありましたね。およそ1977~86年生まれの、非正規雇用が多い世代のことです。
ここで2010年の日韓の最低賃金を比較してみると・・・・
[韓国] ※ウィキの최저임금(最低賃金)による。
時間給=4,110ウォン(300円)
日給=32,880ウォン(2,404円)
月給[40時間制]=858,990ウォン(62,792円)・月給[44時間制]928,860ウォン(69,900円)
[日本] ※厚生労働省のサイトによる。(都道府県により異なる。)
時間給=東京都821円・神奈川818円。全国平均730円。
・・・日本より全般的に低い韓国の物価を考えても、この賃金水準では苦しいでしょうね・・・。
(※横浜のマックでバイトやってる高校生が「時給818円」とハンパな数字を言ってたのは、やっぱりちょうどこの額だったんだな。)
さて、私ヌルボが、映画の本筋とは関係ない些末な数字をメモしていた理由は、10月13日付「ソウル新聞」の「文化産業の日陰の労働者<万年>アシスタントの自画像」と「月最低賃金ももらえず・・・週44時間以上の殺人的労働」という2つの記事を読んでいたからです。
それによると、ファッション雑誌、写真スタジオのアシスタントや映画のスタッフたちは非常に劣悪な労働環境に置かれているそうです。
ファッション雑誌社で働く入社4年目の女性(27)は東京とアメリカでファッションデザインを学んだ履歴はあっても正社員でない<専門アシスタント>。激務なのに月給は30万ウォン(!)。3年目以降のアシスタントのことを<専門アシスタント>とよぶそうです。
また写真スタジオのアシスタントすなわち<Aフォト>の男性(29)は月に10日も徹夜勤務で、週5日制はよその国の話とのことです。
この<専門アシスタント>や<Aフォト>という言葉は新語になっているとか。
もちろん韓国にも日本の労働基準法同様に勤労基準法(근로기준법)があるのですが、きちんと守られていない実態があるようです。
そういえば最近「低年齢化進むガールズグループ、労働基準法違反の疑いも」というニュースもありましたね。KARAのカン・ジヨンなど、13~15歳の青少年を雇用する際に取得が義務付けられている就職認可証を取得しないまま活動していたという件。(その後どうなったのかな?)