韓国大統領選挙の投票日が12月19日。
それに先立って、今回から参加できるようになった海外在住の韓国人の投票が昨日12月5日から始まったことが新聞各紙で報じられています。(10日まで。)
韓国人の在外投票は、在日韓国人らが憲法裁判所に訴訟を起こし、2007年に違憲判決が出たのを受けて、今年4月の総選挙で初めて導入されたとのことです。
今回の大統領選では、全世界では、推定約223万人の有権者のうち約22万人が登録。日本の登録者数は3万7342人。「アメリカに次いで多い」とのことですが、有権者46万2509人の8.3%という数値は、投票所の数等の問題はあるにせよ低いレベルといわざるをえないでしょう。(自分では棄権している嫌韓派の人たちがなじるいわれはないですが・・・。)
※世界110ヵ国・地域の、計164ヵ所の投票所で実施ということで、その労力・経費等は相当なものと推測されます。
日本では在外選挙ができるようになったのは2000年から。(→ウィキ参照。)
ま、これはこれでけっこうなことだと思います。
その投票所は「東京の韓国大使館と9地域の総領事館に設置された投票所」とのことです。具体的には→コチラに韓国大使館・総領事館のリストがありますが、たとえば私ヌルボが居住する神奈川は、とコチラの記事をみてみると、港が見える丘の横浜総領事館ではなくて横浜役西口の神奈川韓国会館7階なんですね。兵庫県も三宮のセンタープラザ西館だし、必ずしも領事館ということでもないようです。しかし、投票所があるような大都市以外に住む人たちはちょっと以上に大変ですね。
さて、一昨日4日の夜、私ヌルボ、たまたま映画鑑賞のため四谷三丁目の韓国文化院に行ってきました。そしたら、1階入って正面に次のような掲示が・・・。
【「투표소」は「投票所」。在日韓国人だから必ず読めるというわけではないですが・・・。】
「투표소(投票所)」です。そうか、韓国文化院すなわち駐日韓国大使館の建物が投票所になっているのですね。当然その前夜には会場が設営されているわけで。
※翌5日の投票のようすを伝えた記事は→コチラ。
※横浜の投票所のようすは→コチラ。「統一日報」だけに、詳しく書かれています。
その先の掲示物が、下の候補者のリスト。
【漢字表記は韓国内のリストにはないのでは?】
これを見て、「あれっ?」と意外に思う人もいるのではないでしょうか? 有力候補の1人だった安哲秀氏が下りたため候補はセヌリ党の朴槿恵氏と社会統合党の文在寅氏に絞られたのでは? とか、少し韓国の政情に通じた人であれば4日のTV討論参加者は統合進歩党の李正姫氏を加えて3人だったが、とか・・・。しかし、今回の大統領選の候補は計7人なんですね。
朴槿恵・文在寅の有力2候補以外の各候補についても個々に見てみると興味深い背景等はあるようですが、それについては次の記事に回すとして、このリストの各候補名の前の数字に着目。
この数字が選挙では重要なんですね。下の候補者ポスターにも名前と数字がセットになっています。
【各候補の選挙用横断幕等も当然数字と名前で1セット。】
数字のつけ方は、国会での各党の現議席数の多い順から①朴槿恵②文在寅③李正姫となり、議席0の他の4候補は抽選で④~⑦が割り振られました。
ここで、関係サイトで在外投票の手順を見てみると、次のように記されています。
①在外投票所に行き身分証明書を提示して本人であることが確認された後、投票用紙受領確認を行い、投票用紙(1枚)と回送用封筒を受け取ります。
②記票所に入り投票用紙に1日との候補者を選択して該当記票欄に記票した後、これを回送用封筒に入れてから記票所を出ます。
※記票用具は記票所内に置いてあります。
③回送用封筒を両面テープで封をします(封筒に姓名は記載しません)。
④封をした回送用封筒を投票箱に入れて投票完了です。
ふつうの日本人だとたぶん首を傾げるのが「記票」とか「記票用具」という言葉でしょう。「記名」ではないのです。
つまり、候補者の名前をそのまま文字で記す「自書式」といわれるような日本の投票方法ではないのです。
「記票用具」とは、下の写真のような鉛筆型のハンコ。
【カタカナの「ト」のような記号は、選挙(선거)の頭文字ㅅ、かな?】
これを候補者リストの所定の欄に捺すのです。
【架空の名前にはなぜか「홍길동(ホン・ギルトン.洪吉童)」が多いような気がします。】
本ブログの過去記事<韓国の非識字者の問題(3) 選挙は自書式投票ではなくスタンプを捺す>でもこの件については書きましたが、つまりはハングルが読めなくても、数字がわかれば大丈夫というわけです。
その過去記事にも記したように、日本のように投票用紙に自筆で記入する投票は世界でも非常に珍しい部類に入るようです。
しかし、日本でも「自書式」を誇っていられる時代は過去のものになりつつあるのでは、というのが私ヌルボの考えです。必ずしも日本語が書けるとはかぎらない日本人は増えることはあってもその逆はなさそうだし・・・。また記号式の方が開票作業もずっとラクで、時間的にも早くなるのではないかと思います。
それに先立って、今回から参加できるようになった海外在住の韓国人の投票が昨日12月5日から始まったことが新聞各紙で報じられています。(10日まで。)
韓国人の在外投票は、在日韓国人らが憲法裁判所に訴訟を起こし、2007年に違憲判決が出たのを受けて、今年4月の総選挙で初めて導入されたとのことです。
今回の大統領選では、全世界では、推定約223万人の有権者のうち約22万人が登録。日本の登録者数は3万7342人。「アメリカに次いで多い」とのことですが、有権者46万2509人の8.3%という数値は、投票所の数等の問題はあるにせよ低いレベルといわざるをえないでしょう。(自分では棄権している嫌韓派の人たちがなじるいわれはないですが・・・。)
※世界110ヵ国・地域の、計164ヵ所の投票所で実施ということで、その労力・経費等は相当なものと推測されます。
日本では在外選挙ができるようになったのは2000年から。(→ウィキ参照。)
ま、これはこれでけっこうなことだと思います。
その投票所は「東京の韓国大使館と9地域の総領事館に設置された投票所」とのことです。具体的には→コチラに韓国大使館・総領事館のリストがありますが、たとえば私ヌルボが居住する神奈川は、とコチラの記事をみてみると、港が見える丘の横浜総領事館ではなくて横浜役西口の神奈川韓国会館7階なんですね。兵庫県も三宮のセンタープラザ西館だし、必ずしも領事館ということでもないようです。しかし、投票所があるような大都市以外に住む人たちはちょっと以上に大変ですね。
さて、一昨日4日の夜、私ヌルボ、たまたま映画鑑賞のため四谷三丁目の韓国文化院に行ってきました。そしたら、1階入って正面に次のような掲示が・・・。
【「투표소」は「投票所」。在日韓国人だから必ず読めるというわけではないですが・・・。】
「투표소(投票所)」です。そうか、韓国文化院すなわち駐日韓国大使館の建物が投票所になっているのですね。当然その前夜には会場が設営されているわけで。
※翌5日の投票のようすを伝えた記事は→コチラ。
※横浜の投票所のようすは→コチラ。「統一日報」だけに、詳しく書かれています。
その先の掲示物が、下の候補者のリスト。
【漢字表記は韓国内のリストにはないのでは?】
これを見て、「あれっ?」と意外に思う人もいるのではないでしょうか? 有力候補の1人だった安哲秀氏が下りたため候補はセヌリ党の朴槿恵氏と社会統合党の文在寅氏に絞られたのでは? とか、少し韓国の政情に通じた人であれば4日のTV討論参加者は統合進歩党の李正姫氏を加えて3人だったが、とか・・・。しかし、今回の大統領選の候補は計7人なんですね。
朴槿恵・文在寅の有力2候補以外の各候補についても個々に見てみると興味深い背景等はあるようですが、それについては次の記事に回すとして、このリストの各候補名の前の数字に着目。
この数字が選挙では重要なんですね。下の候補者ポスターにも名前と数字がセットになっています。
【各候補の選挙用横断幕等も当然数字と名前で1セット。】
数字のつけ方は、国会での各党の現議席数の多い順から①朴槿恵②文在寅③李正姫となり、議席0の他の4候補は抽選で④~⑦が割り振られました。
ここで、関係サイトで在外投票の手順を見てみると、次のように記されています。
①在外投票所に行き身分証明書を提示して本人であることが確認された後、投票用紙受領確認を行い、投票用紙(1枚)と回送用封筒を受け取ります。
②記票所に入り投票用紙に1日との候補者を選択して該当記票欄に記票した後、これを回送用封筒に入れてから記票所を出ます。
※記票用具は記票所内に置いてあります。
③回送用封筒を両面テープで封をします(封筒に姓名は記載しません)。
④封をした回送用封筒を投票箱に入れて投票完了です。
ふつうの日本人だとたぶん首を傾げるのが「記票」とか「記票用具」という言葉でしょう。「記名」ではないのです。
つまり、候補者の名前をそのまま文字で記す「自書式」といわれるような日本の投票方法ではないのです。
「記票用具」とは、下の写真のような鉛筆型のハンコ。
【カタカナの「ト」のような記号は、選挙(선거)の頭文字ㅅ、かな?】
これを候補者リストの所定の欄に捺すのです。
【架空の名前にはなぜか「홍길동(ホン・ギルトン.洪吉童)」が多いような気がします。】
本ブログの過去記事<韓国の非識字者の問題(3) 選挙は自書式投票ではなくスタンプを捺す>でもこの件については書きましたが、つまりはハングルが読めなくても、数字がわかれば大丈夫というわけです。
その過去記事にも記したように、日本のように投票用紙に自筆で記入する投票は世界でも非常に珍しい部類に入るようです。
しかし、日本でも「自書式」を誇っていられる時代は過去のものになりつつあるのでは、というのが私ヌルボの考えです。必ずしも日本語が書けるとはかぎらない日本人は増えることはあってもその逆はなさそうだし・・・。また記号式の方が開票作業もずっとラクで、時間的にも早くなるのではないかと思います。