便利さを求めてなぜか苦労する (横浜 ましゅまろ)
ずっと以前の「毎日新聞 万能川柳」に掲載された拙作です。
3月末に、それまで韓国映画の主要情報源にしていた<DAUM映画>のサイトの仕様が一変しました。それにともなって、この記事中のネチズン&専門家の評点ランキングも<NAVER映画>と<シネ21>に切り替えました。
それから3ヵ月も経っていないのに、今度は<シネ21>が大幅に模様替えとは!
映画作品の評価は当然のことながら観客動員数と直結しているものではなく、また個人的にもこれまで感銘を受けた作品をふり返ると、商業的にも成功を収めた大ヒット作は3割、いや2割にも満たないと思います。そんなわけで、<シネ21>を拠点とした専門家の評価についての情報ははぜひ必要なのですが・・・。で、やむなく<NAVER映画>の記者・評論家の評点を拾ってランキングを作成することにしました。
先の<DAUM映画>同様、<シネ21>のサイトのデザイン一新のポイントは、文字情報よりも画像に重点を置いた点にあります。しかし、日本でいえば「キネ旬」に相当する専門誌の「シネ21>までこうなってしまったとは寂しい・・・。
思えばWindows10もそんな感じ。少なくともこれまでの方式になじんできた年配者にとってはメイワクでメンドーなだけです。やれやれ。
数ヵ月前、<왓챠>(ワッチャ.Watcha)という韓国のベンチャー企業が開発した映画推薦サービスがあることを知りました。ユーザーが、自分が観た映画について評価を付けると、その好みを分析して気に入ると思われる映画を推薦してくれるサービスとのことです。その他映画評の作成、独自のコレクション作成等々さまざまなサービスを提供し、今年からは映画のストリーミングサービスにも進出しているとか・・・。
書籍については、アマゾン等が、私ヌルボがちょっとクリックしてみた本をきっちり記録していて、本人が忘れてしまった後もしつこく誘いをかけてきますが、この<ワッチャ>も自分以上に自分のことを知るウザったいヤツなんだろうな、・・・と思いつつ、<왓챠>をハングルのままでググると、なんと<WATCHA あなた好みの作品と出会える無料記録レビューアプリ>と題した日本語サイト(→コチラ)が開くではないですか! いやー、昨年から日本語アプリとしても登場しているんですね、知らんかった。・・・といってもヌルボは相変わらずのガラケーですから・・・。しかし「スマホにすべきだ」との同調圧力をヒシヒシを感じる今日この頃。たしかに韓国ラジオもそのまま聴けるし、ウェブトゥーンも読めるし、便利だとは思うんですけどね・・・。
便利さを求めてなぜか苦労する
久しぶりに「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」が掲載されていました。
★★★ NAVERの人気順位(6月21日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①(2) ライフ・イズ・ビューティフル 9.38(11246)
②(3) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン 9.33
③(5) 同級生(日本) 9.20(506)
④(7) シーモアさんと、大人のための人生入門 9.14(386)
⑤(8) オーヴェという男 9.11(591)
⑥(-) 太陽の下 9.05(534)
⑦(-) シング・ストリート 未来へのうた 9.03(3236)
⑧(-) ノーザン・リミット・ライン 南北海戦[延坪海戦](韓国) 9.03
⑨(-) ジョゼと虎と魚たち(日本) 9.02(6334)
⑩(-) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.94(2456)
半数が入れ替わりましたが、新登場の作品はありません。旧作の再上映がまた増えてきて①②⑧⑨⑩と半分を占めています。⑧「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」が入っているのは、「護国の月」6月の特別上映でしょう。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①トリコロール 青の愛 9.00(1)
②キャロル 8.96(13)
③ピアニスト 8.75(1)
④アムール 8.48(11)
⑤ライフ・イズ・ビューティフル 8.34(8)
⑥ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.25(2)
⑦哭声(韓国) 8.18(17)
⑧ジョゼと虎と魚たち(日本) 8.15(5)
⑨ブルー・ジャスミン 7.93(10)
⑩ひと夏のファンタジア(日本・韓国) 7.79(12)
このランキングも、①③④⑤④⑧⑨と7割が旧作の再上映です。
⑩「ひと夏のファンタジア」については、以前にも紹介したように、若手監督のチャン・ゴンジェが奈良県五條市を舞台にして撮った長編第3作。2部構成の前半は韓国人映画監督が、後半は韓国人女性がこの地を訪れて地元の人と織りなすコミュニケーションが描かれ、それの2つの物語がどこか交差するファンタジックな構成になっています。韓国での上映は好評で高い評価を受けていましたが、ようやく6月25日からユーロスペースをかわきりに日本での一般公開がスタートします。公式サイトは→コチラ。韓国題は「한여름의 판타지아」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月17日(金)~6月19日(日)] ★★★
「ジャングル・ブック」が2週連続1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ジャングル・ブック・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・619,171 ・・・・・・・・・1,706,143 ・・・・・・・・14,752・・・・・・・・898
2(37)・・特別捜査 死刑囚の手紙(韓国)・・6/16・・・429,488・・・・・・・・・・・537,875・・・・・・・・・・4,400・・・・・・・・690
3(4)・・死霊館 エンフィールド事件・・6/09・・・・・・・・420,146 ・・・・・・・・・1,247,483 ・・・・・・・・10,207・・・・・・・・640
4(3)・・アガシ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・284,676・・・・・・・・・3,711,447 ・・・・・・・・30,649・・・・・・・・625
5(2)・・ウォークラフト ・・・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・193,593・・・・・・・・・1,044,767・・・・・・・・・・9,179・・・・・・・・508
6(23)・・ミュータント・ニンジャ・タートルズ・・6/01・・149,384・・・・・・・・・・・178,600 ・・・・・・・・・1,487・・・・・・・・517
:影<シャドウズ>
7(6)・・ミー・ビフォア・ユー ・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・・75,967 ・・・・・・・・・・652,084 ・・・・・・・・・5,321・・・・・・・・272
8(5)・・哭声(韓国) ・・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・・・・・・56,480・・・・・・・・・6,798,962 ・・・・・・・・55,212・・・・・・・・291
9(7)・・X-MEN:アポカリプス・・・・5/25・・・・・・・・・・・・・12,067・・・・・・・・・2,927,615 ・・・・・・・・24,379 ・・・・・・・・・90
10(8)・・アングリーバード・・・・・・・5/19 ・・・・・・・・・・・・10,427 ・・・・・・・・・・672,772・・・・・・・・・・5,158・・・・・・・・・75
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
韓国映画「哭声」は勢いを失って、最終的には700万人そこそこといったところかな? 「アガシ」は500万を超えるかどうかといった感じで、ふつうのヒット作レベル。今年上半期の韓国映画観客動員数は結局「検事外伝」の969万人がダントツの1位で終わりそうです。
今回の新登場は6位「「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」だけです。
2位「特別捜査:死刑囚の手紙」は韓国の犯罪ドラマ。公式公開日のずっと前から上映されていて5月24日の記事で紹介済み。一応再掲しておきます。ピルジェ(キム・ミョンミン)は元は模範的警察、今ではよく売れるブローカー(弁護士事務長?)になっていて、切れることのない事件の依頼に「神が下したブローカー」との異名もあります。その彼に ある日、監獄の死刑囚から疑問の手紙が1通届きます。手紙の主は、世間を震撼させた仁川の財閥・大海製鉄夫人殺人事件の犯人スンテ(キム・サンホ)。スンテは、無実の自分の無念を訴えます。ピルジェが探れば探るほど現われてきたのは巨大背後勢力の実体。彼はますます大きくなる事件の背後にあるものを直感します・・・。原題は「특별수사: 사형수의 편지」。
6位「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」は、“カメ“で“忍者“の4人のヒーローの活躍を描く1980年代から続く人気シリーズの新作。人類を救うためニューヨークを飛び出したニンジャ・タートルズが、世界を舞台に暴れ回ります・・・。元々は1984年のアメコミに始まるシリーズなのですが、日本での認知度・人気度がどんなものか私ヌルボにはわかりません。しかしなかなか濃ゆいファンはいるようですね。韓国題は「닌자터틀 : 어둠의 히어로」。日本公開は8月26日です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・ボーン・トゥ・ビー・ブルー・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・・・・10,402・・・・・・・・・・・・49,110・・・・・・・・・・・・・419 ・・・・・・・・・83
2(1)・・シング・ストリート 未来へのうた・・5/19・・・・・・・・・・・・・・・7,332・・・・・・・・・・・542,193 ・・・・・・・・・・・4,362 ・・・・・・・・・52
3(32)・・炎のランナー ・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16・・・・・・・・・・・・・・・6,713・・・・・・・・・・・・15,414 ・・・・・・・・・・・・・・91 ・・・・・・・・・81
4(新)・・子ども騎士トレンク・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・5,717・・・・・・・・・・・・・6,442 ・・・・・・・・・・・・・・48 ・・・・・・・・174
5(28)・・私たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16・・・・・・・・・・・・・・・5,456・・・・・・・・・・・・・7,574 ・・・・・・・・・・・・・・59 ・・・・・・・・・76
新登場は3・4・5位の3作品です。
3位「炎のランナー」は、もちろん1981年のイギリス映画の佳作の再上映。韓国題は「불의 전차」です。
4位「子ども騎士トレンク」は、ドイツ・オーストリア合作のアニメ。アンデルセン賞等数々の児童文学賞を受賞したドイツの作家キルステン・ボイエの児童小説が原作です。彼女の作品は日本では2作品が翻訳されています(韓国では約10作品)が、これは未訳。物語の主人公は9歳の少年トレンク。彼の夢は騎士になることでしたが、貧しい農民の息子の彼が騎士になる方法はただ一つ。それは暗い森に住む恐ろしい龍を打ち破ることです。しかしその森は大人はもちろん、実際の騎士も怖れて通らないところでした。はたして彼はその困難な夢を実現することができるのでしょうか・・・。韓国題は「꼬마기사 트랭크」です。
5位「私たち」は、小学生の女の子の友人関係とその悩みに焦点を当てた韓国映画。いつも一人ぼっちで終業式の日もみんなが去ったあと一人教室に残っていたソン(チェ・スイン)は、転校生のチア(ソル・ヘイン)と出会う。お互いの秘密を教え合い、すぐに仲良くなった2人は楽しい夏休みを過ごす。夏休みが終わり学校が再び始まるとチアはソンに冷たい。やがてソンをいじめるポラ(イ・ソヨン)の仲間に入り、ソンを無視するチア。どうしてもチアとの関係を取り戻したいソンはチアの秘密をばらしてしまいます・・・。「中央日報」の記事(→コチラ)によると、今年2月の<ベルリン国際映画祭>のジェネレーション部門では最優秀長編デビュー作部門の候補に入り、またチェコで開かれたズリーン国際こども・若者映画祭では国際コンペティション部門最優秀賞、チェ・スインが最優秀主演女優賞を受賞したとのことです。原題は「우리들」です。こういう映画は観てみたいなー。
ずっと以前の「毎日新聞 万能川柳」に掲載された拙作です。
3月末に、それまで韓国映画の主要情報源にしていた<DAUM映画>のサイトの仕様が一変しました。それにともなって、この記事中のネチズン&専門家の評点ランキングも<NAVER映画>と<シネ21>に切り替えました。
それから3ヵ月も経っていないのに、今度は<シネ21>が大幅に模様替えとは!
映画作品の評価は当然のことながら観客動員数と直結しているものではなく、また個人的にもこれまで感銘を受けた作品をふり返ると、商業的にも成功を収めた大ヒット作は3割、いや2割にも満たないと思います。そんなわけで、<シネ21>を拠点とした専門家の評価についての情報ははぜひ必要なのですが・・・。で、やむなく<NAVER映画>の記者・評論家の評点を拾ってランキングを作成することにしました。
先の<DAUM映画>同様、<シネ21>のサイトのデザイン一新のポイントは、文字情報よりも画像に重点を置いた点にあります。しかし、日本でいえば「キネ旬」に相当する専門誌の「シネ21>までこうなってしまったとは寂しい・・・。
思えばWindows10もそんな感じ。少なくともこれまでの方式になじんできた年配者にとってはメイワクでメンドーなだけです。やれやれ。
数ヵ月前、<왓챠>(ワッチャ.Watcha)という韓国のベンチャー企業が開発した映画推薦サービスがあることを知りました。ユーザーが、自分が観た映画について評価を付けると、その好みを分析して気に入ると思われる映画を推薦してくれるサービスとのことです。その他映画評の作成、独自のコレクション作成等々さまざまなサービスを提供し、今年からは映画のストリーミングサービスにも進出しているとか・・・。
書籍については、アマゾン等が、私ヌルボがちょっとクリックしてみた本をきっちり記録していて、本人が忘れてしまった後もしつこく誘いをかけてきますが、この<ワッチャ>も自分以上に自分のことを知るウザったいヤツなんだろうな、・・・と思いつつ、<왓챠>をハングルのままでググると、なんと<WATCHA あなた好みの作品と出会える無料記録レビューアプリ>と題した日本語サイト(→コチラ)が開くではないですか! いやー、昨年から日本語アプリとしても登場しているんですね、知らんかった。・・・といってもヌルボは相変わらずのガラケーですから・・・。しかし「スマホにすべきだ」との同調圧力をヒシヒシを感じる今日この頃。たしかに韓国ラジオもそのまま聴けるし、ウェブトゥーンも読めるし、便利だとは思うんですけどね・・・。
便利さを求めてなぜか苦労する
久しぶりに「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」が掲載されていました。
「朝鮮日報」6月17日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
---|---|---|
「私たち」 少女たちの日記を開く ★★★★ 「フランコフォーニア」 美しい物を守る方法・・・ ★★★ 「特別捜査 死刑囚の手紙」 過去何度も観たような・・・ ★★ 「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」 まさか3作目ないよね? ★★ | ||
「フランコフォーニア」は、昭和天皇を描いた「太陽」等のソクーロフ監督によるフランス映画。第二次大戦中のパリを舞台に、ルーヴル美術館でナチスの手から美術品を守り続けた人々を描いた史実に基づくドラマ。日本公開は初冬。他の3作品は下の記事中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(6月21日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①(2) ライフ・イズ・ビューティフル 9.38(11246)
②(3) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン 9.33
③(5) 同級生(日本) 9.20(506)
④(7) シーモアさんと、大人のための人生入門 9.14(386)
⑤(8) オーヴェという男 9.11(591)
⑥(-) 太陽の下 9.05(534)
⑦(-) シング・ストリート 未来へのうた 9.03(3236)
⑧(-) ノーザン・リミット・ライン 南北海戦[延坪海戦](韓国) 9.03
⑨(-) ジョゼと虎と魚たち(日本) 9.02(6334)
⑩(-) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.94(2456)
半数が入れ替わりましたが、新登場の作品はありません。旧作の再上映がまた増えてきて①②⑧⑨⑩と半分を占めています。⑧「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」が入っているのは、「護国の月」6月の特別上映でしょう。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①トリコロール 青の愛 9.00(1)
②キャロル 8.96(13)
③ピアニスト 8.75(1)
④アムール 8.48(11)
⑤ライフ・イズ・ビューティフル 8.34(8)
⑥ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.25(2)
⑦哭声(韓国) 8.18(17)
⑧ジョゼと虎と魚たち(日本) 8.15(5)
⑨ブルー・ジャスミン 7.93(10)
⑩ひと夏のファンタジア(日本・韓国) 7.79(12)
このランキングも、①③④⑤④⑧⑨と7割が旧作の再上映です。
⑩「ひと夏のファンタジア」については、以前にも紹介したように、若手監督のチャン・ゴンジェが奈良県五條市を舞台にして撮った長編第3作。2部構成の前半は韓国人映画監督が、後半は韓国人女性がこの地を訪れて地元の人と織りなすコミュニケーションが描かれ、それの2つの物語がどこか交差するファンタジックな構成になっています。韓国での上映は好評で高い評価を受けていましたが、ようやく6月25日からユーロスペースをかわきりに日本での一般公開がスタートします。公式サイトは→コチラ。韓国題は「한여름의 판타지아」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月17日(金)~6月19日(日)] ★★★
「ジャングル・ブック」が2週連続1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ジャングル・ブック・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・619,171 ・・・・・・・・・1,706,143 ・・・・・・・・14,752・・・・・・・・898
2(37)・・特別捜査 死刑囚の手紙(韓国)・・6/16・・・429,488・・・・・・・・・・・537,875・・・・・・・・・・4,400・・・・・・・・690
3(4)・・死霊館 エンフィールド事件・・6/09・・・・・・・・420,146 ・・・・・・・・・1,247,483 ・・・・・・・・10,207・・・・・・・・640
4(3)・・アガシ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・284,676・・・・・・・・・3,711,447 ・・・・・・・・30,649・・・・・・・・625
5(2)・・ウォークラフト ・・・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・193,593・・・・・・・・・1,044,767・・・・・・・・・・9,179・・・・・・・・508
6(23)・・ミュータント・ニンジャ・タートルズ・・6/01・・149,384・・・・・・・・・・・178,600 ・・・・・・・・・1,487・・・・・・・・517
:影<シャドウズ>
7(6)・・ミー・ビフォア・ユー ・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・・75,967 ・・・・・・・・・・652,084 ・・・・・・・・・5,321・・・・・・・・272
8(5)・・哭声(韓国) ・・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・・・・・・56,480・・・・・・・・・6,798,962 ・・・・・・・・55,212・・・・・・・・291
9(7)・・X-MEN:アポカリプス・・・・5/25・・・・・・・・・・・・・12,067・・・・・・・・・2,927,615 ・・・・・・・・24,379 ・・・・・・・・・90
10(8)・・アングリーバード・・・・・・・5/19 ・・・・・・・・・・・・10,427 ・・・・・・・・・・672,772・・・・・・・・・・5,158・・・・・・・・・75
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
韓国映画「哭声」は勢いを失って、最終的には700万人そこそこといったところかな? 「アガシ」は500万を超えるかどうかといった感じで、ふつうのヒット作レベル。今年上半期の韓国映画観客動員数は結局「検事外伝」の969万人がダントツの1位で終わりそうです。
今回の新登場は6位「「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」だけです。
2位「特別捜査:死刑囚の手紙」は韓国の犯罪ドラマ。公式公開日のずっと前から上映されていて5月24日の記事で紹介済み。一応再掲しておきます。ピルジェ(キム・ミョンミン)は元は模範的警察、今ではよく売れるブローカー(弁護士事務長?)になっていて、切れることのない事件の依頼に「神が下したブローカー」との異名もあります。その彼に ある日、監獄の死刑囚から疑問の手紙が1通届きます。手紙の主は、世間を震撼させた仁川の財閥・大海製鉄夫人殺人事件の犯人スンテ(キム・サンホ)。スンテは、無実の自分の無念を訴えます。ピルジェが探れば探るほど現われてきたのは巨大背後勢力の実体。彼はますます大きくなる事件の背後にあるものを直感します・・・。原題は「특별수사: 사형수의 편지」。
6位「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」は、“カメ“で“忍者“の4人のヒーローの活躍を描く1980年代から続く人気シリーズの新作。人類を救うためニューヨークを飛び出したニンジャ・タートルズが、世界を舞台に暴れ回ります・・・。元々は1984年のアメコミに始まるシリーズなのですが、日本での認知度・人気度がどんなものか私ヌルボにはわかりません。しかしなかなか濃ゆいファンはいるようですね。韓国題は「닌자터틀 : 어둠의 히어로」。日本公開は8月26日です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・ボーン・トゥ・ビー・ブルー・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・・・・10,402・・・・・・・・・・・・49,110・・・・・・・・・・・・・419 ・・・・・・・・・83
2(1)・・シング・ストリート 未来へのうた・・5/19・・・・・・・・・・・・・・・7,332・・・・・・・・・・・542,193 ・・・・・・・・・・・4,362 ・・・・・・・・・52
3(32)・・炎のランナー ・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16・・・・・・・・・・・・・・・6,713・・・・・・・・・・・・15,414 ・・・・・・・・・・・・・・91 ・・・・・・・・・81
4(新)・・子ども騎士トレンク・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・5,717・・・・・・・・・・・・・6,442 ・・・・・・・・・・・・・・48 ・・・・・・・・174
5(28)・・私たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16・・・・・・・・・・・・・・・5,456・・・・・・・・・・・・・7,574 ・・・・・・・・・・・・・・59 ・・・・・・・・・76
新登場は3・4・5位の3作品です。
3位「炎のランナー」は、もちろん1981年のイギリス映画の佳作の再上映。韓国題は「불의 전차」です。
4位「子ども騎士トレンク」は、ドイツ・オーストリア合作のアニメ。アンデルセン賞等数々の児童文学賞を受賞したドイツの作家キルステン・ボイエの児童小説が原作です。彼女の作品は日本では2作品が翻訳されています(韓国では約10作品)が、これは未訳。物語の主人公は9歳の少年トレンク。彼の夢は騎士になることでしたが、貧しい農民の息子の彼が騎士になる方法はただ一つ。それは暗い森に住む恐ろしい龍を打ち破ることです。しかしその森は大人はもちろん、実際の騎士も怖れて通らないところでした。はたして彼はその困難な夢を実現することができるのでしょうか・・・。韓国題は「꼬마기사 트랭크」です。
5位「私たち」は、小学生の女の子の友人関係とその悩みに焦点を当てた韓国映画。いつも一人ぼっちで終業式の日もみんなが去ったあと一人教室に残っていたソン(チェ・スイン)は、転校生のチア(ソル・ヘイン)と出会う。お互いの秘密を教え合い、すぐに仲良くなった2人は楽しい夏休みを過ごす。夏休みが終わり学校が再び始まるとチアはソンに冷たい。やがてソンをいじめるポラ(イ・ソヨン)の仲間に入り、ソンを無視するチア。どうしてもチアとの関係を取り戻したいソンはチアの秘密をばらしてしまいます・・・。「中央日報」の記事(→コチラ)によると、今年2月の<ベルリン国際映画祭>のジェネレーション部門では最優秀長編デビュー作部門の候補に入り、またチェコで開かれたズリーン国際こども・若者映画祭では国際コンペティション部門最優秀賞、チェ・スインが最優秀主演女優賞を受賞したとのことです。原題は「우리들」です。こういう映画は観てみたいなー。