10月3日の「中央日報」(日本語版)の<時視各角>欄に「中国人観光客、ソウルで泊まれない理由」と題した記事がありました。(→コチラ。)
近年中国観光客が急増しているのに、ソウルのホテル数がそれに対応しきれていないというのがその主旨です。
この記事内容についてはひとまず後に回して、 私ヌルボがまず注目したのは、この記事のモトの記事(→コチラ)の見出し。
「요우커, 서울에서 못 묵는 까닭」(요우커(ヨウコ),ソウルで泊まれないわけ)」となっています。
問題はこの요우커(ヨウコ)の意味。日本語版の見出しと照らし合わせてみると、요우커(ヨウコ)が「中国人観光客」に相当するということはおよそわかりますが・・・。
ふつうの韓日辞典にはなく、愛用のNEVER辞典で検索すると、新語を対象としている<지식iN 오픈국어(知識INオープン国語)>中にありました。「遊客•중국인 관광객(遊客・中国人観光客)」との説明文が付いています。
いつ頃から使われている言葉なのか、ちょっと探ってみたところ、<DAUM T!P>というQ&Aサイトで2011年10月に次のような質問がありました。(→コチラ。)
Q.「最近新聞やニュースで"요우커"という単語をよく見ます。中国人をさす言葉のようですが、なぜ요우커というのですか?」
これに対する回答を読むと、中国語で「観光客」を指す「游客」を音読したもので、ちなみに国内の観光客のことは「旅客」(뤼커.ルイコ)というのだそうです。つまり、中国語で一般に観光客をさす言葉が、韓国では「中国人観光客」を指す言葉になったというわけです。
なお、関連記事をいろいろ見ていて目についた言葉が「チャンケ」です。中国人を指す言葉(蔑称)として、この頃主に嫌中・嫌韓サイトを中心にしばしば見かける言葉です。ハングルでは「짱깨」。韓国では以前からあった言葉で、韓国ウィキペディア(→コチラ)によると、19世紀末に中国商人たちが大挙入ってきた頃からの、櫃(箱)を意味する蔵柜(zàng guì)、あるいは店の主人を意味する掌柜(zhǎng guì)に由来するとされている言葉だそうです。 チャジャンミョン(or中華料理)や中華料理店、あるいはその店主をチャンケということもあるとのことですが、中国人を指す軽蔑的な言葉として使用されることが多いようです。
このようなご時勢ゆえか、「짱깨 관광(観光)」の2語でgoogle検索すると約953,000件もヒット。いくつか読んでみるのもおもしろいかも、と思いつつ、それは後回しにします。そうでなくても、以前からわりとふつうに用いられている言葉のようですが・・・。(「チョッパリ」「日本奴(イルボンノム)」「倭奴(ウェノム)」も同様。)
※軍隊の一部ではこの짱깨がカウィパウィボ(じゃんけん)の隠語として用いられているとか(?)←エンハウィキ・ミラー(→コチラ)より。(ホンマカイナ?)
冒頭で紹介した「中央日報」の記事は、ソウルのホテル不足と新築をめぐる問題はいろんな要素を含んでいて、考えてみなければ、という内容。(「地域の教育環境」とか「規制緩和」とか「安ホテルの否定的イメージ」等々。)
外国人に対する蔑称についても、調べてみるといろいろありそうですが、まあこれも継続課題ということにしておきます。
※この요우커(ヨウコ)という言葉について、半年以上前(今年2月)に<福岡発 コリアフリークなBlog>(→コチラ)や<もっともっと韓国>(→コチラ)で記事がアップされていました。どちらもためになる記事が多く時おり見ているブログですが、この件については見落としていました。
近年中国観光客が急増しているのに、ソウルのホテル数がそれに対応しきれていないというのがその主旨です。
この記事内容についてはひとまず後に回して、 私ヌルボがまず注目したのは、この記事のモトの記事(→コチラ)の見出し。
「요우커, 서울에서 못 묵는 까닭」(요우커(ヨウコ),ソウルで泊まれないわけ)」となっています。
問題はこの요우커(ヨウコ)の意味。日本語版の見出しと照らし合わせてみると、요우커(ヨウコ)が「中国人観光客」に相当するということはおよそわかりますが・・・。
ふつうの韓日辞典にはなく、愛用のNEVER辞典で検索すると、新語を対象としている<지식iN 오픈국어(知識INオープン国語)>中にありました。「遊客•중국인 관광객(遊客・中国人観光客)」との説明文が付いています。
いつ頃から使われている言葉なのか、ちょっと探ってみたところ、<DAUM T!P>というQ&Aサイトで2011年10月に次のような質問がありました。(→コチラ。)
Q.「最近新聞やニュースで"요우커"という単語をよく見ます。中国人をさす言葉のようですが、なぜ요우커というのですか?」
これに対する回答を読むと、中国語で「観光客」を指す「游客」を音読したもので、ちなみに国内の観光客のことは「旅客」(뤼커.ルイコ)というのだそうです。つまり、中国語で一般に観光客をさす言葉が、韓国では「中国人観光客」を指す言葉になったというわけです。
なお、関連記事をいろいろ見ていて目についた言葉が「チャンケ」です。中国人を指す言葉(蔑称)として、この頃主に嫌中・嫌韓サイトを中心にしばしば見かける言葉です。ハングルでは「짱깨」。韓国では以前からあった言葉で、韓国ウィキペディア(→コチラ)によると、19世紀末に中国商人たちが大挙入ってきた頃からの、櫃(箱)を意味する蔵柜(zàng guì)、あるいは店の主人を意味する掌柜(zhǎng guì)に由来するとされている言葉だそうです。 チャジャンミョン(or中華料理)や中華料理店、あるいはその店主をチャンケということもあるとのことですが、中国人を指す軽蔑的な言葉として使用されることが多いようです。
このようなご時勢ゆえか、「짱깨 관광(観光)」の2語でgoogle検索すると約953,000件もヒット。いくつか読んでみるのもおもしろいかも、と思いつつ、それは後回しにします。そうでなくても、以前からわりとふつうに用いられている言葉のようですが・・・。(「チョッパリ」「日本奴(イルボンノム)」「倭奴(ウェノム)」も同様。)
※軍隊の一部ではこの짱깨がカウィパウィボ(じゃんけん)の隠語として用いられているとか(?)←エンハウィキ・ミラー(→コチラ)より。(ホンマカイナ?)
冒頭で紹介した「中央日報」の記事は、ソウルのホテル不足と新築をめぐる問題はいろんな要素を含んでいて、考えてみなければ、という内容。(「地域の教育環境」とか「規制緩和」とか「安ホテルの否定的イメージ」等々。)
外国人に対する蔑称についても、調べてみるといろいろありそうですが、まあこれも継続課題ということにしておきます。
※この요우커(ヨウコ)という言葉について、半年以上前(今年2月)に<福岡発 コリアフリークなBlog>(→コチラ)や<もっともっと韓国>(→コチラ)で記事がアップされていました。どちらもためになる記事が多く時おり見ているブログですが、この件については見落としていました。
http://www.recordchina.co.jp/a76826.html
そして香港でも。 →
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304334104579523211218483286?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst
海外への団体旅行客のマナーについては、半世紀近く前の日本人、90年代以降の韓国人もいろいろ言われましたが、どこまでが国際常識を身につけるまでの一過程で、どこまでが「民族性」といわれるものなのでしょうか?
中央日報記事ニ「歩道を走る違法バイクに割込み・悪態や乱暴運転が猛威を振るっている」とあるのを見て、「一応自覚はあるのだな」と思いました。しかし、そう簡単には変わらないのでは? 10年後はたして多少なりとも改善されているかどうか?
「無作法な」中国人とどうやって共生していくかという、やたらと大上段に構えたコラムです(最後に一応「自省をこめて」といったようなことを書いてはいますが)。
「あの」中央日報ですからどんな記事やコラムが載っていても驚きませんが、本音ではあるのでしょうけれども、これまた「やれやれ」という内容でした。
笑ってしまうのは、最後の「20年前、路上に不道徳にも唾を吐き捨てていたおじさん・おばさんたちは消えた」というのは一体全体どこの国のことだろうかと思いました。今もあちこちで唾どころか痰を吐き散らす老若男女がいる韓国のことではないですよね?
自分たちの姿が見えないのは、(自省をこめれば)日本も韓国も同じようです。それともこれは「寝そべって唾を吐く」という諺を用いた自虐ギャグでしょうか?
http://japanese.joins.com/article/122/189122.html?servcode=100§code=120
続篇もあります。
http://japanese.joins.com/article/912/189912.html?servcode=100§code=120