今の時期、韓国での旬の果物といえばやっぱりチャメ(참외)です。ハウス栽培をしているので冬でもあることはありますが・・・。
6月に韓国に行った時も至るところで目にしました。下の写真はともに6月17日ソウル・清涼里駅近く。とくに左、1かご6個くらい入っていて2000ウォンとは安いです!(1個40円もしない。)
色は日本のマクワウリのような黄色ですが、ずっと小ぶり。マクワウリの変種なんだそうです。
マクワウリの名は岐阜県の真桑村(現・本巣市)に由来するということはたしか昨年新聞で読みました。近年めったに見ることがありませんが、昨夏たまたま徳島のスーパーにありました。(下写真)
チャメは、日本でも新大久保・職安通りの韓国スーパーや、横浜のコリアタウン(→過去記事参照)等で買えます。
ところが数日前、近所のスーパーで売っているのを見つけました。(下写真)
1個248円か、うーむ。日本では大体こんなものですかねー。
箱の表示を見ると・・・
やっぱり星州(성주.ソンジュ)。慶尚北道星州郡。韓国のチャメ生産の7割を占める一大特産地です。右の写真の「성주월항」は星州郡月恒(월항.ウォラン)面のこと。そこの農協だかで出荷しているのでしょう。
そういえば、星州のチャメについては過去記事<[クイズ]韓国の果物の特産地は?>(→コチラ)でちょっと紹介しました。
私ヌルボは行ったことがありませんが、韓国サイト等をみるとホントに星州はチャメだらけ!
これはチャメ博物館というべきチャメ生態学習園。展示内容等は→コチラ(韓国語)の写真参照。
韓国ではおなじみの地域特産物のキャラクターの像もあります。
チャムドリ(左)とチャムスニという、いかにものネーミング。(昔話等で「〇〇ドリ」は男、「〇〇スニ」は女の典型的な名前。)
そして・・・
こんなチャメ型のトイレまで・・・。この他にも、チャメの街路灯や大きなモニュメント等。(→コチラ(韓国語)参照。)
※韓国ウィキペディアの<チャメ>の項目(→コチラ)や、星州郡の公式サイト中の<チャメの歴史>という記事(→コチラ)を見ると、1957年に日本から導入されたタキイ種苗の育種による銀泉という糖度の高いマクワウリの品種がその後の韓国チャメを席捲したといえそうなんですね。
はてさて。調べたりしたことはおいといて、以下「食べました!」という報告。
2つに切って、種を取って、小さく切って・・・。
食べてみると、甘さがイマイチだな。そしてプリンスメロン等と比べると歯ごたえのある食感が日本人の好みにあうかどうか・・・。
・・・等々と、この記事の締めの言葉を考えていた時に、重大な誤り!に気づきました。
これも過去記事で、たがみようこさんの本「새댁 요코짱의 한국살이(新妻ヨーコちゃんの韓国暮らし)」を紹介したことがありましたが(→コチラ)、そこで「チャメ(참외.マクワウリ)の切り方は、輪切り、三日月形、種を取る取らない等々、人によりさまざま」とありました。
しかし、スーパーの売り場の貼り紙をみると・・・。
「種のまま食べられます」と書いてあったではないですか。
また、人気ブログ<hime(韓国マニア)>中に「韓国人旦那によるチャメのむき方講座」といった内容のおもしろい記事(→コチラ) があって、そこでは「種も食べるのが韓国式である」と明記されています。
もうひとつオマケに、韓国で人気のブロガー小松清香(サヤカ)さんのブログ(韓国語)の「日本人がチャメを食べる猟奇的方法?!」という記事(→コチラ)を見ると、サヤカさん、韓国人の友人たちに「チャメはあんまり甘くないねー」と言って議論となり、皆の前でチャメを切って食べることになったのですが、何年間も韓国で暮らしながらサヤカさんは種を取った上、ボールの水で洗って食べたのです。そのあと友人が切ってくれた種つきのチャメを食べたサヤカさん、「うわ~、サプライズ!!! チャメが甘い~」。
そういえば、ヌルボも今まで3回くらいしか食べたことはありませんでしたが、いつも種を取っていましたね。
そういうわけで予定外のやり直し。
その結果はというと、種を取った場合の甘さを6/10とすると、種を取らない場合は8/10にはなりますね。種も小さくてほとんど気にならないくらい。いやー、気がついてよかったわー、ハッハッハ。
星州郡月恒面の農協の記事(→コチラ)によると、今年5月からチャメをシンガポールや香港に輸出するようになったとのこと。
しかし、日本人好みの、甘くて果肉が軟らかくジューシーなメロンがいろいろある日本では、はたして韓国チャメは今後受け容れられるかどうか・・・?
[オマケの話その1] <エンハウィキミラー>の「チャメ」の項目(→コチラ)中のジョーク。
A : 너 참외 이야기 알아? おまえ、チャメの話知ってるか?
B : 아니 그게 뭔데? いや、それどんなの?
A : 그럼 이 참외 알아둬. じゃあ、この際知っておいて。
※「이 참에」(この際)と「이 참외」(このチャメ)の発音がほとんど同じ、というのがミソ。
[オマケの話その2] ヌルボのテキトー韓国語失敗談。
ネイティブ韓国人の先生の娘さん2人、とてもよく似ているので「やっぱり姉妹(자매.チャメ)はよく似てますねー」と言ったら、先生から「その発音だとウリ(참외.チャメ)に聞こえます」とのご指摘。(チャメの「チャ」は息を強く出す激音、姉妹の「チャ」は「ジャ」に近い平音。)
「瓜ふたつ」という言葉もあることだし、別にどっちでもいいじゃないか、と苦しいイイワケ。
6月に韓国に行った時も至るところで目にしました。下の写真はともに6月17日ソウル・清涼里駅近く。とくに左、1かご6個くらい入っていて2000ウォンとは安いです!(1個40円もしない。)
色は日本のマクワウリのような黄色ですが、ずっと小ぶり。マクワウリの変種なんだそうです。
マクワウリの名は岐阜県の真桑村(現・本巣市)に由来するということはたしか昨年新聞で読みました。近年めったに見ることがありませんが、昨夏たまたま徳島のスーパーにありました。(下写真)
チャメは、日本でも新大久保・職安通りの韓国スーパーや、横浜のコリアタウン(→過去記事参照)等で買えます。
ところが数日前、近所のスーパーで売っているのを見つけました。(下写真)
1個248円か、うーむ。日本では大体こんなものですかねー。
箱の表示を見ると・・・
やっぱり星州(성주.ソンジュ)。慶尚北道星州郡。韓国のチャメ生産の7割を占める一大特産地です。右の写真の「성주월항」は星州郡月恒(월항.ウォラン)面のこと。そこの農協だかで出荷しているのでしょう。
そういえば、星州のチャメについては過去記事<[クイズ]韓国の果物の特産地は?>(→コチラ)でちょっと紹介しました。
私ヌルボは行ったことがありませんが、韓国サイト等をみるとホントに星州はチャメだらけ!
これはチャメ博物館というべきチャメ生態学習園。展示内容等は→コチラ(韓国語)の写真参照。
韓国ではおなじみの地域特産物のキャラクターの像もあります。
チャムドリ(左)とチャムスニという、いかにものネーミング。(昔話等で「〇〇ドリ」は男、「〇〇スニ」は女の典型的な名前。)
そして・・・
こんなチャメ型のトイレまで・・・。この他にも、チャメの街路灯や大きなモニュメント等。(→コチラ(韓国語)参照。)
※韓国ウィキペディアの<チャメ>の項目(→コチラ)や、星州郡の公式サイト中の<チャメの歴史>という記事(→コチラ)を見ると、1957年に日本から導入されたタキイ種苗の育種による銀泉という糖度の高いマクワウリの品種がその後の韓国チャメを席捲したといえそうなんですね。
はてさて。調べたりしたことはおいといて、以下「食べました!」という報告。
2つに切って、種を取って、小さく切って・・・。
食べてみると、甘さがイマイチだな。そしてプリンスメロン等と比べると歯ごたえのある食感が日本人の好みにあうかどうか・・・。
・・・等々と、この記事の締めの言葉を考えていた時に、重大な誤り!に気づきました。
これも過去記事で、たがみようこさんの本「새댁 요코짱의 한국살이(新妻ヨーコちゃんの韓国暮らし)」を紹介したことがありましたが(→コチラ)、そこで「チャメ(참외.マクワウリ)の切り方は、輪切り、三日月形、種を取る取らない等々、人によりさまざま」とありました。
しかし、スーパーの売り場の貼り紙をみると・・・。
「種のまま食べられます」と書いてあったではないですか。
また、人気ブログ<hime(韓国マニア)>中に「韓国人旦那によるチャメのむき方講座」といった内容のおもしろい記事(→コチラ) があって、そこでは「種も食べるのが韓国式である」と明記されています。
もうひとつオマケに、韓国で人気のブロガー小松清香(サヤカ)さんのブログ(韓国語)の「日本人がチャメを食べる猟奇的方法?!」という記事(→コチラ)を見ると、サヤカさん、韓国人の友人たちに「チャメはあんまり甘くないねー」と言って議論となり、皆の前でチャメを切って食べることになったのですが、何年間も韓国で暮らしながらサヤカさんは種を取った上、ボールの水で洗って食べたのです。そのあと友人が切ってくれた種つきのチャメを食べたサヤカさん、「うわ~、サプライズ!!! チャメが甘い~」。
そういえば、ヌルボも今まで3回くらいしか食べたことはありませんでしたが、いつも種を取っていましたね。
そういうわけで予定外のやり直し。
その結果はというと、種を取った場合の甘さを6/10とすると、種を取らない場合は8/10にはなりますね。種も小さくてほとんど気にならないくらい。いやー、気がついてよかったわー、ハッハッハ。
星州郡月恒面の農協の記事(→コチラ)によると、今年5月からチャメをシンガポールや香港に輸出するようになったとのこと。
しかし、日本人好みの、甘くて果肉が軟らかくジューシーなメロンがいろいろある日本では、はたして韓国チャメは今後受け容れられるかどうか・・・?
[オマケの話その1] <エンハウィキミラー>の「チャメ」の項目(→コチラ)中のジョーク。
A : 너 참외 이야기 알아? おまえ、チャメの話知ってるか?
B : 아니 그게 뭔데? いや、それどんなの?
A : 그럼 이 참외 알아둬. じゃあ、この際知っておいて。
※「이 참에」(この際)と「이 참외」(このチャメ)の発音がほとんど同じ、というのがミソ。
[オマケの話その2] ヌルボのテキトー韓国語失敗談。
ネイティブ韓国人の先生の娘さん2人、とてもよく似ているので「やっぱり姉妹(자매.チャメ)はよく似てますねー」と言ったら、先生から「その発音だとウリ(참외.チャメ)に聞こえます」とのご指摘。(チャメの「チャ」は息を強く出す激音、姉妹の「チャ」は「ジャ」に近い平音。)
「瓜ふたつ」という言葉もあることだし、別にどっちでもいいじゃないか、と苦しいイイワケ。
http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/40015801.html
韓国ではマクワウリのことをメロンという。
と書いてありましたが、U+BA5CU+B860がメロンではなくてマクワウリならば,ホンモノのメロンはなんと呼ぶのでしょうか?
単なるネット上のスラングでマクワウリをメロンと呼んでいるだけなのでしょうか?
https://www.google.co.jp/search?q=%EB%A9%9C%EB%A1%A0&biw=1051&bih=525&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=20ImVYzUE5br8AXpm4CgCA&ved=0CAcQ_AUoAg
マスクメロン等々いろんな種類のメロンが表示されている中にマクワウリもあるようです。つまり広義のメロンに含まれるということではないでしょうか?・・・・と、とりあえず考えました。
『わたし、オイソジュってメロンの匂いがするから苦手なんですよ。メロンって人によって好き嫌いがあるじゃないですか?』といわれたのですが、メロンの香りとキウリの香りは全く似ていないような気もしたけれど、当時は聞き流してしまいました。
今思えば、彼女はマクワウリの意味でメロンと言ったのかもしれませんね。
マクワウリの香りとキウリの香りは似ていますよね。
オイソジュは実際に飲んだことはありません。キュウリを入れて30分ほど待って飲むのだそうですが、そんなに味が違うものなのかどうか?
私が学生時代に韓国人留学生の女の子と行っていた新大久保の『グリーン食堂』という朝鮮料理店では急須に千切りにしたキウリやレモンを入れて飲むやり方でしたね。最初のうちは色は変わらないのですが、おっしゃるみたいに30分くらい経つとキウリの場合は白濁して、レモンの場合は緑色っぽくなります。
今はグリーン食堂はなくなってしまいまして同じ場所に『クイクイ』という朝鮮料理店ができたそうです。映画『悪いやつら』に登場したヌタウナギを出してくれるお店みたいなので、機会があれば行ってみたいです。
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/f4fc7341f299ffd510d0294929063774
ちょっとおぞましい(?)写真が載っていたので、印象に残っています。韓国サイトで動画検索ともっと・・・。しかし<食べログ>のクイクイの紹介ページのコロジャンオの写真を見ると、別になんということもなさそうですね。 →
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13038674/
この手のモノはあまり食べようという気にならないので、まだケブル(ユムシ)なんかも食べたことはありません。
日本のスーパーのようですので日本人がメロン=チャメ(マクワウリ)という意識を持っているということなのか?仕入れ先の星州でそのスーパーのバイヤーさんがメロン=チャメという話を聞いてポップにそのよう表記したのか?少し気になりますね。
韓国に通じている人の間ではチャメはよく知られているとはいっても、日本全体で見るとまだまだ認知度は低いと思います。
韓国側は当然「チャメ」の名を広めたいだろうし、スーパーとしてもチャメの独自性を強調しようと思うでしょうが、今はまだ「チャメ」の表記だけではスーパーの客は「??」という反応が多いのではないでしょうか? したがって但し書きのように「メロン」と併記している、というのが私の理解です。自分たちがこの果物をどう認識しているかよりも、消費者のことを念頭に置いているということです。
しばらく経って、チャメという言葉が一般化すれば「メロン」との併記はなくなるでしょう。