我が家は夜間外出禁止令が出ているんじゃないかと思うくらいです。夕刻に雨戸を閉めれば夜の自然の世界から隔離されて、人工の灯りが深夜に及びます。そりゃ見ようと思えば玄関を開けたら夜空も見えますが、迫った並びの家屋の屋根に視界を妨げられます。あるいは小さな窓越しに月や星を見ることもできますが、意識しないと夜空を見上げることはできないのです。寂しいことですね。
そんな私んちですが、新年ですから久しぶりに12時回ってすぐに初詣に行きました。家から200m~300mmくらいの距離にある、前を素通りするだけの神社に、今更改まってお参りする不自然さは、日本人の宗教に拘らない、宗教に寛大な国民性の象徴の行為の一つとは分かっていますが、皆がそうするし、別に違和感はないので行列に並びました。前後に知った顔はありません。やっと回って待ってきた順で鈴を振る感覚も久しぶりです。ちょっと感慨があったかなぁ。お賽銭分のお願いをしました。相場はわかんないけど。いや、相場なんてないか。
風もなく冷え込みもせず、穏やかな一年の始まりです。
帰り道、夜空が目に入ってきます。クリヤーな視覚の持ち主でなくても星が瞬いているのがよく分かります。あまりに綺麗なので、帰宅してすぐニュートンの付録にあったスターチャートを持ち出しました。
今までに何度もプラネタリウムに出かけ、星座の説明を受けたことはありますが、実際、自分で夜空を見上げて、あれは何座、これは何座と観察したことは長い事、なかったなぁ。
チャートのお陰で南西の空に一番輝いているのは大犬座のシリウス、次にオリオン座のベテルギウス、小犬座のプロキオンを見つけました。これぞかの冬の大三角形!昔感じた北斗七星よりちょっと規模が小さく感じた。
天体観測は得意な分野ではないけど、やっぱりロマンを感じるなあ。
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