夫が患っているこの病気。免疫の摩訶不思議のほんの一例のよう。免疫と言うものを経験的に、ある種の病気は一度かかれば二度かからないと知られていたのを、ジェンナーは免疫という機能を突き止めたエラい人。これが今のワクチンに連なっているありがたい研究。そのありがたい生態反応が暴走している。
病気が発症するかなりの部分は人の恒常性の乱れや外的要因にもあるようだ。
夫は150日あまり入院し、現在は在宅で、治療のためのステロイドは徐々に数を減らすことができている。けれど完全に収束するかは見えないらしい。
その上本人の尾骶骨に褥瘡ができてしまい、3月始めにその患部を大きく切除している。その傷が今も癒えない。ステロイドを多量に服用しているので血糖が上がり、そのために傷が癒えにくいと言う。高血糖の人の傷って治りにくくポケットができるんだって?ポケットって初めてきいた。私は両股関節を手術したとき、10cm以上切開してちゃんと縫合してもらって、2週間もしたら退院できたのに、血統が高い人は傷の淵にポケットができるんだって。
退院したものの、毎日ポケットの傷の消毒は必須で、私は10cm×4cmくらいのパカッと開いた切開口から生々しい真っ白い光沢のある脊椎が見えた時には、思わず キャッと叫んでしまって、今もトラウマになってる。なので毎日看護師さんに手当に来てもらっている。
焼き場のカラカラになった薄茶色のお骨ならこわごわ見たことは何度もあるけど、これはできないわ。もう1ヶ月近く続いていて、あと半年くらいかかるって??言ってる。二ヶ月以上前にもあと半年って言ってたよね。
といっても夫は弱々しくは見えないんよね、水疱の痕はすごいけどボチボチ回復してるように見える。あとは新たな水泡が出ないことを祈るばかり。
こんな災難?歳を取ったからかどうか、長く生きてると予想だにしないことがおこるものだ。