2月上旬、水疱性類天疱瘡で入院した夫。免疫グロブリンの点滴投与を8本受けたようだ。ようだ、というのは本人の供述に基づいてのことではない。というのは今はコロナのせいで入院中の面会は禁止され、必要なものは本人の電話を受けたわたしが看護師さんに届けに行くだけ。点滴を受けている姿や、点滴の薬剤の名称も見ることはなく、本人も逐一メモる体力も気力もない。しぜん手掛かりは診療明細書に記載されている薬剤の名称や点数。
それによるとなんと、3割負担で一本50,000円くらいする点滴の薬が10本!!入院費用が110万円ほどかかったのもうなずける。これはたぶん、おそらく、絶対、高額医療費の超過分として還付されるでしょうから、健保組合に感謝するしかない(確定じゃないけどね)
夫は生まれて初めての入院生活が65日にわたり、もう嫌気がさし、病状が軽減したこともあり、やにわに明日退院すると言い出し、翌日主治医の了解のもとに退院した。
本人は嬉しいのはよーくわかりますが問題があります。というのは入院直後から荒れていた夫の尾てい骨辺りが褥瘡(床ずれ)が酷くなり、気づいたときには切開して取り除かなくてはならなくなっていたのです。
退院したい、とわめいている時、どんなふうか見てください。毎日の手当を奥さん、できますか?ときた。診察室で一瞥してキャッと声をあげてしまった。白い背骨が10cm×4cm くらい、一部に血が彩っている。
ムリです。一般人の、それもいたって血には弱い、お刺身も食べられなっかた(今は少しは食べられるようになった)人間に、このケアは無理です。
ということで、毎日訪問看護師さんに来てもらうことになった。退院翌日には病院で診察治療、その翌日は訪問看護師さん。一週間に二日は病院で診察治療。あとの五日は訪問看師さん。こんなんなら入院してくれてたらと思うよね、ほとんどの人は。
やっぱりね、主治医も予言してたように水疱がまた顔をだしはじめた。退院して十二日目に再入院となった。
今度は血漿交換治療をするという。その治療の承諾書に家族としてサインを求められた。
今回はどれくらいの入院になるか。
コロナ全盛でお医者さんは大変。いろんな病気は待ってる人も大変。