知人に安野輝子さんという方がいます。何度かテレビにちょこっと姿が映ることもありましたが、明日、NHKスペシャルでも放映されるとご本人から連絡がありました。
彼女は6才のとき、焼夷弾の破片を受けて片足を失いました。
それから義足を着けて生活してきました。義足は4~5年もてばいい方で、義足も治療費も全部自費です。障害者認定の等級も4級です。ですから障害者給付金もありません。
顔に大火傷を負った女性、腕をなくした人、足に障害を負った人、と戦後50年近くも経ってからでしょうか、国の戦争責任を追求し、またもし、今後戦争に巻き込まれた場合の国民へ補償する法整備するための訴訟団を発足し、それに加わり初代団長が亡くなったの後を継いで団長をしています。
何でそんなに遅くになってから?と思うでしょうが、皆、障害を持って生きる事に必至で被害者が団結するまでに時間を要したようです。
原爆や沖縄戦や兵士のことはクローズアップされていますが、一般市民の被災や死亡や障害を受けたことは、一切置いてけぼりにされてきました。兵士には軍人恩給があり、軍属にも、隣組の班長さんにも年金がありますが、一般市民は委任関係がないから補償の対象ではないというのが国の言い分です。
彼ら彼女らの胸をかきみしる苦しさ、悔しさは計り知れませんが、これから同じ轍を踏まないように事実を現実を知ることが大切です。
8月15日NHK総合21:00~22:00「忘れられた戦後補償」と 同日NHK BS1 22:00~22:49 (アメリカの新しく出た資料で当時の本土攻略のシナリオのようです)
少しでも心が動いた方はのぞいてみて下さい。