友達に電話で聞かれた。
私には必要ないものの一つに挙げているもの。 ごめん、興味ないわ。
そう、いや、良いと言われている占い師を知らんかな、と思って…。実は信頼していた占い師さんが最近、高齢で、期間も空いているので、新たに何処かにいい人を知らんかなって思って。
昔から、その人の前にも座っただけで、私のことを言い当てて、いろいろと相談にのってもらった。
悩みがあってこのままでいいのかどうかを聞いていた。これからの事を相談にのってもらいたいと思うので。
電話の向こうで泣いているようだ。かなり驚いた。他人の花は赤い、隣の芝生は青いとかなりの人は感じていると思う。私も彼女には多少なりともそう思っていた、けどそれほど悩みに苛まれていたのか。
私は悩みがあっても他人にその悩みを吐露する勇気もない。気持ちを溜め込んで、落ち込みも強いが、回復も早くって最後はケ・セラ・セラで、基本、ちゃらんぽらんの性格だ。
だから、人に助けを求める、識者(?)に聞いてみることの出来る人が少し羨ましい。
友達は悩みの内容をポツリポツリと話し出した。
そう、そうなんやね。
聞くだけだ。何の助言もできない。いっちゃあいけない言葉は、それでもあなたは恵まれてるよ、だと思う。そんなこと言われても今、苦境と感じている人の気持ちは落ちつくはずないよね。
一時間近く話していて向こうから電話が切れた。
あとで、少し気持ちが晴れたとメールがあった。
ごめん、何か良い提案が出来たら良かったのにね。