と思っていました。
実は、今年始めに昨年に取得した特許の売り込みを何社かに郵送していました。特許公報とネットで教えてもらった企画提案書なるものをしたため、年明け早々に積極的に送り付けていたのです。
早いところでは中一日後に”当社では新製品の開発は社内のみで行っておりますので、悪しからず”という返信がありましたが、概ね無視でした。
中にはレターパックで、開封したこちらの封書をそのまま送り返して来たところもありました。そこに添付した文書には”毎日々全国からこんな申し出があるけれども、迷惑千万。ここに書かれていることの内容は、提案主たるあなたが放棄したものとみなす。従って、当社が今後この内容に類似した製品を出しても、一切賠償の責を負わない”と。
しばらくは開いた口が塞がりませんでした、大手企業ともなるとこういう対応をするんだ。力のない者が企業に提案しにいって、そのまま盗られるというお話は、このことかと合点しました。
でも大丈夫!それに備えてちゃんと特許の名簿に登録されているのだから。その大手企業は、うるさい雑魚者向けの定型文かもしれないけれど、こちらが特許取得しているのが分かっているのに、こんな文章を付けて送り返す?呆れた!
でもでも中には丁寧な断わり文を添えてくださる会社もありました。
繰り返すうちにこちらも打たれ強くなります。その間隙を縫うように、お金を出せば特許を売り込んであげますよ、というような会社のDMまで来ます。成功の有無は問いません。
そんな中に一社から連絡があり、試作品があるというのなら送って欲しい、と言ってきました。もちろん喜び勇んで郵送しました。
2月いっぱいまでに2度ほどこちらから経過を伺いましたが、急かしてもいけないと忍耐の2か月間が過ぎていました。
諦めて他の道を開拓せねばならないかと真剣に考えて、いろいろ問い合わせてみますと、どうもマニュファクチャアならできることでも、量産は難しいものだと言う事が判明してきました。規格外のことですから。八方塞がりです。どうしよう・・・
連絡があったのです。着信名を見た時は、しばし真実かと思うほどでした。内容は、そこは大手量販店なのですが、製造元が直接話をしたいと言っているので、電話をしてもいいですか、というものでした。
ウェルカムに決まっています。昨日のことです。
外出時に携帯電話を置いて出かけたり、着信に気付かず1日経ってたなんてことはしょっちゅうで、何のための携帯かと、いつも周りから謗られているのですが、今回は充電を怠りなく傍らに置いておきます、チャンスが逃げてしまわないように。