獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

盲人、ひとりで、関西学院大学に、司法試験予備試験を受けに行った。その門はとざさないで。

2023-07-16 23:32:52 | 司法試験と私
13時間15分

昔の司法試験の短答式試験は、憲法、民放、警報の合計60問、試験時間は3時間30分。たしか、毎年5月の第2土曜日の午後1時ごろから試験開始で、夕方には終了。この3時間30分でも、どっとつかれる、体がつかれるのではなく、頭がつかれる。そして、おわったあとの爽快感と開放感。いいよね。

司法試験受験生だったころ、だんだん、視野狭窄がすすみ、問題文の行をよみまちがえたり、文字を読むスピードがおそくなってきたり、試験教室の部屋のあかりだと、うすぐらく感じて文字がよくみえなかったり、そんな目の症状があらわれてきたので、特別措置、合理的配慮の申請。そのおかげで、自前の蛍光灯をもちこんだりできたおもいで。そして、試験時間は1.5倍に延長。なつかしいね。

そして、あれから10年以上たって、今日は、司法試験の予備試験の短答式試験日当日。もうすっかり、私の目は見えなくなって、全盲。網膜色素変性症の私、盲人ウエカジ。全盲ということで、音声パソコンのもちこみをゆるされて、それで問題文をよみ、そのパソコンで回答。試験時間は2倍。ありがたいね。

朝、5時に家をでて、5時15分の電車にのって、阪急岡町駅から、宝塚駅へ。そこから、今津線にのりかえて、5駅で、甲東園駅。その駅のバスのりばから、バスにのって3つめのバス停が関西学院大学キャンパス前。

甲東園駅についたのが6時前、試験会場の関西学院大学、西宮ウエガハラキャンパスG胸の教室の集合、着席が7時30分。まだまだ時間があるということで、駅前のマクドで、朝マック、240円のソーセージマフィンとアイスコーヒーのセット。おいしいね。

6時47分のバスにのり、甲東園駅前から、カンガクキャンパス前バス停へ。6時55分にはバス停にとうちゃく。バスをおりて、背中の車道の、むこうがわが、キャンパス。通常は、カンガクの正門の門は、朝7時に開門だけど、もうすでにあいていた。

正門をはいり、点字ブロックにそって、西へすすむ、中央しばふ広場、時計台のほうにむかう。昨日、ガイドヘルパーさんと下見と、音声パソコンを持ち込むために、来た道点字ブロックルートをあるく。7時20分には昨日きた、、G棟の224教室の前に到着。

教室の中からは、人の声、うちあわせ、準備、まだ教室の中にははいれない。どうやら試験スタッフも朝7時に集合で、それから打ち合わせ、だんどりの確認をしているよう。教室があくのを廊下でまつ私。パイプ椅子にすわってまつ。となりの教室にも、視覚障害者受験生が教室があくのをまっていた、その人は、ヘルパーさんときていた。教室があくと、ヘルパーさんは帰っていった。朝はやくからガイドヘルパーさん、いい仕事してるね。

7時25分に教室があき、私ひとり教室に入る、昨日、きた教室、机の上には、昨日私が、セッティングしたノートパソコンがある。ノートパソコンにはシールがしてあって、画面をあげたら、そのシールがきれるようになっている、封緘シール。昨日から誰もさわっていませんよというあかしのシール。それをうやぶり、ノートパソコンを立ち上げ、ちゃんと音声読み上げソフト、PCトーカーが軌道しているのを確認。ノートパソコンの期キーボードは小さいので、持ち込みのキーボードで操作。このキーボードには、おしやすいように、ところどころのキーにドットシールぽっちシールをはってある。

7時半から、私のめのまえにすわった試験管が、諸注意をよみはじめる、これからは、この教室からでれません、試験開始は8時15分からです。そういわれて、私の長い、司法試験予備試験の一日がはじまる。
結局、7時30分から20時45分まで、4科目試験をうける。13時間15分、すごい試験時間だね。

デスペア的はじめての全盲受験生、司法試験予備試験の受験するポイント

1、休憩時間がみじかい

2、問題文の環境依存文字

3、イノシシゲート

検証動画 盲人ひとり司法試験委員会に物申す 関西学院大学にて司法試験予備試験を受験した全盲受験生より愛をこめて











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