獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

元スマイレージ 田村芽実メイミ出演 音楽劇ダポンテ @大阪 新歌舞伎座 13時公演 に行った。

2023-07-20 19:11:14 | コンサート舞台
ひとり三役

今日は、平日木曜日、小中学校では今日が修業式ということで、明日からこどもたちは夏休みのよう。でもそもそも夏休みって、あつすぎて、学校での授業が成り立たない、悪環境だからということで夏休みができたと思うけど、今の小中学校は、公立でも、クーラーが完備らしい。ならば、夏休みなくてもいいとおもうんだけどな。そうしたほうが、親とかもたすかるだろうに、どっちにしろ、小さいこどもは、毎日学校にかよっているもんね、学童とか、放課後こどもクラブという名前の場所にかよっているもんね。

そんな、今日、私は、4月からずっと長い夏休みにはいっているので、つまり無職になったので、毎日が自由時間。

ということで、大阪府民感激チケット半額に当選したので、通常12000円のミィージカルチケットを6000円で購入。13時開演、大阪、上本町駅すぐの、近鉄百貨ってんとなりの、ユフラというビルの6階の新歌舞伎座へ。音楽劇ダポンテを見に行く。

主演は、ミュージカル男優のカイホウナオト、海の宝のまっすぐな人と書いて、海宝直人。それと、ジャニーズの元、アラシの相葉雅紀。そして、今クールのNHK朝ドラ、らんまんで、印刷会社の社長の娘を演じている、田村芽実タムラメイミも出演。私は、このタムラメイミめあてで感激。

田村は、ハロプロとのかかわりが深い、2009年小学生のころ、子役として前田憂佳主演のミュージカルしゅごギャラに出演。その後2011年7月に、ハロプロのグループ、日本一スカートが短いアイドル、スマイレージの2期メンバーに加入。前田憂佳がスマイレージ1期、そしてタムラメイミが2期。その後、2016年、田村はスマイレージを卒業し、ソロ歌手、ミュージカル女優の道へ。着実に、キャリアアップしているのよねタムラメイミ。すごいね。私も豊中市役所を退職して、次なるキャリアを目指さないといけないけど、なかなかみつからないので、田村芽実を見習わないとね。

田村はもともとアイドルになりたかったというよりも、ミュージカル女優になりたかったんだろうね、そのひとつのキャリアステップとしてハロプロに入っそして、キャリアをつんでの卒。ミュージカルのエリザベートやオペラ座の怪人が好きで、ハロプロやスマイレージのコンサートの自己紹介や、トークコーナーで、よく、名台詞のまねを披露していた田村。いまや、ミュージカル女優。すごいね。

そんな田村がどんな演技をするか、楽しみを胸に、大阪上本町駅へ。私の家からだと、まず、梅田にでて、そこから大阪メトロ谷町線の東梅田駅、そこから、谷町九丁目駅までいって、そこで、下車して、近鉄の上本町駅をめざす。

九丁目駅の中改札をでて、左にのびるつうろをまっすぐゆき、つきあたりの近鉄上本町駅地下改札までいく。そこから、近鉄の駅員に手引きしてもらって、地上改札に行き、その改札から、近鉄百貨ってんの建物を右手にみながら、通路をまっすぐあるき、14番出口へ。いったん外にでるも、点字ブロックはつながっていて、正面がユフレ。この建物の6階が新歌舞伎座。新歌舞伎座へのエレベーターあは、ユフレの中ではなく、外にあった。点字ブロックが右におれて、20メートルほどあるくと、右手に4台のエレベーターで、それで6階へ。

しかし、6階にはとまりませんというエラーメッセージ。5階までしかいけない。13時開演、会場は12時15分。私がユフレのエレベーターについたのが、11時55分ごろ。このエレベーターの6階は、12時15分にならないといけないらしい。

しかたなく、5階までいって、そこから、6階へ、エスカレーターで6階にあがろうとしたが、エスカレータもまだ動いていない、エスカレーターののびり口にはテープロープがはってあって進入禁止。

結局12時12分ごろ、エスカレーターをおじさんがうごかして、やっと私は上にあがれた。そこからは、親切な客やスタッフに手引き。新歌舞伎座といえば、お弁当を売っていて、幕間で食べられるのだけども、今日はお弁当販売なし、スタッフに聞くと、幕間の休憩時間は20分、その時間は客席で飲食はしてもよいとのこと。客席にすわって、7列。いい席。まだ開演まで30分あったので、リュックから、昨日かっておいたミニクロワッサン9個を5つたべて、家からマイボトルにいれてもってきたインスタントコーヒーアイスコーヒーをのむ。おいしいね。

客層は、女性が7割で、その女性のほとんどは50代以上。若い女性はすくなかった。どちらかというとおばあさんやおばさんが多かった。アラシの相葉雅紀目当ての人も、ほとんどがおばさんのよう。黄色い声援というのはなかった。客入りは大阪初日なのに、半分程度。すくないね。
客入りはすくないけど、ステージの奥にはちゃんとオケピがあって、そこで生演奏をしている、その演奏にあわせて出演者が歌をうたっている、ぜいたくだね。

デスペア的タムラメイミ出演音楽劇ダポンテの見るポイント

1、タムラメイミ

幕が上がって、お全キャストがステージの上で歌を歌う。いい歌。。ミュージカルの歌。これが、今回のダポンテのテーマ曲なのかな?

歌が終わって、おじいさんが登場。主人公のダポンテ。1830年代のニューヨーク。おじいさんダポンテが、自分の回想録を出版することw喜んでいる、そして、ニューヨークでやっと私が作ったフィガロの結婚オペラが上演されると大喜び。ダポンテの妻のおばあさんも喜ぶ。

そこから物語がはじまり、ダポンテがこどものころ10代から、モーツアルトと一緒にオペラをつくったころ、そして、おちぶれてヨーロッパをさまよいあるく、それぞれの年代のダポンテをひとりのミュージカル俳優のカイホウナオトが演じる。10代からおじいさんまで、カイホウ一人が演じ切る。すごいね。実にうまかった。

そして、そのカイホウに負けてなかったのが、われらがタムラメイミ。ダポンテの妻おばあさんを演じ、そして、町娘を演じ、かとおもえば、ダポンテの継母も演じていた。ひとり三役こなすタムラメイミ。声色を変えて、しゃべり方をかえて実にうまく演じていた。特に、おばあさんの演技はぴか一だね。声をしわくちゃにするんじゃなくて、高い声でしゃべりながら、ときおり、声がふるえる、おばあさんらしいしゃべりかた、お見事。

この田村のおばあさん役は、筋金入り、スマイレージ時代のラジオ番組で、ソロで30分番組をひとりでやりきる、ししかも、ひとりラジオ芝居。その演技がすばらしかった、ラジオなので声だけの演技。年老いた、トビラのあけしめをする仕事を長年やっている、トビラしという仕事をしているおじいさんの役。見事だったね。おばあさんではなく、おじいさん役。

なので、おばあさん役はおちゃのこさいさいだろうね。あたりまえだが、学芸会や、ハロプロのベリーズ工房で、Berryzbメンバーがおばあさん役をやっていた演技とは比べ物にならない、プロのミュージカル女優の演技だった。

なんだったら主役のカイホウナオトよりも、演技の振り幅は、田村芽実のほうが大きかったね。ハロプロファンの私としては、実にほこらしかった。

同じアイドル失神としては、アラシの相葉雅紀もそうだけど、相葉雅紀はミュージカル俳優といううよりは、アイドルらしい、無邪気な、陽気な、モーツアルトを演じていた。ミュージカル俳優独特なオペラ発声、声楽的発声方法じゃないけども、相葉雅紀の演技は、カイホウナオトとの対比でとてもよかった。もし、相葉雅紀でなく、ナッチの夫のイクサブロウがこのモーツアルトを演じていたら、カイホウナオトとキャラがぶつかっていただろうね。いい意味で、相葉雅紀の演技は、力が抜けていて、いいアクセントになっていた。無邪気なセリフ、さよなら、またあそぼ、というのは実によかった。

2、名セリフ

ミュージカルは第1幕が1時間5分、第2幕が1時間30分。第1幕は、ちょっとうとうとしてしまった私。なので、ダポンテとモーツアルトの出会いのシーンは記憶にない私。ちょっと、ミュージカル的な歌が多くて、セリフがすくなくて眠たくなった私。もうすこし、あそこはメリハリつけてもいいかもね。

第2幕は、宮廷詩人、劇場のプロデューサー的な存在になったダポンテが、落ちぶれていく話。それと同じくして、モー^つあるとも宮廷からの仕事がなくなる。オチブレタダポンテが、モーツアルトに、もう一度、あのフィガロの結婚の客席の大拍手をあじあおうよ、そのためには、もう一度宮廷にもどろうよという。

でも、モーツアルトはそれをこばむ。

僕は、誰かの拍手が、欲しいんじゃなくて、僕が拍手したいんだ、僕が愛すべきすべてのものにね。

それで、ダポンテとモーツアルトは決別し、まもなくしてモーツアルトは病に倒れなくなってしまう。ダポンテをヨーロッパを放浪し、イギリスの町で行き倒れ、そこを、若き日のタムラメイミにたすけてもらう。

そして、時代はもどって1830年のニューヨーク。回想録をめくりながら、おばあさんタムラメイミがいう。あら?モーツアルトと最後に作った。コジファントッテのこと全然書いてないじゃない、私あの最後のセリフとってもすきなのよ。
そういって、田村芽実が、朗読する。

明るく澄んだまなざしで見れば、涙ばかりの出来事も、笑い飛ばせる。

そして、ステージに、全のキャストが登場し、この、コジファントッテのセリフの歌をみんなで歌う。涙がとまらない私。目の見えない私、網膜色素変性症な私の目、目は白くにごって、網膜は黒く色素が沈着した私の目。そんな、私の目だからこそ、この明るく澄んだまなざしでみればというセリフが胸をうつ。涙がでてくる。もうもどらないあのころ、もうもどらない私の目、涙がでる。

この感情は、おそらくダポンテも持ったであろう感情。過去の栄光、モーツアルトとのわずか4年半の楽しい日々、わかれるときに、いつもモーツアルトは、さよなら、またあそぼといってわかれた、あのころ、もうもどらないあのころ、そんななつかしいっ過去を、明るく澄んだまなざしでみれば、すべては、笑顔になれる。いいね。最後の最後で涙がでてきた私。

3時間のミュージカル、最後は、加点コールで、キャストがでてくる私は、目が見えないので、田村芽実がいつでてきたかわからない。田村の名演技に対して、フィガロの結婚の初演のあの大拍手のように、拍手してやろうとおもうも、それができない私。残念。カーテンコールだけでも、音声ガイドほしいよね。

ちょっとストーリー的には、たんぱくだったけど、田村芽実の名演技、そして歌声も久しぶりにきけてよかった。タムラメイミは、ハロコンでひとりミュージカルしていたころのような過剰さはなくなっていたけど、実にミュージカル女優らしかった。いつか、田村芽実と、加賀楓の共演をみてみたいね。

ほんと、ハロプロだけ見ていれば、あきることがないね。

ハロプロ ライブおはなし配信 盲人ひとり 田村芽実、海宝直人、相葉雅紀主演 音楽劇ダポンテ @大阪新歌舞伎座 に言ってきました。 さよなら またあそぼ






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