獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

カンヌ映画是枝作品 映画 怪物 を音声ガイドで見た。

2023-07-31 22:11:24 | コンサート舞台
かいぶつのこども

昔、ハロプロでは、研修生が、よくお芝居に客演として出演していた。小劇団の大人の麦茶や、散歩道楽などによく研修生がでていた。一番よく出演していたのが宮本佳林。もう15年ほど前なのかな?佳林の出演している部隊はほとんど見にいった私。まだめが見えていたので、演技をする佳林の表情とかよく覚えている。坪田ふみの、今がいつかになる前にの舞台はよかったね。いろいろな問題をかかえている小学生が反発しあいながらも成長していく物語。あのとき、教の外で立ち尽くす佳林の表情。リーダー的な存在だった佳林演じる女の子が、実は、みんなから悪口をいわれていて、それを教室の外で聞いてしまうというシーン。何もしゃべらない佳林だけど、顔と立ち居振る舞いだけで、みごとな演技をしていたね。

そして、佳林にはめずらしい役、うそつき少女の役を演じたのが、かいぶつのこどもという舞台。これもよかったね。過保護に育てられて、平気でうそをつく佳林演じる女の子、でも、最後は、自分の素直な気持ちを表出するのよね。いいお芝居。このどちらのお芝居も、こどもの世界とお大人の世界が平行して描かれる。そうすることで、お芝居に深みがでるのよね。単に小学生だけのお芝居だと、深みがないのよね。

そんなことを思い出し理由は、今日。お昼に、ガイドヘルパーさんと一緒に、大阪梅田のJR大阪駅ビル11階の大阪ステーションシティシネマ。へ。映画、怪物を見に行った。目の見えない私、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。目の見えるガイドヘルパーさんと一緒に、同じ映画を映画館でみれるっていいよね。それも、音声ガイドつきの映画だから。私のアイフォンのアプリ、ハロームービーで、怪物の音声ガイドデータがあったので、私でもたのしめるのよね。ありがたい。

怪物は、映画タイトルはおどろおどろしいけども、内容は、小学生の成長物語だった。今おもうと、この怪物というタイトルは、この子供たちをとりまく、社会そのものが、こどもの存在をなくしてしまう、食べてしまう怪物という意味だったのかもね。是枝監督のカンヌ映画祭出品作品。久しぶりに、映画館でボロボロないた私。

私のようなアラフィフ世代、小学校で、ちょっと女の子っぽい男子を、おまえおかまかといって、からかいの対象としていたような世代は、ぜひこの映画をみるべきだね。おすすめ。

映画、怪物の感想を語っていますので、盲人ウエカジチャンネルみてね。

PS
ミナトとヨリ。主人公の二人の小学生のこの名前にも何か意味があるんだろうね。謎が多い映画だね。

映画 ライブおはなし配信 全盲視覚障害者が見た映画「怪物」是枝監督 まるで芥川龍之介の藪の中のよう

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