今回は、「伊万里 染付 笹花唐草文碗」の紹介です。
江戸後期の、民衆向けに作られた大量生産品ではなく、そこそこ上手に作られたもので、当時は、高級食器として作られたものなのでしょう。
当時は、20客分、30客分、40客分とまとめて作られたようですが、今では、バラバラになって骨董市場に流通しています。
以前は、5客揃いになるとプレミアムが付いて高額になりました。しかし、コレクターは、だんだんと、5客揃いでは高くて買わなくなってきましたので、現在では、1個ずつのバラ売りが主力になってきたようです。コレクターとしては、実用に供するわけではないので、5客揃いにする必要がないんですよね。1個あれば十分なわけです。それで、現在は、5客揃いで買った場合は、むしろ、まとめて多く買ってくれたということで、逆に、割り引いてくれるようになったようです。骨董の世界も、時代とともに、その取引の単位も変わってゆくんですね(^^;
これは、40年ほど前に買ったものですから、5客揃いになると高くつく時代に買った物です。それでも、5客揃いでは高くて買えなかったものの、1個だけよりは、2個組ならば「一対」になるかな~と思い、2個まとめて買ったわけです(^^;
伊万里が安くなってしまった現在では、それほど高額ではなくなりましたが、それでも、なかなか市場には登場してこないようです。
立面(一対で)
見込み面(一対で)
裏面(一対で)
笹文部分を中心にした立面(代表の1個で)
花文部分を中心にした立面(代表の1個で)
見込み面(代表の1個で)
裏面(代表の1個で)
高台内の銘(二重角渦福) (代表の1個で)
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : (歪みがあり、ちょっと楕円形)
<一方の碗>
口径;11.5×11.8cm 高さ;6.3×6.5cm 高台径;5.0cm
<もう一方の碗>
口径;11.4×11.8cm 高さ;6.2×6.4cm 高台径;4.8cm