今回は、「染付 梅花文 中皿(一対)」の紹介です。
中皿A 中皿B
中皿Aを買ってから1ヶ月ほど経ってから、別な業者から中皿Bを買ったものです。
また、上の画像からも分かりますように、良く見ますと、中皿Aと中皿Bの見込面に描かれた梅花文にはかなりの差違が認められますので、両者は同じではありません。従いまして、本来は「一対」とは言えませんが、よく似ていますので、一応、「一対」とさせていただきます(~_~;)
中皿Aの表面
口縁付近から中心部付近に至るまで(上の画像では、時計の針の2時半の方角から中心部付近に至るまで)、裏面に達するような大きな鳥足ニューが見られます。また、釉切れも見られます(上の画像の見込面の下方角)。
中皿Aの裏面
口縁付近から中心部付近に至るまで(上の画像では、時計の針の7時の方角から中心部付近に至るまで)、裏面に達するような大きな鳥足ニューが見られます。
中皿Bの表面
口縁から見込面をかすめ、更に口縁に至るまで(上の画像では、時計の針の2時半の方角から見込面に向かい、そこから下方に向かって時計の針の6時の方角の口縁に至るまで)の部分が割れていましたが、その部分は私が接着剤で貼付けて補修しました。また、釉切れも見られます(上の画像の見込面の左側の外側部分)。
中皿Bの裏面
口縁から見込面をかすめ、更に口縁に至るまで(上の画像では、時計の針の7時半の方角から高台内に向かい、そこから上方に向かって時計の針の11時の方角の口縁に至るまで)の部分が割れていましたが、その部分は私が接着剤で貼付けて補修しました。
上に記しましたように両者には大きなニューや割れがあり、また、特別に上手というものでもなく、ごくごく平凡なものではありますが、高台内に描かれた「銘」から判断しましても、両者は、典型的な江戸中期の古伊万里に属するものと思われます。しかし、最近では、この手のものもなかなか市場に登場しなくなってきましたし、鑑賞するぶんには支障がありませんので購入に及んだものです。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 中皿A・・・口径;19.5cm 底径;12.2cm
中皿B・・・口径;19.5cm 底径;12.4cm