今回は、「染付 牡丹文 小壺」の紹介です。
もっとも、この「染付 牡丹文 小壺」につきましては、以前、令和2年(2020)6月10日にも、やはり「染付 牡丹文 小壺」として既に紹介し、多くの方からコメントもいただいたところです。そして、「これは茶入れではない。単なる小壺である」とか、「いや茶入れである」とかのコメントが寄せられ、おおいに盛り上がったところです(^_^)
そんな経過もありますので、わざわざ再度取り上げる必要もないのですが、ただ、今回、再度紹介しようと思いましたのは、前回の令和2年(2020)6月10日の紹介の際は、「この小壺は『茶入れ』として作られたのかもしれない」として紹介したのですが、その後、内側を良く洗ってみましたら、内側にかなりの墨の汚れがあることが分かりましたので、この小壺の前所有者は、「筆立て用」とか「筆洗い用」の文房具として使用していたことが分かりましたことから、小壺の内面の写真を追加して再度紹介しようと思ったからです。
前回の紹介とほとんど同じになってしまいますが、ご容赦ください(^_^;
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これは、平成31年の3月に、骨董市で買ったものです。
見た瞬間、「小さいのに、なかなか丁寧な作りだな~。茶入として作られたのかな~」と思い、即、購入したものです。
大きな牡丹の花の面
(大きな牡丹の花は2輪描かれています。これは、その内の1輪です)
小さな牡丹の花の面
(小さな牡丹の花は2輪描かれています。これは、その内の1輪です)
底面
ところが、随分と汚れていましたので、家に帰ってから水洗いしましたところ、口縁に疵(ニュー)が出現しました(><)
疵の部分を拡大しますと、次のようになっています。ニューの1本は肩口近くにまで達しています(><)
ちょっとガッカリはしましたが、私は、「茶入」として実用に供するわけではなく、鑑賞するだけですから、これくらいの疵は、「小壺」として見ている分には支障がないかなと思っています。
ところで、その後、内側を良く洗ってみましたら、下の画像にありますように、内側にかなりの墨の汚れがあることが分かりました。また、この汚れは、かなりよく洗っても落ちないようです。
この小壺の前所有者は、この小壺を、「筆立て用」とか「筆洗い用」の文房具として使用していたことが分かりましたので、再度紹介することにしたものです。
小壺の内面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
(前回の紹介の際は、当初、江戸中期としましたが、寄せられたコメントに接し、江戸後期に変更したところです。ここで、再度江戸中期に変更いたします。節操がなく申し訳ありません(~_~;) )
サ イ ズ : 口径;2.2cm 胴径;5.4cm 高台径;2.7cm 高さ;5.4cm