Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

染付 牡丹文 小壺

2021年12月12日 17時30分29秒 | 古伊万里

 今回は、「染付 牡丹文 小壺」の紹介です。

 もっとも、この「染付 牡丹文 小壺」につきましては、以前、令和2年(2020)6月10日にも、やはり「染付 牡丹文 小壺」として既に紹介し、多くの方からコメントもいただいたところです。そして、「これは茶入れではない。単なる小壺である」とか、「いや茶入れである」とかのコメントが寄せられ、おおいに盛り上がったところです(^_^)

 そんな経過もありますので、わざわざ再度取り上げる必要もないのですが、ただ、今回、再度紹介しようと思いましたのは、前回の令和2年(2020)6月10日の紹介の際は、「この小壺は『茶入れ』として作られたのかもしれない」として紹介したのですが、その後、内側を良く洗ってみましたら、内側にかなりの墨の汚れがあることが分かりましたので、この小壺の前所有者は、「筆立て用」とか「筆洗い用」の文房具として使用していたことが分かりましたことから、小壺の内面の写真を追加して再度紹介しようと思ったからです。

 前回の紹介とほとんど同じになってしまいますが、ご容赦ください(^_^;

 

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 これは、平成31年の3月に、骨董市で買ったものです。

 見た瞬間、「小さいのに、なかなか丁寧な作りだな~。茶入として作られたのかな~」と思い、即、購入したものです。

 

大きな牡丹の花の面

(大きな牡丹の花は2輪描かれています。これは、その内の1輪です)

 

 

小さな牡丹の花の面

(小さな牡丹の花は2輪描かれています。これは、その内の1輪です)

 

 

底面

 

 

 ところが、随分と汚れていましたので、家に帰ってから水洗いしましたところ、口縁に疵(ニュー)が出現しました(><)

 

 

 疵の部分を拡大しますと、次のようになっています。ニューの1本は肩口近くにまで達しています(><)

 ちょっとガッカリはしましたが、私は、「茶入」として実用に供するわけではなく、鑑賞するだけですから、これくらいの疵は、「小壺」として見ている分には支障がないかなと思っています。 

 

 

 ところで、その後、内側を良く洗ってみましたら、下の画像にありますように、内側にかなりの墨の汚れがあることが分かりました。また、この汚れは、かなりよく洗っても落ちないようです。

 この小壺の前所有者は、この小壺を、「筆立て用」とか「筆洗い用」の文房具として使用していたことが分かりましたので、再度紹介することにしたものです。

 

小壺の内面

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期 

(前回の紹介の際は、当初、江戸中期としましたが、寄せられたコメントに接し、江戸後期に変更したところです。ここで、再度江戸中期に変更いたします。節操がなく申し訳ありません(~_~;) )

サ イ ズ : 口径;2.2cm 胴径;5.4cm 高台径;2.7cm 高さ;5.4cm