今回は、「天啓赤絵 瓜文 小皿」の紹介です。
この小皿も、東京・平和島の「全国古民具・骨董まつり」で、平成8年(1996年)に、今から26年前に、買ったものです。
この小皿の表面には、一見したところ、何が描いてあるのかよく分かりませんが、多分、「瓜」をデザイン化したものではないかと思っています。
ただ、大胆な構図で、ハットさせるものがあり、それに惹かれてついつい買ってしまいました(~_~;)
なお、名称についてですが、私は、明末・清初の景徳鎮の民窯で作られた色絵物を「天啓赤絵」としていますことをご了承ください。
天啓赤絵 瓜文 小皿
表面
右外側が黄色く見えるのはカメラのせいで、実際は左外側と同じく白っぽい色です。
口縁の虫喰いの一部
右外側が黄色く見えるのはカメラのせいで、実際は左外側と同じく白っぽい色です。
側面
裏面
生 産 地 : 中国・景徳鎮(民窯)
製作年代: 中国・明末~清初
サ イ ズ : 14.8cm 底径6.9cm
以前、私が紹介した扇面図南京皿に通じるものがありますね。
いずれも、具象を抽象化していて、現代的です。
この皿の場合、特に、巨大な瓜と小さな蝶の対比が何とも言えないですね。曽我蕭白などの江戸絵画を思わせます。
多分、酒田の人さん好みの品でもあると思います。
自由に、既成の概念に囚われていませんものね。
それまでの、官窯の時代にのしかかっていた重石が取り外され、一気に自由になったのでしょうか、、、。
遅生さんのところの扇面図南京赤絵皿を改めて拝見してきました。
扇面図南京赤絵皿同様、「ゲイジツはバクハツだ~!」ですね(^-^*)
虫喰いは、茶道具としては景色になり、見所となるのでしょうけれど、結局は、疵は疵、鑑賞陶磁器の観点からすればないにこしたことはないですものね(^-^*)
中国の官窯にはない、自由さや野性味、そして爆発力のようなものを感じますよね(^_^)
伊万里も、このような皿に触発されて赤絵を発展させてきたのかもしれませんね(^_^)
padaさんも好きですか(^-^*)