今回は、「染付 透し彫り筆筒」の紹介です。
これは、平成4年に、田舎の地元の骨董屋から買ったものです。
当時、田舎の骨董屋には良い古伊万里は少なくなっていて、この程度のものは、田舎の骨董屋の陳列品としては上等な部類に属していたように思います。
東京の骨董市などに行けば、このクラスの古伊万里は多く見られたわけですが、地元の業者との顔繋ぎの意味で、敢えて地元の田舎の業者から買ったように記憶しています。いわば、義理買いですね(~_~;)
義理買いではありましたが、透し彫りも丁寧ですし、この手の中では、まぁまぁ上等の部類のものかもしれません。
もっとも、最近では、こと手の物でも、東京の骨董市などでも見かけなくなりましたね。ほとんどが、コレクターのところに収まってしまったからでしょうか。
そのことを考えますと、義理買いしていなかったら、この手の筆筒を永久に買い逃していたかもしれません(~_~;)
立面
4面とも同じ文様になっています。
立面の上半分の拡大画像
立面の下半分の拡大画像
斜め上から見た面
上から見た面
底面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 口径;4.8×4.8cm 高さ;9.3cm
単なる四角の穴があいた筆筒は時折見かけましたが、菊(?)ニ扇のような凝った品は、初めて見ました。
扇の周りの星マークも大変珍しいです。
相当手のこんだ細工です。
田舎の骨董屋、侮れないですね。
筆を立てておくものでしょうか?
洗って乾かした筆を立てるんでしょうね。
素晴らしいです。
これは、ノートには「江戸中期」と書いてありましたが、ブログにアップする段になって、無難なところで、急きょ、「江戸後期」に変更しました(~_~;)
買った当座は「江戸中期」と思っていたわけですが、その後、随分と、この手の出来の悪い筆筒を多く見ているうちに、この手は、だんだんと「江戸後期」に見えるようになってきたからです(~_~;)
お言葉に甘え、「江戸中期」に変更いたします(^-^*)
この筆筒は、細工に手が込んでいて、なかなか出来が良いですよね(^_^)
これは、筆を立てておくものですね。
筆立てとも言いますものね。
筆をどのような状態で立てておくのか、よく分かりません(~_~;) なにせ、遙か昔、小学生の時に使っただけですから(笑)。
昔の記憶に依りますと、筆によって違ったかもしれませんね。
洗って水を切ってから立てて置く場合があったり、使った筆先だけを洗って立てて置く場合があったり、使った部分の墨を紙などで拭き取ってそのままで立てて置く場合があったりしたように思います。