今回は、「古染付 花束文 小皿」の紹介です。
これは、昭和55年に(今から42年前に)買ったものです。この頃も、盛んに古伊万里以外のものも買い込んで古陶磁全般を勉強していたようです。
ところで、先日(10月29日)、「呉須手 寿文字・花籠文 小皿(5枚組)」を紹介したところですが、その「呉須手 寿文字・花籠文 小皿(5枚組)」につきましては、当初は、それを「古染付」として紹介し、その後「呉須手」と修正したところです(~_~;)
今回紹介する「古染付 花束文 小皿」も、先日紹介した「呉須手 寿文字・花籠文 小皿(5枚組)」と良く似ているのに、今回もまた、性懲りも無く、「古染付」として紹介するのかとお叱りをうけそうですが、一応、その反省のうえにたっての紹介でありますことをご理解ください(~_~;)
それは、最近では、先日紹介した「呉須手 寿文字・花籠文 小皿(5枚組)」のような中国南部の漳州窯等で作られて日本や東南アジア諸国を中心に大量に輸出された粗雑な製品を「呉須手」と呼び、今回紹介する「古染付 花束文 小皿」のような景徳鎮の民窯で作られて日本に伝わった製品を「古染付」と呼ぶようになったからです。「呉須手」と「古染付」とでは、生産地が違うということですね。そのことを踏まえての紹介なわけです。
なお、「古染付」につきましては、日本の茶人からの景徳鎮民窯への特注品で比較的に厚手のもののみを「古染付」と言うとの見解もありますが、私は、日本の茶人からの特注品であったか否かにかかわらず、景徳鎮民窯で作られたもの全体を「古染付」としていることをご理解ください。
古染付 花束文 小皿
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/8a/04f8d30b367ae8e58ed4f41fd75dba5b.jpg)
表面
比較的に薄作りです。
口縁には虫喰いが見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/ef/79e800375c07dc40699b1214336bc6a2.jpg)
口縁の虫喰い部分の拡大
虫喰いは、口縁全体に見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/d1/42cfea2f362d6090f6d7e2583052bee1.jpg)
裏面
生 産 地 : 中国・景徳鎮
製作年代: 中国・明末~清初
サ イ ズ : 14.5cm 高さ3.1cm 底径7.8cm
追 記(令和4年11月21日)
暫く古染付や呉須手についての勉強をしていなかったうちに、古染付と呉須手を混同してしまっていたようです。そして、そうした混乱のままに、この小皿の紹介をしてしまっていたようです(><)
いい加減な紹介をしていたことになり、大変ご迷惑をおかけしてしまったことをお詫び申し上げます。
この小皿の説明文を訂正いたします。取消線を引いた部分は不必要な文章となります。