Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

初期伊万里 石榴文 中皿

2023年07月23日 14時09分20秒 | 古伊万里

 先日、ネットショップを眺めていましたら、「あれっ!」というものを発見しました。

 それは、「初期伊万里 石榴文 中皿」です! しかも、なかなかの名品です!!

 この手のものは、以前は高かったんですよね。高すぎて手が出ませんでした(><)

 ところが、突然に目に入ってきたのです。無理すれば手の届くような値段で、、!

 以前には考えられなかったことです。しみじみと、古伊万里の人気がなくなり、古伊万里が値下がりしていることを感じさせます(~_~;) 古伊万里コレクターとしては、嬉しいような悲しいような、複雑な心境です、、、。

 でも、やはり、この手は欲しくなりますよね。以前から、1点は欲しいと思っていたものですから、、、。

 それで、遂に、思いきって買うことに(^-^*)

 その結果、ネットショップから届いた「初期伊万里 石榴文 中皿」というものは、次のようなものです。

 

 

 

 ただ、残念なことに、この中皿には、上の写真から分かりますように、皿の中程に横方向に1本のニューが走っています。なお、上の写真の下の方に写っている左上方から右下方にかけて斜めに走っている線のようなものは窯疵であって疵ではありません。

 でも、以前から、この程度のニューは、それほどマイナスに評価されてはいなかったことを知っていましたので、ニューがあることは承知のうえでの購入でした。

 そのニューの部分を拡大した写真は、次のようになります。

 

 

横に薄らと写っている線がニューです。

下方に見られる斜めの線のようなものは窯疵です。

 

 

 また、そのニューは裏面にまで達しています。その状態は、次の写真のとおりです。

 

 

 

 

 ちょっと見づらいですので、それを拡大しますと次のようになります。

 

 

ニューが裏面にまで達していることがよくわかります。

 

 

 ところで、この中皿を鑑賞用にするにしても、やはり、ニューは目障りになりますよね。本来、ニューは無いほうがいいわけですので、ニューの線がなるべく見えないような状態になることにこしたことはありません。それで、この中皿を漂白剤の中に浸しておくとこにしました。ニューの線の色が薄くなることを期待したからです。

 漂白剤の中に2日ほど浸しておきましたが、その結果、次のようになりました。

 

 

 

 

 どうですか! ニューはほとんど見えないような状態になりました(^-^*) これなら、無疵と間違えそうですよね(^-^*) ニューの部分を拡大してみましても、下の写真からもわかりますように、ニューはほとんど見えません(^-^*)

 

 

 

 

側面

この中皿は、鍔縁状になっていることが分かります。

また、造形的には、底のほうが分厚く作られ、縁のほうにゆくにしたがって薄く

作られています。そのため、手に取ったとき、ズシリとした重さを感じます。

 

 

 でも、裏面を見ますと、残念ながら、ニューが見えますね(~_~;) でも、鑑賞の際、裏面は見ませんから、それほど支障はないでしょう。でも、漂白剤の中に入れておいたお陰で、高台畳付き部分の汚れは綺麗に消えました(^_^)

 

 

裏面

ちょっと見づらいですが、ニューが見えます。

しかし、高台畳付き部分の汚れは消えています。

 

 

斜め上方から見た裏面

ちょっと見づらいですが、ニューが見えます。

しかし、高台畳付き部分の汚れは消えています。

 

 

 

高台部分の拡大

薄くニューが見えます。

しかし、高台畳付き部分の汚れは消えています。

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代初期

サ イ ズ : 口径20.3cm  高さ3.0~3.4cm  底径7.8cm


グリーンカーテン

2023年07月22日 15時42分51秒 | その他の日記

 今日は、関東地方も梅雨明けとか!

 我が家では、毎年、夏の強い日射しを遮るために、家の東側にゴーヤの苗とキュウリの苗を植えてグリーンカーテン作りをしています。

 今年は、苗代をケチって、ゴーヤとキュウリの苗を自分で作り、そうして出来た苗のうち、キュウリを2本、ゴーヤを3本を植えました。

 しかし、苗代をケチって自分で苗を作ったため、市販の苗に比べて出来上がりが遅かったものですから、ちょっと、現時点での生育がイマイチです(~_~;)

 梅雨明けを迎えた今日時点では、まだ、十分にグリーンカーテンの役目を果たしてはいないのですが、間もなく役目を果たしてくれることでしょう(^_^)

 でも、キュウリは全盛期を迎えているようで、今は、毎日のように実を提供してくれています(^-^*)

 

グリーンカーテンもどき

(家の中から網戸越しに眺めたところ)

 

 

 上の写真からも分かりますように、キュウリは十分に生育しているのですが、ゴーヤの葉が十分に繁っていませので、まだ、グリーンカーテンとは言えない状態です(~_~;)

 なお、上の写真の左下に写っているものは、鉢植えの胡蝶蘭です。この鉢は、昨年の12月初め頃にいただいたものなのですが、沢山咲いていた花が散った後にまた芽を出し、再度、花を咲かせたものです。時々、少し水を遣っているだけで、特にお世話をしているわけではないのですが、この場所が気にいっているのでしょうか、まだまだ元気なようです(^-^*)


古美術品交換会

2023年07月20日 15時56分06秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、月に1回の、定例の、古美術品交換会の日でした(^_^)

 ここのところ、毎日、暑い日が続き、今日も朝から照りつけます(><) 

 でも、今日は、これまでとは違って、骨董市会場に寄ってから古美術品交換会会場に行くのではなく、まっすぐ、自宅から直接古美術品交換会会場に赴けばいいものですから、出発時間も遅いですし、車のエアコンを利かせて行けばいいので、会場までの道中は快適です(^_^)

 それでも、会場は自宅から遠いものですから、車で1時間半強、かかりましたが、暑さにもかかわらず、車中、快適に過ごしながら到着することができました。

 今日の交換会は、出席者も多く、それに比例して、出品数も多く、熱気に包まれていました。また、出席者もマスクを外している者も多くなり、半数以上はマスク無しでした。随分とコロナも遠ざかってきている感じです。

 今日は、珍しく、私の目指している古伊万里も何点かが競りに掛けられましたので、その内の何点かは競り落としてやろうという気になり、久しぶりに緊張しました。

 しかし、実を言いますと、4日ほど前にネットショップで買った「初期伊万里 石榴文 中皿」が、今夕に、宅急便で九州から届く予定になっているんです。それと比較しますと、競りに掛けられたそれらは、やはり、レベルが下がります(~_~;) 「初期伊万里 石榴文 中皿」に比しますとレベルが下がりますので、「わざわざレベルの低い物を無駄に多く買うこともないかな~」との気持ちももたげてきてしまい、競り落とす気持ちにもブレーキがかかりました(~_~;)

 それで、結局は、「伊万里 染付 桜花文 中皿」(江戸時代中期の終り頃~後期の始め頃)のみを競り落としてきました。

 この「伊万里 染付 桜花文 中皿」につきましては、口縁に5mm程のソゲ疵が1か所ありますので、それを補修した後に紹介いたします。


骨董市

2023年07月16日 11時12分12秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、月に1回の、定例の骨董市でした。

 このところぐずついたお天気が続きましたが、今日は、朝から快晴で、太陽はギラギラと照りつけます(><) 梅雨明けでしょうか、、、。

 それで、暑くなることを覚悟し、熱中症予防のため、帽子を被っての出発とはなりました(^_^)

 朝8時半ころの到着となったのですが、凄い暑さです(><) これじゃ、長居をしては熱中症に罹るだろうと思い、なるべく早く切り上げようとは思ったわけですけれど、やはり、月に1度の、楽しみにしている骨董市ですから、ついつい、長居をしてしまい、1時間ほどは会場内をうろついていました(笑)。

 それで、結局は何も買わずに終わってしまいました(~_~;)

 大汗をかいただけの、骨折り損のくたびれもうけ、といった感じですが、無事、熱中症にはならずに家に辿り着きました(^_^)


粉彩 牡丹尾長鳥文 中皿

2023年07月14日 13時50分30秒 | その他の古陶磁

 今回は、「粉彩 牡丹尾長鳥文 中皿」を紹介したいと思います。

 古伊万里の蒐集を続けながら、本等で古伊万里の勉強をし、また、古伊万里の勉強のために、古伊万里以外の古陶磁も少しずつ買い求めていました。

 古伊万里を本当に理解するためには、古伊万里だけを眺めていては、古伊万里だけを勉強していては不十分ですものね。古伊万里以外の古陶磁、特に、中国古陶磁の勉強は不可欠ですものね。

 そのようなことから、中国古陶磁を何点か買い求め、所持しているわけです。もっとも、それらは、いわば、文字通り、参考資料とするために買い求めた物なわけですから、名品とか一級品というようなものではありませんので、ブログで紹介するようなものではありません(~_~;) そうはいっても、そのうちの何点かは、既にこのブログで紹介はしているところです。

 そこで、最近では、ブログネタも乏しくなってきてしまいましたので、ブログネタにする意味で、そうした未紹介の何点かの中国古陶磁を紹介することにしたわけです。

 ということで、今回は、「粉彩 牡丹尾長鳥文 中皿」を紹介するわけですが、この中皿は、昭和56年に(今から42年前に)買ってきたものです。

 見てのとおり、表面の黒い釉薬の多くは剥落してしまい、鑑賞に耐えない状態のものです。正に、参考資料というところですね。「『中国清朝の粉彩』というものは、このようなものをいうんだよ」、ということを示す参考資料というところですね。でも、それにしても、いくらなんでも、そのままでは見るに耐えませんので、剥落した部分は、私が、水彩絵具を使用して黒く塗り、一応、見られるようにはしてあります(笑)。

 

 

粉彩 牡丹尾長鳥文 中皿

 

表面

黒い釉薬部分の多くは剥落しています。

剥落部分は、私が、水彩絵具で黒く彩色しました(^_^)

 

 

表面の上方部分

黒い釉薬部分の多くが剥落しています。

 

 

表面の中央部の右側部分

黒い釉薬部分の多くが剥落しています。

 

 

表面の中央部の左側部分

黒い釉薬部分の多くが剥落しています。

 

 

側面

 

 

裏面

 

 

裏面の上方部分

 

 

裏面の右側部分

 

 

裏面の下方部分

 

 

裏面の左側部分

 

 

生 産 地 : 中国・景徳鎮

製作年代: 中国・清朝中期

サ イ ズ : 口径21.7cm  高さ2.7cm  底径13.8cm