舞台が丘を判断するのは市民の皆さんです

2012-02-03 23:41:22 | 議会活動
舞台が丘市民説明会に参加された市民の方からご質問をいただきました。ご質問は議員としての私のあり方にもかかわる問題です。しっかりとお答えしなければならないと思っています。全文を下記に掲げます。

毎日お疲れ様です。情報提供ありがとうございます。私も滋野に参加しました。最後の質問者が、こういう機会を持って市民の意見を聞いて、出された意見は、活かされるのか、計画の変更もあるのか はっきり答えてと言ったのに対して、市長は、最終的に決めるのは、市民に選ばれた市長と、議会と言いました。

事情は良くわかりませんが、ここまで計画が、膨れ上がるのを議会はいつ知ったのですか?途中でストップは掛けられなかったのですか?今後議会が力を発揮して、このとんでもない計画をやめさせて下さい。そして貴議員は、どうアクションを起こされるのかお知らせ下さい。(ばあちゃんの畑)


質問の内容は3つです。第1にここまで計画が膨れ上がるのを議会はいつ知ったのか、第2に途中でストップを掛けられなかったのか、第3にこの計画についてどうアクションを起すかということです。

まず第1の質問です。最初にこの道路のことを聞いたのは一昨年の9月だったと思います。その時は県と話し合っているという程度で具体的なものではありませんでした。具体的な計画として報告を受けたのは平成23年9月9日の議会全員協議会の席でした。そして舞台が丘整備事業の一環として立案されたのが11月上旬でした。舞台が丘整備計画に関する私のブログはすべて下記でご覧いただけます。

●舞台が丘整備計画を考える

次に第2の質問です。事業計画の立案は行政の権限に属することです。どんな計画を立てようと、それに対し議会が途中でストップを掛けることはできません。議会がかかわれるのはそれが予算として議会に上程されてからのことです。

事業を進めるためにはより詳細な設計をする必要があります。道路にしても建物にしても詳細設計が必要です。計画では平成24年度に詳細設計、平成25年度から着工となっています。とすれば3月議会か遅くとも6月議会には設計予算が上程されるでしょう。ここでこの事業に賛同する議員が多ければ可決され、反対する議員が多ければ否決されます。自治体では間接民主主義をとっていますから最終的には議員一人ひとりの判断によります。

第3の質問です。この計画をやめさせるためにどんなアクションを起こすのかということです。私もこの計画には多くの問題があるように感じています。しかしやめさせるかどうかは私ではなく市民の皆さんのこれからの動きにかかわっています。

議員は市民の皆さんがこの計画をどのように受け止めているか見ています。計画に賛成する市民が多いようであれば賛成するでしょうし、反対する市民が多ければ反対にまわるでしょう。市民の皆さんの動向を議員は注視しています。なぜなら市民の声を代弁するのが議会だからです。間接民主主義とはそういうものです。それに加えて今年は議員の改選期で11月には選挙もあります。

議員にお願いする「おまかせ民主主義」ではなく、市民の皆さんお一人おひとりが自ら学び、考え、行動することが必要です。「おまかせ」では何も変わりません。

あおるわけではありませんが、もし質問者が本当にこの事業がとんでもない計画だと感じているのであれば、行動を起こすのはあなた自身です。まだまだ多くの市民は知らされていません。お友だちに話してください。説明会で「私は反対です」と意思表示してください。市民説明会は来週6日には祢津コミュニティセンター、7日には和コミュニティセンター、8日には北御牧総合支所で行われます。いずれも6時半からです。パブリックコメントに「反対です」と書いて送ってください(締め切り2月20日、詳細は東御市のホームページ参照)。議員に電話や手紙で「反対してください」と伝えてください。市長に「反対です」と伝えてください。声をあげることが必要です。

こうして「反対」の声が強くなれば市長も議員も無視できません。現に今日の信濃毎日新聞では「市道新設『15億円』疑問の声」という記事が掲載されました。市民説明会では田中でも滋野でも厳しい意見が出されていました。こうした動きをマスコミも注目しているのです。

私も市民の皆さんの声が聞きたくてこれまで市民説明会で田中会場、滋野会場に参加させていただきました。時間が取れればあとの3会場にも足を運びたいと思っています。そしてこのブログとホームページで情報発信して行きます。

そして私たち「太陽と風の会」(私と櫻井議員、阿部議員、蓮見議員の4名)としても市民の皆さんの声をお聞きするために独自に集会を計画しています。どうぞご参加ください。

  ● 舞台が丘問題を語る会
  とき  2月16日(木)夜7時から
  ところ 中央公民館第1学習室
  主催  市議会会派「太陽と風の会」

滋野で市民説明会が開かれました

2012-02-03 06:44:57 | 議会活動
2月2日の夜、滋野コミュニティセンターで舞台が丘整備事業に関する市民説明会が開かれ11人の市民の方が発言しました。議論の中で問題になったのは15億円の道路と駐車場の問題でした。以下にその内容を掲載します。これは私のメモにもとづくもので文責は私にあります。

■ 県東中線はなくなるのか

 設計料、監理料の割合はどのくらいか。この設計業者はどのような方か。どのように選定したのか。

山田行政管理係長 設計料は工事費の5%、監理料は2%となっている。業者は東京のアプル総合設計事務所だ。プロポーザル方式で決定した。

 県東中線はなくなるのか。借入金の返済について市長の決意を聞かせてほしい。

(注)県東中線(あがたとうちゅうせん)とは下図の黄色で示された道路のことです。この道路は東御清翔高校の校舎とグラウンドを分断しており、高校側から交通安全のため廃止してほしいという要望が以前から出されています。しかしこれは子供たちの通学路であり集落内の生活道路でもあります。


橋本建設課長 県東中線はこれからできる県東深井線にまとめ、廃道とし東御清翔高校に払い下げることになる。

市長 借入金は360億円まで行くが平成30年ぐらいから300億円を切って行く見込みだ。基本的に合併10年内にハード事業を仕上げて行きたい。その後は収入と支出のバランスをとって行く。国の補助により市が仕事をするということができなくなってくる。借入金を減らしながら市政を進めることになる。

 東御市で地震があった場合被害の程度はどのくらいを想定しているか。

市長 地震についてはいまやっているところだ。

掛川課長 被害の想定は糸魚川・静岡線で震度6強が起きた場合、全壊578戸、半壊1704戸、死者15人、重傷者49人、避難者4050人を想定している。東海地震が起きれば震度7が予測されており防災計画を見直している。

■ 日にちが進むにつれ多くなっている

 この事業は日にちが進むにつれ多くなってきている。小出しにしているように見える。本当ならすべてを出すべきだ。4~5億ぐらいかと思っていたら最終的に50億になった。きちんと精査すべきだ。市長は絶対やるのか。

市長 25億で計画したものが51億になったことは精査が足りなかった。おわびする。但し相手がありその配慮で発表できないこともあった。東御清翔高校のことで県との関係もそうだ。中央公民館、旧図書館についてはアバウトで出していた。これまでは事業をスタートしてからあとで手を入れることが多かった。今回は中央公民館については6回にわたって利用者との話し合いを持った。教育委員会と生涯学習もまとめて中央公民館に配置し、中央公民館を再構築することにした。

■ 東御清翔高校をつぶすことは絶対反対

 東御清翔高校をつぶして道路をつくることについては納得できない。絶対反対だ。高校の敷地の中はほとんど建物だ。生徒数は減っているがあの敷地を減らすことはやめてもらいたい(拍手)。市の事業は市の敷地内でやり高校には手をつけないでほしい。

これまで中央が中心で地方は無視されてきた。田中の商店街の道路に50億円の金をかけたと聞いている。今回も50億円だ。中心は良くなるがまわりはダメになる。15億円の道路は反対だ。田中駅南口へも8億円近い金が投じられるが我々の方には回ってこない。15億円の道をつくる必要があるのか。高校を壊してつくる必要があるのか。立体駐車場もいくらでも考えられる。

お手柄のように10億円の金のメドがついたと言っているが認識が違う。合併特例債は赤字国債だ。ヨーロッパで大きな問題になっている。国から金を取って来て使えばいいということではない。納税者の立場に立った使い方をしてほしい(大きな拍手)。

市長 ご意見はご意見としてお聞きする。ムダ遣いせず精査しながら使わせてもらう。国からの支援を受けたことを手柄話にするなということだが、市長としては市民に負担を少なくして効果のあがることを考えなければならない。国の予算の枠に入れてもらえるようにすることが市長である自分の仕事だ。赤字国債を抑えることは国会で議論すべきことだ。

■ 現場を見てきた

 15億円の道路について現場を見てきた。東御清翔高校が真っ二つになる。市道県東中線につないで通すことは考えられなかったのか。駐車場はまわりの土地を考えなかったのか。講義棟についても北御牧庁舎が空いている。その利用も検討したのか。滋野駅前の道路の混雑も大きな問題だ。羽毛田バイパスはどうなるのか。

橋本建設課長 県東中線につなぐことを検討したのかということだが、この道は東御清翔高校の中を通っている。そこを拡張することは危険を増すことになる。新しい道路はアクセス道路だ。和・祢津・滋野の一部の皆さんは市役所に来る時この道を利用できる。田中・北御牧・滋野の一部の皆さんは今まで通りに使える。羽毛田バイパスは県と交渉中しているがなかなか動かない。部分的にも渋滞解消の取り組みを考えている。

飯島生涯学習部長 講義棟について北御牧庁舎があり各地区にコミュニティセンターがある。その利用を含めて考えたのかということだが検討した。全市的な催事を考えた場合アクセスが厳しい。何よりも駐車場が問題。夜間は利用しにくい。中央公民館は職員がいる。利用しやすいところが中央公民館だ。今回講義棟をつくることで市民活動の拠点としたい。

斉藤総務部長 駐車場は施設のすぐそばにあることが一般的だ。より近くに駐車する傾向にある。駐車場の確保は大きな要望だった。立体駐車場という案もあったが効果的かどうか示すことができなかった。今回道路の関係で駐車場が確保できる見込みになった。職員の駐車場は現在周辺に求め費用も負担してもらっている。

■ こんな仕打ちがあっていいのか

 東御清翔高校の副会長を努めている。先日校長に呼ばれてこのことをはじめて聞いた。人間性を疑う。外部の人に道路のことを聞かれたら何も言えない。市長は外から来た人だからわからない。この学校を出た人間と出ない人間は違う。このような仕打ちがあっていいのか。情けなくなった。

五十嵐副市長 学校に対する思いがあっても良いのではないかとのご要望、この高校を大事に育てることが地域の思いだと思う。単位制多部制になって生徒が400人から120人に減ってきている。今回整備することで学校がより整備される。これがないと東御清翔高校の改築が何時になるかわからない。ご理解いただきたい。

市長 県東深井線はこれまでのような交通緩和や路線網としての位置付けとは異なり、舞台が丘整備計画における施設の一部だと考えている。これにより各施設間の連携が図れる。

■ この道路は防災上不可欠なのか

 市長は防災上ということを強調しているがこの道路を開けなければ困るのか。防災は市庁舎だけ良くしてもダメだ。多面的に考えていくことが必要だ。この道路は防災上必要不可欠だとは思えない。求女川の氾濫のことを考えればこの道路は防災に強いとは思えない。駐車場にしても舞台が丘会館の裏の駐車場の48台のうち30台がつぶれる。102台の駐車場ができるということだが、正味増えるのは72台だ。72台のために15億円かけるというのはいかがなものか。

昔の東御清翔高校はみどりが多かった。生徒が減ったところはみどりにすべきだ。この高校は滋野出身の山浦政先生がつくった伝統ある高校だ。端に追いやるようなことをすべきではない。

中央公民館と市庁舎の間の上下水道庁舎跡地が市民広場になるようだが、ここにモニュメントなどつくらず駐車場にすればいい。ここで30台確保できる。こんなに駐車場のことで大騒ぎする必要はない。

また中央公民館前の駐車場の通路が真っ直ぐではなくS字カーブとなっている。何故なのか。駐車場が左右に分かれて返って危ないし駐車スペースもロスをしている。今まで通り真っ直ぐにし一方に駐車場があった方が安全ではないか。見てくれよりも機能性を重視すべきではないか。渡り廊下も解せない。何で屋根付きの渡り廊下なのか。もっとやりようがあるのではないか。余計な金がかかっているように見える(拍手)。

掛川総務課長 中央公民館南側の駐車場は建物に沿っている。身体のご不自由な人に対応するため建物に近いところに駐車場をつくった。S字カーブは車の速度を下げさせるためだ。

■ 道路の必要性が一貫していない

 この道路の必要性については駐車場のため、救急車のため、東御清翔高校のためなどと一貫していない。何のために必要なのか。説明がああだこうだと変わっている。市長は前回の選挙のとき挨拶に来られ、ハコモノはやらないと言った。いまハコモノをやっている。人を育てることが必要なのに。情けなくなった。これからはハコモノではなく人づくりだ。あの市役所を立派にしてどうするのか。市民の方を向いて仕事をしてほしい。初心に帰ってほしい(大きな拍手)。

市長 ハコモノをつくらないということで「ハードからハートへ」と言わせてもらった。しかし必要なもの、より使いやすくすることが首長の任務だ。新しくつくった建物は助産所と統廃合している保育園だ。中央公民館については利用者の意見を聞いてどのように使うか考えて進めてきた。従来のハード事業と違って、できたものが評価されるようにして行く。いわゆるハコモノづくりではなく人づくりをしっかりやって行く出発点としたい。

 市長は時計の針が一つになる絶好の機会だと言った。道路と駐車場と高校が良くなると言った。消防署から聞いた話では東深井に向かうときは海善寺に向かうことはないと言っていた。消防についてはこの道路は必要ないと思う。駐車場はつぶれるところを精査すると50台しかつくれない。東御清翔高校については単位制多部制になることが市民に知らされたのは決まってからだった。高校のことを考えるのならあの時に言ってほしかった。いまさら高校を良くすると言ってもピンと来ない。


■ 出された要望は生かされるのか

 今日出された意見や要望は生かされるのか。15億円で道をつくる、駐車場をつくる。これがポイントだ。生かされるのかどうか明言してほしい。

市長 日本は間接民主主義だ。議会がチェック権限を持っている。首長と議員が最終決定するプロセスとして、フィックスになる前(決まる前)にパブリックコメントを求めたりしている。いただいた意見の中にある秘められた公共性を見て生かせるものは生かして行きたい。生かせないものはなぜ生かせないか説明していく。あんなに言ったのに反映されなかった、説明会は無駄だったと言われないようにしたい。

とっても大変でした

2012-02-03 03:57:29 | 議会活動
あいかわらず寒い毎日です。なかなかお炬燵から離れられません。昨日は私の住んでいる滋野地区で一昨日の田中に引き続いて、舞台が丘問題市民説明会が開催されました。約100人の住民の皆さんが参加され、質疑応答では11人の方が発言されました。お金をかけての道路建設に対して厳しい意見が寄せられました。

私は市民の皆さんが舞台が丘問題を理解する一助とするために、市民説明会の内容をお知らせすることにしました。そこで昨日メモをたよりに市長のあいさつ、質疑応答の内容をまとめました。

下の写真は説明会の内容をメモしたノートです。今見ても乱雑な字で何が書いてあるか分からないほどです。説明会では必死になってノートを取り続けました。



正直言ってとっても大変でした。それでもあらためて説明会の内容を振り返ることでこの問題の本質が見えてきたように思います。3回に分けてアップしましたが、全体で400字詰め原稿用紙20枚にも及ぶ膨大な量になりました。読まれる皆さんも大変だと思います。

さて滋野地区の内容についてもこれからアップします。ご覧いただいた感想などをお寄せいただければと思います。


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