和地区市民説明会での質疑内容

2012-02-10 10:09:03 | 議会活動


和地区における市民説明会は120名の市民が集まって、2月7日に和公民館で開催されました。市長のあいさつ、市側からの説明のあと質疑応答が行われ、これまでにない14名の方が発言されました。以下に質疑応答の内容を掲載いたします。

■ 区の事業計画は影響を受けないか

 大規模な事業計画だ。財政的に厳しいと聞いている。各区の事業計画はその影響を受けないか。当区では公民館の改築を考えており心配している。

五十嵐副市長 健全財政を維持した上での計画だ。区の事業計画には対応し心配かけない。

 説明会で変わることもあるのか

 およそ予算が倍になった。驚きだ。11月に決定したということだが説明会で変わるものがあるのか、それとも聞き置くだけなのか。

五十嵐副市長 説明会で市民の意見を聞く中で最終判断をしていく。いただいた意見をもとに考えていく。場合によっては変わるかもしれないし、当初案で行くかもしれない。

■ パブリックコメントをしっかり見てほしい

 今回のパブリックコメントは2回目だ。平成21年の暮れに1回やり、その際本庁舎から図書館や中央公民館までの連絡通路を提案した。25億円から35億円、そして51億円。もう少しやりようがあったのではないか。このことが公開されたのは昨年12月の信濃毎日新聞だ。できるだけ早く情報を公開してほしい。パブリックコメントを真剣に見てほしい。

斉藤部長 パブリックコメントは第2期工事に関するものだ。前回の時通路の関係でいただいており今後参考にすると回答した。情報を公開してほしいということだが公開のタイミングが難しい。今回3・11もあり財源の手立てで国の方針も変わり昨年暮れのタイミングになってしまった。

■ 派手でなくていい、地味でいい

 説明も計画も立派だ。心配なのはお金だ。団塊の世代は仕事がない。これで税金を上げられればやっていけない。市の職員を減らすなり給与をカットすべきだ。全部借り入れだ。区民に負担をかけるようならやってほしくない(拍手)。税金をどう払うか苦慮している。とてもじゃないがやって行けない。市役所だけきれいになってもダメだ。市民の方を向いて仕事をしてほしい。どうですか皆さん(その通りの声あり)。派手にしなくていい。地味でいい。

斉藤部長 市民に負担をかけることについてより有利な、より多くの国からの支援を組み込んで財源の手当をした。そうは言っても借り入れをして20年間で返済していく。この施設は40年、50年持つ。後世の人にも負担してもらうことにした。税金の件については個別に対応して行く。公平平等の観点から取り扱っている。

■ 基盤の耐震対策は大丈夫か

 耐震補強の震度はどのくらいか。舞台が丘の駐車場は崖を削ってあり崩れそうなところがある。建物だけでなく全体の基盤は大丈夫か。3・11の時埋立地のところの被害が大きかった。

斉藤総務部長 本庁舎に災害対策本部を設置するということで震度7に耐えられるよう設計している。中央公民館も耐震改修を進める。

橋本建設課長 ボーリングを実施し土壌改良が必要かどうか判断してやって行きたい。

■ 商工会館を市の中心に移してほしい

 商工会の役員だ。平成21年9月に商工会に説明があった時は25億円だった。商工会は北御牧に移ってくれと言われ昨年移動した。和は東御市の西で北御牧までは時間がかかり不便だ。近い将来なんとか市の中心に移れるよう用地の確保をお願いしたい。

市長 商工会館を移していただいたことにお礼を申し上げたい。2つの商工会館を維持するためには100万円ものお金がかかるため1つにすることが必要だと考えていた。今後田中に建て直してほしいと要望されたが約束できないと申し上げ、金銭的補償で進めてきた。但し今後新たな要望としてあげてくるのであれば考えてみたい。

■ 防災のためのソフトは大丈夫か

 大規模災害が万一起きた場合広域避難所という考えがあるのか。ハードだけでなくソフト、食糧、医薬品などもいる。それも考えたうえか。

 太陽光発電の設置について蓄電ができる技術がある。予算内で増やすことできるか。

斉藤総務部長 市の防災計画の中には中央公民館、人権センターについては広域避難施設としての位置付けだ。小中学校の施設もある。今回あわせて補強していく。備蓄品についてはそれぞれではなく消防署や体育館で備蓄している。今後検討したい。備蓄の内容についても考えて行きたい。電気については非常電源を設け3ヶ月ぐらい対応できるようする。

■ 住民の意向調査を行ってほしい

 耐震や利便性向上には賛成だ。25億円に収めるはずが51億円になった。なぜ倍になったのか。田中駅南口も膨れ上がった。なぜこのようなことになるのか。我々が家をつくる時予算が倍になることは許されない。51億円は1世帯あたりにすれば23万円だ。市民の生活は大変だ。こんなお金があるのなら生活支援に使ってほしい。高校は県にまかせておけばいい。住民の意向調査を考えてほしい。

和田教育長 東御清翔高校は県立であり県がやるべきだと思う。しかし現実はそうはいかない。市が知らない顔をすることはいかがなものか。私は東御清翔高校で6年間全力でやってきた。何としても校舎を建替えるべきと思ってきた。先を見据えた中で高校の建て替えが課題になってきた(県に頼めよとの声あり)。

市長 市民の生活に寄り添う形で進めてほしいということだがそのように努めたい。意見をいただきたい。首長と議会が議論して決定するのが日本のルールだ。直接的にやろうというのなら条例をつくって住民投票でやるべきだ。法に則って進めるべきであり意向調査は考えていない。

■ これからは新しい事業はやらないのか

 防災拠点は理解した。耐震、避難場所の確保などしっかりしてほしい。起債の説明があったがこれは平成32年までは新たな起債を伴う仕事はできないということか。

市長 起債の予定は保育園や海野宿など予定されている事業は見込んでいる。これからのことはわからない。平成19年に390億円だった借金が350億円になった。借金は一時的には少し上がる。新たな事業をやる場合は借り換えし、返済額を増やさず期限を延ばすことで対応する。

■ 新しい道路で交通が混乱しないか

 県東深井線が防災の拠点だというが何か変わるのか。防災拠点は市内のあちこちにある。1ヶ所に集める必要があるのか。新たな道ができればそちらに車がまわり混乱する。大型車も入ってくる。駐車場は100台できるというが舞台が丘会館の裏の駐車場50台のうち30台がつぶれる。求女川の西にある職員駐車場も道路でつぶれる。わずかに駐車場が増えても交通が混乱することにならないか。地元の区長も反対している。禍根を残さないか。連絡通路や中央公民館の講義棟はいくらかかるのか。

橋本建設課長 県東深井線を延伸することで補償費が出てくる。それで校舎をつくる。新たな道路について、海善寺方面から来た時、消防署前で渋滞するということだが、多くの車は文化会館、東部中学校方面に行き、右折し国道に出て小諸方面に行く車は少ないのではないか。北から中村道を下ってきた車は右折して海善寺方面にまわることができる。高校とグラウンドの間の県東中線は田中小学校の通学路で歩行者と車が一緒。新しい道路には歩道があるので危険性が少なくなる。県東中線は廃道にして払い下げたい。

斉藤総務部長 駐車場は235台ある。これが323台となり88台増えることになる。中央公民館と本庁舎との連絡通路は安全性を確保するものだ。今は駐車場を歩いていて危険だ。現図書館の南側の生垣の部分を使用する。屋根をつけるかどうかは今後ツメる。

飯島生涯学習部長 中央公民館に併設する講義棟は2階建てだ。駐車場にある陶芸棟などを1階に収める。講義棟は固定席であり大学の講義室をイメージしている。建設費は1億2500万円だ。

橋本建設課長 消防署前の交差点についてタンク車がまわれないということについて詳細設計で検討したい。消防署前はゼブラ表示にして駐車禁止にしたい。信号設置は今後検討したい。

■ 道路をつくることは納得できない

 災害に強いまちづくりとはどういうことを想定しているのか。市長は避難所の整備というが県と田中で2800人だ。田中小学校、東部中学校、東御清翔高校、市役所と指定避難場所がたくさんある。どういう退避行動が出てくるのか分析して考えるべきだ。まず道路をつくるというのは納得できない。避難場所がまったくわからない中では賛成できかねる(拍手)。

五十嵐副市長 防災計画で想定している震度は6弱だ。糸魚川静岡港造船の地震が30年以内にあるといわれている。3・11以後はいずれも地震の発生率が上がっている。舞台が丘については広域避難場所に位置づけられている。一番中心は舞台が丘の公共施設となっている。想定される災害について施設整備を行っていく。

■ 交付金はもらえるのか

 交付金はいただけるのか。一人当たりの借金の金額はどのくらいか。平成32年には人口はどのくらい減少しているのか。

橋本建設課長 交付金、社会資本総合整備事業が採択されると5年間かけて支給される。採択について県とツメている。

掛川総務課長 一人当たりの借金は約113万円だ。平成32年の人口は2万6千人から7千人の見込みだ。

 12メートルの道路は結構な話だ。東御清翔高校をつぶすわけだ。ここは通学路だ。

橋本建設課長 補償金は10億円だ。教室と体育館が新しくなる。通学路や校門をどこに持ってくるのかはこれからだ。

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