先日議会全員協議会がありました。その中で御牧乃湯改修関連事業として御牧苑の改修工事の説明がありました。御牧苑とは温泉施設御牧乃湯に隣接して建てられている食堂のことです。御牧乃湯改修に伴いこの施設も改修するというのです。
改修工事は壁や天井のクロス張替え、フローリング研磨・塗装、畳・便器・照明器具交換、厨房などの備品交換など。これによる事業費は2670万円とのこと。ここは現在振興公社が受託して営業を行なっています。私も一度だけ入ったことがあります。
御牧苑の改修は初耳でした。説明を受けた第一印象はお客さんも入らない施設にいまここでお金をかける必要があるのかというものでした。そこで市の担当者に現在の御牧苑の経営状況について質問しました。ところが担当者は答えられませんでした。そこで後で調べて報告するということになりました。
そして全員協議会の最後に再度担当者から報告を受けました。それによれば平成22年度の売上は1800万円、経費は2060万円、260万円ほどの赤字とのこと。利用者は1600人とのことでした。そして今後メニューを見直し大広間での会食を進めることにより利用客を2割増しにするとの計画が発表されました。さらに振興公社から1500万円寄付してもらい事業費にあてるため市の実質的な負担は1150万円と報告されました。
その場はそれで聴き置いたのですが後になってどうしても納得が行かず、担当者に電話をしました。私の質問は1600人のお客さんなら1日4~5人ではないか、なぜそんなに費用がかかるのかというものでした。最初担当者は私が何を言っているか分からなかったようですが、途中で人数を取り違えていたことに気がついたようです。正しい利用者数は1600人ではなく16000人とのことでした。全員協議会であやまって報告をしていたのです。
つまり担当者にしてみれば自分の仕事は改修するだけだから、そこで営業がやっていけるかどうかは眼中になかったわけです。しかしそこに税金が使われるのだからきちんとした根拠が必要です。2650万円の投資をするにあたって現状を理解していない、数字もいいかげん、こんなことでいいのでしょうか。
その後私は時間も遅かったのですが振興公社に行きました。振興公社自身の経営計画を知りたかったからです。ちょうど専務もいらっしゃってお話しをお聞きしました。私の質問は「今でも多くの食堂やレストランは四苦八苦している、そんな中、どうやってお客さんを2割も増やすことができるのか」という至極当然のものでした。
ところが具体的なものは何もありませんでした。お話しは「地ビールレストランでやっているようなメニューを導入したい」、「改修で道路から見えるようになるから認知度も高まるからお客さんも増えるのではないか」などといった希望的観測にとどまっており、具体的計画とは程遠いものでした。
私はさらに「売上1800万円で経費が2060万円とは過大だ、経費の内容を教えてほしい」と質問。その結果仕入れ費用が480万円で一般管理販売費が1200万円、その大部分が人件費ということでした。ここで働いている人は社員1名、パート5人、シルバーさん1人の7人とのこと。「それにしては人件費が多すぎないか」との問に「御牧乃湯の要員も入っているかもしれない」との回答でした。
振興公社からのお話しでは「今回公社も初めて1500万円投資する」とおっしゃっていましたが、それにしてはあまりにも杜撰な計画だと言わざるを得ません。お客さんを2割増にするという大目標を掲げるのであればそれなりの対応策があるはずです。地ビールレストランのメニューを導入するのであれば、外装もこれまでの和風から変えることも必要でしょう。残念ながら経営革新に取り組むという不退転の決意が私に伝わって来ませんでした。
それにしても市長のお話では御牧乃湯は「銭湯的施設」とするはずだったのではないでしょうか。隣接する食堂を改修してさらに営業を拡大するというのは、まさにこれまでと同じフルセット型施設と言えます。これでいいのでしょうか。
改修工事は壁や天井のクロス張替え、フローリング研磨・塗装、畳・便器・照明器具交換、厨房などの備品交換など。これによる事業費は2670万円とのこと。ここは現在振興公社が受託して営業を行なっています。私も一度だけ入ったことがあります。
御牧苑の改修は初耳でした。説明を受けた第一印象はお客さんも入らない施設にいまここでお金をかける必要があるのかというものでした。そこで市の担当者に現在の御牧苑の経営状況について質問しました。ところが担当者は答えられませんでした。そこで後で調べて報告するということになりました。
そして全員協議会の最後に再度担当者から報告を受けました。それによれば平成22年度の売上は1800万円、経費は2060万円、260万円ほどの赤字とのこと。利用者は1600人とのことでした。そして今後メニューを見直し大広間での会食を進めることにより利用客を2割増しにするとの計画が発表されました。さらに振興公社から1500万円寄付してもらい事業費にあてるため市の実質的な負担は1150万円と報告されました。
その場はそれで聴き置いたのですが後になってどうしても納得が行かず、担当者に電話をしました。私の質問は1600人のお客さんなら1日4~5人ではないか、なぜそんなに費用がかかるのかというものでした。最初担当者は私が何を言っているか分からなかったようですが、途中で人数を取り違えていたことに気がついたようです。正しい利用者数は1600人ではなく16000人とのことでした。全員協議会であやまって報告をしていたのです。
つまり担当者にしてみれば自分の仕事は改修するだけだから、そこで営業がやっていけるかどうかは眼中になかったわけです。しかしそこに税金が使われるのだからきちんとした根拠が必要です。2650万円の投資をするにあたって現状を理解していない、数字もいいかげん、こんなことでいいのでしょうか。
その後私は時間も遅かったのですが振興公社に行きました。振興公社自身の経営計画を知りたかったからです。ちょうど専務もいらっしゃってお話しをお聞きしました。私の質問は「今でも多くの食堂やレストランは四苦八苦している、そんな中、どうやってお客さんを2割も増やすことができるのか」という至極当然のものでした。
ところが具体的なものは何もありませんでした。お話しは「地ビールレストランでやっているようなメニューを導入したい」、「改修で道路から見えるようになるから認知度も高まるからお客さんも増えるのではないか」などといった希望的観測にとどまっており、具体的計画とは程遠いものでした。
私はさらに「売上1800万円で経費が2060万円とは過大だ、経費の内容を教えてほしい」と質問。その結果仕入れ費用が480万円で一般管理販売費が1200万円、その大部分が人件費ということでした。ここで働いている人は社員1名、パート5人、シルバーさん1人の7人とのこと。「それにしては人件費が多すぎないか」との問に「御牧乃湯の要員も入っているかもしれない」との回答でした。
振興公社からのお話しでは「今回公社も初めて1500万円投資する」とおっしゃっていましたが、それにしてはあまりにも杜撰な計画だと言わざるを得ません。お客さんを2割増にするという大目標を掲げるのであればそれなりの対応策があるはずです。地ビールレストランのメニューを導入するのであれば、外装もこれまでの和風から変えることも必要でしょう。残念ながら経営革新に取り組むという不退転の決意が私に伝わって来ませんでした。
それにしても市長のお話では御牧乃湯は「銭湯的施設」とするはずだったのではないでしょうか。隣接する食堂を改修してさらに営業を拡大するというのは、まさにこれまでと同じフルセット型施設と言えます。これでいいのでしょうか。