今夜は久しぶりにバルバラ Barbaraを聴く。《マリエンバード》や《我が麗しの恋物語》などのエキセントリックでアンバランスな抒情が,不肖ワタクシにとっての失われた数多の時間を思い起こさせ,しばしドラッグ・トリップ状態に陥ってしまう。ハズカシナガラ,その香りは甘く,そして苦い。なるほど,その昔 桑原武夫先生がどこかでおっしゃっていたように,時間というものは決して単純一様で均一な放水路のような人工的流れではなく,例えば瀬戸内海に注ぐ伏流河川のように,流域ごとに実に複雑で変化に富んだ恣意的でメリハリのある流路を流れているようだ。
ところで,バルバラ婆さんは今,どうしているのだろう。 まだ御健在だろうか? どなたか御存じですか?
ところで,バルバラ婆さんは今,どうしているのだろう。 まだ御健在だろうか? どなたか御存じですか?