イモ畑を作るぞ~!

1998年02月08日 | タカシ
 夕食後,皆でポンカンを食べた。大人も子供も等しく1人1個である。食べてみると,中に含まれるタネの数に個体変異が大きいことに気が付いた。タカシの食べたのが11個で最高,父のは6個,母のは5個,そしてアキラのは2個でビリであった。その結果に気を良くしたのか,タカシは全員のタネを集めてテーブルの上に並べニコニコしていた。そんなタカシに父は思わず言葉をかけてしまう。「そのタネを庭に植えるとね,そのうちに,芽―が出―てふくらんで,になって,それからポンカンの実がたくさん出来るよ」 するとタカシも「それ,やるやる!」と,大変乗り気になった。

 我家の周囲の三方ぐるりには,ごくささやかな猫の額ながら,一応は“土”から成る部分がある(大体は既に様々な不明植物群集によって占領済みなのだが)。「さてと,どこに植えようかねぇ。居間のすぐ外にしようか....」 するとすかさず「えー,そんなの植えるとこないよー」と母が不満気に横槍を入れる。どうやら自らの神聖なる領分を侵略されることに我慢がならないらしい。「まー,いいじゃないか。こーゆーことはジョーソーキョーイクの一環でもあるんだし」とか言い返しながら,父はタカシの肩を持つ。今夜のタカシと父は共闘者である。

 結局のところ,ミカン類は実が付くまで非常に年月がかかりすぎるのでポンカンの件はとりあえず断念し,その代わりにサツマイモを植えてみようか,という線で話は落ち着いた。タカシもさらに乗り気である。さぁてと,春になったら居間の前の庭(猫の額その③)がイモ畑になるぞ!
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