仕事柄、伐採されて製材された後の木は毎日触っていますが、立木を触る機会はありません。
そのため、鳥越神社の早朝参拝時には境内に生えているイチョウの大木に手を触れてお祈りするのを習慣にしています。
生きている木肌を感じます。
木のぬくもりを感じます。
木への感謝が湧いてきます。
人間の肌は外界の影響から内臓や筋肉を守っています。
年をとるとしわやシミが増えていきます。
人間の肌と木の肌(樹皮)は似たような役割があります。
樹皮がなければ木は乾燥してしまいますし、菌類に侵されてしまいます。
木も年をとると角質の再生力が弱まり、樹皮がウロコのようにはがれ落ちます。
幼木では滑らかな樹皮ですが、老木になるとしわが増え、割れが深くなっていきます。
木の種類によって早くしわができるのもあれば、しわが目立たない樹種もあります。
同じ樹種であっても木々によって個性があるようです。
自分の肌と、鳥越神社の大銀杏の木肌を見比べてみる昨今です。