月はそこにいる

ご案内を置いてあります

街の喫茶店でのんびり、ゆったり

2012-03-19 23:48:37 | days


密林からの発送を待てないコミックを見つけてしまったため、ちょっと遠方でも超大型書店に出かけることに。
とにかく、全て入手が今日の私のミッション(?)
と、こんなに気合を入れたせいか、すごいコミックを発見してしまった
KC×48ITANなんてコミックス、知らなかった。

まだ、飛ばし読みでパラ見だけれどこの「梅鶯繚乱‐長州幕末協奏曲-」(会田薫/講談社)高杉晋作・赤禰(赤根)武人とおうのが主人公というだけで作者は只者ではない。



奇兵隊の二代目総督だが、赤禰はほとんど幕末史では埋もれてしまっている人物。
でも、凄まじい美男。
彼をメインにするとは恐れ入るというか目の付け所が違う。
いくら時間軸を正確に追ったとしても赤禰と高杉の間の立場や感情、その行き違いと流転はかなりマイナーな参考資料まで漁らないとファンタジーになってしまう。
だが、そこをこの作品はしっかりカバーしていて唸るしかない。
高杉は病に倒れたことを除けば地位と金、カリスマ性、運・・・革命に必要なものは全て身に付いていた。
赤禰は己の才が高杉に勝ると履き違えたことで破滅への道へ踏み出してしまった。

順調に連載しているとしたら初夏には3巻が出ると思うので今から展開が楽しみ。


そんなこんなで気が付けば11冊購入。
ペーパー付きも何冊かあって得した気分、嬉しい。

この書店は飲み屋街に通じる玄関口のビルにあって私は初めて訪れた。
街探索が好きな私はほとんどシャッターが下りている細い道に入ってみた。
すると・・・
老舗と思われる外観の喫茶店を見つけた。こんな構えの店は今どき珍しい。
「コーヒー1杯いくらかなぁ?」
高そう、とぼんやり思ったけれど、吸い寄せられるようにドアを押すとカランカランと鈴が鳴った。

とても丁寧なフロア係の女性がひとり。
厨房に女性がひとり、フロアと厨房を臨機応変に行き来する男性がひとりで切り盛りしてる。
サンドイッチやパスタなど、食事も出来るようだ。

11:30、席は8割がた埋まっている。
新聞、雑誌、コミックが綺麗に並ぶブックスタンドがあり、喫煙OKだが気にならなかった。
木の床、壁が温かな雰囲気のせいかもしれなかった。
ほとんどが常連さんのようだが、私が初めてなので・・・というとメニューを持って来てくれた。
三人とも客に対してはなれなれしいところがなく、親しそうな会話でも丁寧な言葉で話しているのが好感が持てる。
メニューもコーヒーは380円とかなり安い。
加えて、モーニングなら+20円でホットドックかトーストが付くらしいのでホットドックを頼んでみる。
コーヒーはフレンチ、深入りコーヒーだ。
一人用のミルクピッチャー、卓上のシュガーポットにはコーヒーシュガー。
スタバやドトールによって旧き良き喫茶店は減りつつある。
常連さんたちはここでも会話の声のトーンを心得ているのか、耳触りなこともなく、それほど長い時間ではなかったけど、美味しいコーヒーをゆったりと堪能できた。
近所にほしいなぁ、こんなお店。



お昼ごはんは先日偶然見つけてお気に入りになったお鮨屋さん。
混んでいない時間だったので掘りごたつ式の座敷に通してもらう。





ミッション成功(?)と美味しいコーヒーとお鮨が食べられて満足。
これ以上、まわるところもないので帰宅の途に。
娘に頼まれたコミックも買えたし、早く帰って読みたいし。


そんなわけで、午後早く帰宅。
夕方の時間も十分使えたので、得した気分。