平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

日立 Lo-D HMA-9500Ⅱの足の交換

2014-12-05 00:27:25 | アンプ製作と修理
 名機の誉れ高いHMA-9500Ⅱの弱点と言われているのが4つの足です。画像のように、プラスチックにフェルトを貼った頼りないもの。重量が28kgを超えるアンプとしては、いかにも安っぽいし、底板の共振を防ぐ制振性でも劣ります。



 長岡鉄男氏が提唱したアンプの重量増加効果。アンプの上に鉛などを乗せると、外部振動の影響を受けないだけでなく、なぜか音も力強くなるということで、長岡鉄男ファンだけでなく、当時のオーディオメーカーはこぞって重量増加を目指しました。HMA-9500Ⅱは、長岡氏によって鉛を乗せられたアンプの走りで、重量増加目的の構造物がない、質実剛健で28kgもあるのです。

 日立リヴァーレの選手を見ていて、HMA-9500Ⅱと同じように足元が弱い選手が目立ちます。どんなに強いサラブレッドでも足元が弱いと故障に泣きます。お金が「おあし」と呼ばれるように、足はお金に直結する重要な部位です。もっとも、「おあし」と呼ばれたのは、足が生えたかのように蝦蟇口(がまぐち)から出て行くから。

 アンプの足はやはり真鍮製だよね。ということで探してみたらありました。径42mmで1個1000円未満です。注意が必要なのは固定するボルトの太さ。4mm径でないと取り付けられないので、間違って5mm径とか3mm径のを買わないようにしましょう。




M4x15mmキャップボルトを六角レンチで取り付ける

 実際に取り付けてみると、もう少し大きくて50mm径くらいでもいいかなと思いますが、そうすれば総重量が30kgにもなって輸送料金が変わるかも。持つのも大変ですが。ルックスも良くなるのでお勧めです。



 それから、真鍮製のスパイクとスパイク受けというものも売っています。こちらは大型スピーカー用が多く、底部にガタツキのあるスピーカーを安定させるのに使われます。高さ調整の出来る円錐尖端を下にしてスピーカーに取り付け、その尖った部分を円錐凹みのスパイク受けで受け止める構造。ただ、自分で使ったことはなく、スピーカーの底にどのような加工が必要かも分かりませんので、即お勧めとはいきません。誰か人柱が出てくれれば歓迎です。

    エフライム工房 平御幸
コメント (15)
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