平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

東芝製 MOS-FETの取り付けと天逆鉾

2018-09-17 19:25:38 | アンプ製作と修理
大アンプは最初に作った基板が失敗作で、パワーMOS-FETのピンが合わないという不具合がありました。日立製と東芝製でも足の配置が違うし、ちょっと混乱していたのです (;´Д`)

結局、日立製のMOS-FETにフィットする基板に作り変えたのですが、東芝製のMOS-FETも使ってみたいという構想は最初からありました。それで、トラブル続きの読者2名に、東芝製のMOS-FETが使える最初の基板で作りなおしてもらっています。


左 東芝製のMOS-FETと表裏逆に設計してしまった基板
右 日立製のMOS-FETと日立製にフィットする新基板



日立製にフィットする基板で東芝製のMOS-FETを使う場合は足が交差してこのままでは使えない

日立製にフィットする基板で日立製のMOS-FETを使う場合は、ヒートシンクにもぴったりフィットする設計ですが、東芝製を使う場合は足が交差して無理です。そこで考えたのが逆鉾 (;^ω^)

天逆鉾など、古代史で逆鉾が出てきますが、MOS-FETの足が上を向く逆鉾にすれば、東芝製を使うことができる。それで実装してみました (^ω^)


Lチャンネル
リード線が交差する



リード線は50mm-55mmで先端を輪にした


Rチャンネル


こちらは最初の失敗基板で、東芝製を使う場合にリード線が交差しない
パワー段のドレインに供給するプラス・マイナス電源はジャンパー線で繋ぐ


まだ調整も音出しもしてませんが、東芝製MOS-FETはゲート電圧が1.8Vと高いので、0.7V程度の日立製よりバイアス調整トリマーを回す必要があります。ソース抵抗の0.22Ωの電圧を監視して、0.022Vなら100mAのバイアス電流。音出しながら、歪が小さくなるポイントを探します。東芝製を使っているソニーのアンプは250mAも流しているのでヒートシンクは結構ホカホカになります (^_^;)

東芝製の2SJ115/2SK405は、クリスタルガラスの音と言われ、山水電気の高級機に使われました。日立とは違う音ですが、電源が弱い大アンプで違いが出るか、試聴会で聴き比べをすることになります (;・∀・)

18日 2:45 調整と音出し

Lチャンネルはスンナリと調整できたのですが、Rチャンネルの終段MOSのゲート電圧が全く上がりません。それで、ドライバ段の33Ωを56Ωにして再調整。まだ1.8Vには足りませんが1.4Vまでアップ。バイアス電流も50mA程度まで上昇。これなら何とか動作する。ちなみに、Lチャンネルは130mA程度です。

音はMOSらしい繊細さがあって、日立と似ています。日立のほうがまろやかかも。耳の良い人なら聴き分けることが出来るかも (;^ω^)

課題として、ドライバー段のゲート電圧が上がり、2SJ76/2SK213の負担が大きそうなので、これは下げたい。要するに、ドライバー段を酷使しなくても終段ゲート電圧が上がればよいのだから、ドライバー段のソース抵抗を倍にする。33Ωを56Ωに。

Rチャンネルは56Ωでも足りなかったので、こちらは82Ωから100Ωに適正値がありそう。試行錯誤しないと (=o=;)

11:40 調整終わり (~_~;)

最終的に決めた数値は以下

Lチャンネル
ソース抵抗 33Ω→56Ω
k213ゲート電圧 2.88V
56Ω両端電圧 1.88V 電流は23.5mA
k405ゲート電圧 1.7V 
0.22Ω両端電圧 34.3mV バイアス電流154mA

Rチャンネル
ソース抵抗 33Ω→68Ω
k213ゲート電圧 2.9V
68Ω両端電圧 1.77V 電流は26mA
k405ゲート電圧 2.2V 
0.22Ω両端電圧 33.7mV バイアス電流153mA
バイアス調整トリマーを1kΩから2kΩに変更

若松通商で売っていた2SJ115/2SK405のバラ付きがLRの違い。ゲート電圧1.8Vのコンプリのはずが、片チャンネルは2V台だった。特性が揃っていると苦労しない (ーー;)

15:00

調整用に基板を何度もひっくり返していたらパワーMOSの足が折れて切れかかっていた orz



無駄に長くしていたからひっくり返した基板に引っかかった (;´Д`)


そもそも足を曲げる必要がないのではないニカ?

ハンダ付けして補強して大丈夫だけど気をつけるように (;^ω^)


視聴中 ピアノがいい (;・∀・)

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (スイカ)
2018-09-17 22:55:04
先生、こんばんは。

MOS-FETについて、解説をありがとうございますm(_ _)m
まさかの逆鉾という発想なのですね ( ゜o゜!)
今回のアンプは先生の知恵が詰まっていて、集大成にふさわしいですね!
東芝の音も気になります。
まだ私は一度も音を聴けていないので(--;)、なんとかそこまでたどり着きたいと思いますm(_ _)m
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スイカさんへ (平御幸)
2018-09-17 23:33:37
スイカさん( ノ゚Д゚)こんばんわ

岡山アンプだと終段は東芝にしないと (^o^;)

ゲート電圧が不足するときはドライバのソース抵抗の20Ωは33Ωに変更を (゜.゜;
返信する
Unknown (hinoko2)
2018-09-17 23:52:28
先生 こんばんは。

電源基板の違い棚に続き、終段のMOSを逆鉾にして取り付ける発想は、先生にしかできないですね(@_@;)
失敗したと思われた基板も活用できて、無駄が少しもなくて凄いです。

試聴会で日立と東芝の音を聴けるのが楽しみです(´∀`)


返信する
hinoko2さんへ (平御幸)
2018-09-18 00:06:43
hinoko2さん( ノ゚Д゚)こんばんわ

日立の石と東芝の石で三叉の陰陽の完成です (;^ω^)

最初に失敗したお陰で発展性が出来た。神の御手こそ無駄がありません (;・∀・)
返信する
Unknown (ほんと)
2018-09-18 00:35:41
先生こんばんは。

東芝製MOS-FET取付方法の解説をありがとうございます。m(_ _)m
MOS-FETを逆さまにするアイデアには恐れ入りました。

「逆さま」で、先生が電車の中で撮影されたうちわを思い出しました。
『サマーリーグ 3日め サイン会 (;・∀・)』
https://blog.goo.ne.jp/efraym/e/5d108bab5e5943ccb4194f2429846425#comment-list

リヴァーレの新外国人選手の入団が発表されましたね。
ラウラ ヘイルマン選手 ミドルブロッカー
http://www.hitachi-automotive.co.jp/rivale/senshu/player/8076174_60986.html
返信する
ほんとさんへ (平御幸)
2018-09-18 02:58:47
ほんとさん( ノ゚Д゚)こんばんわ

追記しました (_ _;)

ヘイルマン選手はインテリですね (;^ω^)

ほんと基板で何とか音出しに成功。Rチャンネルはドライバー段のソース抵抗を試行錯誤中 ~( ̄C・>

岡山の読者と同じ2003年版を作っているのだから、終段を同じにしてもつまらない。上尾アンプはリード線を交差させて日立製のMOSを使うように。岡山アンプは東芝製で行く。試聴会では聴き比べ (^=^;
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画像ほか追加 (平御幸)
2018-09-18 16:08:28
時々不安定になるから変だと思ったらMOSの足が折れて切れかかってた orz

曲げないで真っすぐ伸ばしてチューブ被せて絶縁がいいのかも (*_*;

コメント投稿数字が1989 ( ̄д ̄)エー
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