今日も朝刊の「大卒初任給30万円に上げる」の見出しが目に入った。
しかしさすがにもう驚かなくなったぜ。
金融や小売りその他で大卒初任給30万円を提示する企業は枚挙に暇がない。
それだけ新卒者の獲得競争が熾烈になっているということだが果たして新卒者だけが優秀でポテンシャルがあるということではないだろう。
また新卒者だけ給与ベースを引き上げて2年生、3年生社員は従来通りというわけにはいかない。
ゆえに企業は新卒者のみならずそれ以前に入社した社員全体に目配せし適正配置や業務・能力に応じた厚遇に注力すべきだろう。
さらに言えば氷河期世代に対する門戸開放にも意を尽くした方がいい。
年代的に彼らが揃って能力や適性を欠くなんてことはないからね。
加えて最近の若者は意に介さなければ流動性は全く厭わない。
企業は今や「採用人材を選ぶ時代から在籍企業を選ばれる時代」に突入したと理解した方がよさそうだ。