南アフリカ共和国で開催されていたBRICS 首脳会議が新の6か国加盟することを発表した。
このBRICS というのは元々アメリカだか、英国だかの金融ジャーナリストが命名した造語だと記憶しているがいつの間にか独り歩きするようになった。
「瓢箪からコマ」ってことか。(笑)
新規の加入することになったのはアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、UAE だそうだが元来チャーターメンバーなど居ない組織だからこの拡大BRICSもよって立つ柱がない。
全ての参加国が「民主主義と法の支配」を謳えるわけでもないし「脱米国」を標榜しているわけでもない。
中國の習主席は「新興国・途上国の連帯、協力」を呼びかけたが求心力はイマイチである。
奇に思ったの習主席が南アを訪問したにもかかわらずBRICS 首脳会議は欠席したことだ。
察するに同じく主要メンバーのロシア・プーチン大統領がオンライン参加を余儀なくされたので彼に一定の配慮をしたのではないか。
あまり自分だけが目立ってはいけない。
しかし習主席も例の一路一帯構想のその後の評判が芳しくない。
結局新生BRICSは従来と同様に柱のない、結びつきの弱い組織を脱することはないだろう。