先日の衆院議長の発言に呆れてしまった。
曰く「国会議員の報酬はたかだか月100万円以下なので定数は抑えることなくもっと議論を増やすべき」とまあこんな文脈だったように記憶していようだがまるで時代に逆行している。
氏は以前「議員定数10減10増案」に異を唱え「3減3増案」を主張していたように思う(記憶違いであったらご免なさい)。
ところがこの主張が旗色悪いと見るや今度は一転して定数制限撤廃案を持ち出した。
国会は今まで何を議論してきたと言うのだろうか?
散々議論を尽くして「10減10増案」にたどり着いたはずなのに採用が間近になったら「ちゃぶ台返し」はないだろう。
国会議員の報酬も秘書給与や旅費交通費や政務活動費を入れればとても月100万円では収まらないはずだ。
それに日本は今や人口減少社会なのだ。
その中で1票の格差是正と定数維持との整合を取ったのが「10減10増案」だったと理解している。
それをまた定数を増やそうというのはおおよそ理解に苦しむ。
この衆院議長発言には野党のみならず自民党内からも非難の声があるという。
衆院議長職は「3権の長」の一角、当然ながら不偏不党が前提である。
党利党略が忘れられないというのなら衆院議長職は辞するべきだと思うが如何?
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