マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

物事にはキッカケが重要だ

2022-02-10 19:23:28 | 日記
今日の夕刊を見ていたら「企業物価8.6%上昇」の見出しが目に入った。
日銀の発表によれば1月の企業物価指数は前年同月比で8.6%上昇、原油など資源価格高騰に加え円安による輸入コストも上昇に輪をかけているようだ。
石油業界に対してはトリガー価格やらで多少の救済策はあるが一般企業ではやっぱり大きな収益圧迫要因になるだろう。
一方で消費者物価と言えば気になるのは2月以降の値上げラッシュである。
賃金はこのところ頭打ちが続いているようだからこれから一般家庭のカネ回りも厳しくなるだろう。
岸田首相はよく「成長と分配の好循環」を口にするがどうもイメージが見えてこない。
例のアベノミクスの場合は日銀総裁の手を借りてとにかく異次元の低金利を演出し輸入企業の収益を押し上げた。
株価も大きく上昇したので一部ではあるが成長も分配も体感することができ、アベノミクスの礎になった。
翻って今の世はそのキッカケが見当たらない。
いやむしろ長引くコロナ禍でそんな気分すら起きてこないのである。
やっぱり「新しい資本主義」よりコロナ禍の収束が先決かな?

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米アマゾンの社員報酬倍増に思う

2022-02-09 10:57:24 | 日記
先日米アマゾンが社員の大幅賃上げを発表した。
その内容だが邦貨換算で1800万円から上限4000万円へ倍増というものだったから驚いた。
もっともこの場合社員といっても従業員全体でなく本社機構の幹部職員ということらしいがそれにしても倍増というのは気前がいい。
翻って日本の場合どうだろうか。
最近よく言われることだがこの20年日本企業の賃金はほとんど伸びていない。
つい先日も証券大手の大和証券が今春の3%賃上げを公約し話題になったがこれだけのことでこれだけ話題になるなんて日本は本当に硬直的だねぇ。
「もっと米国を見倣ったら」というとまたぞろ「新自由主義」礼賛と叩かれそうだがこの辺の塩梅は政治の腕の見せ所だろう。
それにしてもアマゾンというのは面白い会社である。
従業員ハラスメントが噴出したと思えば現場の時給をあっさり引き上げたり、・・・そうそう何よりも新規事業に貪欲である。
アマゾン・プライム(会員制ビジネス)、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)、ブルー・オリジン(宇宙開発)等々。
それに旧来ビジネス(ワシントン・ポスト、ホールフーズの買収)にも触手を伸ばす、・・・いやはやダイナミックだねぇ。

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首相の3回目接種目標1日100万回提示に思う

2022-02-07 10:37:34 | 政治
首相が今日国会で新型コロナウィルスワクチンの3回目接種1日100万回目標を表明していた。
しかし先週には野党から散々接種目標を提示すべきだと言われていた後なので「これはいかにも遅過ぎた」との印象を拭い切れない。
特に首相は今まで「慎重すぎるいわれるかもしれないが先手先手でやっていく」といいつつコロナ水際作戦なども陣頭指揮してきただけに尚更である。
先だっての佐渡金山のユネスコ対応もそうだがこんなに後手後手、方針撤回が続くようであれば今はまだ高止まりしている内閣支持率にもマイナスの影響が出てくるのではないか。
支持率は落ち始めたら今度はなかなか止まらない。
ゆえに首相は早くも正念場を迎えたといっていっていいのではないか。
今こそ持ち前の「聞く力」をフル稼働させそれに「決断する力」を連動させなければならない。
もう言ってる期間は過ぎた。
これからはどう行動したかで評価される、結果責任を含めて、ね。
本当に「先手先手」なのか・・・?、いま首相の真価が問われている。
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自公の選挙協力にヒビが?

2022-02-06 17:19:09 | 政治
公明党代表が次回参院選での自公間の相互推薦について否定的な見方を表明していた。
なんでも「自民党から明確な返事が来ていない」ことのようである。
自民党の幹事長交代で対応の仕方が変わったのかもしれない。
政権運営そのものにも不協和音が無きにしも非ず、である。
自公連立政権もいよいよ終焉を迎えるのか・・・・、維新という新勢力の伸長もあるしねぇ。
選挙区制の変更は影響ないのか・・・背景についてはいろいろ考えさせられる。
先だっての衆院選では立憲民主・共産の選挙協力が少なくとも比例区を含む全体でみると不首尾に終わった。
そんなこともなにがしら影響を及ぼしているのかもしれない。
しかし国会議員は結局のところ個人商店であって他党はおろか自党であっても過度に依存すべきでないと思う。
きれいごとだと笑われるかもしれないが要はいかに有権者をホールドできるか、しているか、なのだ。
極論すれば選挙対策を自党、他党に頼るような候補者は要らない。
自公間の相互推薦も廃止したらいいと思う。


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石原慎太郎の豪快な生き方に思う

2022-02-04 18:11:26 | 日記
作家であり政治家でもあった石原慎太郎氏が逝った。
氏が社会にデビューしたのはやはり「太陽の季節」での芥川賞受賞と言っていいだろう。
残念ながら筆者は当時リアルでの印象はない。
しかしあの受賞作を後から読んで相当なセンセーションを呼んだのではないかと思ったものだ。
その後氏は政治の世界にも進出したのだが全国区で300万票超の得票は決して知名度だけによるものではなくあふれ出る行動力を期待してのことだったろう。
ただ彼の本領は自民党時代ではなく東京都知事時代により顕著に表れた。
都知事はなんといっても1国1城の主である、しかも日本最大のね。
10数年の在職の間その権力を欲しいままに行使した。
中には(都心の)カラス追放のような手柄もあったし(笑)、新銀行東京破綻のような失政もあった。
海外出張の際の豪遊ぶりも話題になったが歯牙にもかけなかった。
記者会見では何度記者たちを怒鳴りつけたことか。(笑)
振り返ってみると彼ほど思う存分己の信じるまま自由奔放に生きた人間はそうはいない。
昨今流行りの「忖度」とも無縁である。
なかなか得難い一人の政治家がアッという間に去ってしまった。 合掌

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