マッシーの日本寸評

「日本を少しでもいい国に、住みやすい社会に」との思いから政治、経済、時事問題を感性の赴くまま自由に批評します。

ノジマの7%賃上げ実施に思う

2024-10-18 10:46:01 | 経済
家電販売大手のノジマが25年度に向け大幅賃上げに着手する。
来年1月には全従業員対象に2%のべースアップを行い、4月には販売や倉庫で働く現場の従業員に最大2.5万円の現場手当を支給する。
そして来年度の新入社員は(全員が販売部門に配属されるため現場手当を含め)初任給が30万円となる見通しだ。
それを全てひっくるめると平均7.4%の賃上げになるという。
これだけあればさすがに物価上昇を加味した実質ベースでも前年に比して相当なプラスになるのではないか。
今後物価上昇がどれだけ進むか分からないけどね。(笑)
政府は「賃上げ→消費拡大→物価上昇→企業業績アップ→賃上げ」を景気拡大の好循環として位置付けているようだがここ2年の春闘は物価上昇が起点だったように思う。
やっぱり景気拡大は賃上げ起点でないと永続もしないし定着もしない。
その意味で今回のノジマの決断が意義深い。
とにかく「先ず賃上げありき」なのだ。
経営側は仮に実質べースで芳しくない結果に終わったらたとえ季節外れでも追加賃上げを実施すべきだと思う。
それが企業経営者の責務ではなかろうか。
政治サイドから要請されるまでもなく、ね。
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大新聞の衆院選情勢見通しに思うこと、思ったこと

2024-10-17 19:43:07 | 政治
今日はどういう訳か全国紙が来る総選挙の情勢について見通しを一面の見出しに取り上げていた。
もうそんな時期なのかねぇ?(笑)
それにしても日経新聞の見出しには驚いた。
「自民、過半数割れの可能性」だったからねえ。
さすがに過半数割れなんてことになれば石破総理・総裁の責任問題に発展するかもしれないぜ。
以前にこのブログでも記したが石破総理はいわゆる裏金議員の公認、非公認問題について世論を読みながら小出し、小出しでやってきた。
非公認議員も当選したら直ぐ復党させるって言うし、ね。
仮にその結果が「自民の過半数割れ」の見通しに繋がったとしたらまだまだ身内に甘いってことなんだねぇ。
実は裏金議員問題以外でも政策活動費に対する対応についても石破総理の「少しづつ譲歩する言動」が垣間見える。
もしかしたらこんなスタンスが命取りになるかもしれないよ。
国民はもっと毅然としたリーダーを求めているのかもしれない、一度防衛線を設定したら何が何でも譲らないというような、ね。
そのためにも「世論」が奈辺にあるのか、自民党は正しく見極める力が肝要だ。
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最低賃金1500円はいつの時点の話か

2024-10-16 10:10:51 | 政治
衆院選の公示を経て本格的な論戦が始まった。
とにかく今回は自民党の大幅な退潮が見込まれているので目が離せない。
自公の過半数割れも全くあり得ない話ではないのだ。
今回の選挙戦でしばしば論点に上がるのが最低賃金1500円なのだが時折「これはいつ時点の話だったか?」と思うことがある。
今日もテレビのワイドショーでこのテーマを取り上げていたがこの目標は「2020年代中に」という注釈はついぞ聞かれなかった。
経営者は「(今)こんなことになったらとてもやっていけない」と内情を吐露するがそれはそうだろう。
あくまで最低賃金1500円は5年先の話(それもまだ決まったわけではない、単なるビジョンと言ってもいいくらいのものだ)なのだから問題はその間に経営者が何をするかなのだ。
元請け会社に価格交渉する手もあるだろうし、多くの顧客に値上げを理解してもらう付加価値向上策もあるだろう、事業承継先を見つけるのも解決の一手段だ。
筆者は最低賃金1500円はけっこう高いハードルだと思うがそれでもそれを与件として経営戦略にビルトインさせていくことが重要だと思う。
メディアはどうしても視聴率を気にして事態を煽り立てがちだがもう少し冷静で落ち着いた世論のリードを望むものだ。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」というではないか。
蛇足だが国民民主党・玉木代表のいわゆる「年収の壁」撤廃は傾聴に値する。(筆者は特に同党のシンパという訳ではないが・・・)

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中国の対台湾軍事演習拡大に思う

2024-10-15 10:35:09 | 中国
中国の対台湾軍事演習が拡大している。
先日も陸海空軍が台湾全土に四方から接近しあからさまに軍事演習を行っていた。
政府要人は「台湾を震え上がらせるため」と公言して憚らないがこれは極めて憂慮すべきことだ。
既に「一国二制度」という国家マネジメントの域をはるかに逸脱している。
習政権は何が何でも台湾を屈服させ傘下に収めようという魂胆だろうがこんな手法では(仮に政治的に一時的に実現したとしても)永続的、安定的な国家運営は無理だろう。
しかし自らを毛沢東に準える習近平主席にあらがえるものはいない。
それでも国外に脱出するエスタブリッシュメントは後を絶たないという。
外国資本も引き上げる方向に動いている。
国家を支えるパワーは明らかに減衰している。
「一帯一路構想」も道半ばで頓挫しかかっているのだ。
不動産不況に端を発した経済危機はどうするのか?
日本を上回るスピードで進展する少子高齢化にどう対処するのか?
課題は山積だが解決に向けた道筋はまるで不明のままである。
とても台湾を脅かしている場合ではないと思うのだが・・・(嘆息)。
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「成瀬ワールド」に浸る

2024-10-14 09:16:11 | 読書
先日野暮用で滋賀県の大津まで出かけた。
前日に少し時間があったので市内散策としゃれこんだのだがふと目に入ったのが小説「成瀬は天下を取りに行く」ゆかりの地を巡るスタンプラリーの案内・台紙だった。
そうそう、「成瀬は天下を取りに行く」(以下「成天」と略)はここ大津が舞台だったんだねぇ。
「成天」はついこの前の本屋大賞を受賞していたことは知っていたがまだ読んではいなかった。
家に戻ってから早速「成天」と続編「成瀬は信じた道を行く」に手を伸ばしたのだがこれが実に面白い。
当作品は遊びも勉強もスポーツも何でもできるスーパー女子高生が世の中の様々なことにチャレンジするといういわゆる青春小説の一種なのだが身近な話題が満載で面白いのなんのって・・・。(笑)
読んでいて痛快そのものなのだ。
小説を読んでから聖地巡りをするか? 聖地を見てから小説を楽しむか? 筆者の場合は後者だったがそんなことはどっちでもいい。
面白ければそれで十分なのだ。
それにしても本屋大賞受賞作ってやっぱり面白いんだねぇ。





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