元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

12回メンタルヘルス・マネジメント解答/1章<解説>(大阪商議所主催、3/4実施 速報)

2012-03-06 07:15:16 | 社会保険労務士
 資格の学校のどこかが翌日には解答を出してくれるものと思っていましたが、メンタルヘルス・マネジメントを取り扱っているところが少ないのと完全な答えを出すのには、専門家の方々の意見を求めてからでしょうから、すぐに解答はないようです。

 そこで、私、がんばって、教科書1章部分の問題、すなわち、第1問の「1」から「10」までの解答を出してみました。資格学校の見解でもなければ、ましてや、大阪商議所の解答ではありませんので、本当の正解は、それが出されてから見られた方がいいとは思いますが、私の得意なところで一章のみをまず掲載してみました。←マンパワーの解答とはあっていましたのでご心配なく。

 第1問「1」・・・4 穴埋めですが、安全配慮義務に違反した場合は、民事上の損害賠償義務に問われます。また企業イメージが損なわれます。これは、リスクマネジメント(リスクの管理)です。
 第1問「2」・・・4 間違い選択肢。休職者が職場復帰する場合は、個人ごとに対応も違ってくるからこそ、管理監督者だけで対応するのではなく内部の社内資源や外部資源に意見等を求めることが必要。
 第1問「3」・・・3 間違い選択肢。ストレス強の男女合わせてもっとも多かったのは、「職場の人間関係」である。
 第1問「4」・・・1 間違い選択肢。健康情報は、個人情報のさえたるものであり、「心健康づくり計画」の項目に、労働者の健康情報の保護は入っている。
 第1問「5」・・・3 これは前回示したとおり。
 第1問「6」・・・3 間違い選択肢。一日24時間のうち、睡眠と「時間外」の仕事にかける時間は10時間である。したがって、4時間の時間外をした場合に、一日4時間で月20日の労働日が平均だから、月にすると4時間×月20日=80時間の時間外労働となるが、この時間を超えることになると、一日では10時間-4時間=6時間の睡眠を確保できないこととなる。ゆえに設問では4時間となっているが、6時間が正しい。
 第1問「7」・・・2 間違い選択肢。安全配慮義務は、私法の規制である。労働契約法も私法に含まれる。「安全配慮義務」は、労働安全衛生法等の公法的規制ではない。
 第1問「8」・・・3 正しい選択肢。1の選択肢は「介護補償」があり、これは労働基準法には含まれない。介護保障は労災保険法で、労働基準法の補償にさらに付け加わるのである。4の選択肢は、損害賠償の控除額には、特別支給金は含まれないので間違い。
 第1問「9」・・・2 穴埋め問題。健康職場モデルを理解していれば、解ける問題である。
 第1問「10」・・4 間違い選択肢。情報保護の規定法令であるが、医師は刑法、保健師は、保健師助産婦看護師法である。健康診断等の事務担当者は、労働安全衛生法に規定されている。

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12回メンタルヘルス・マネジメント試験受験感想・解答概説(3/4実施)<一部解答・解説>

2012-03-06 04:58:55 | 社会保険労務士
 3月4日(日)に実施されました、第12回のメンタルヘルス・マネジメント(Ⅱ種ラインケアーコース)<大阪商工会議所主催>の検定試験を福岡市で受けてきました。問題の内容については、今までのブログの「メンタルヘルス・マネジメントとは?」で紹介してきたような内容のものとなります。私、宮崎市在住なので、九州管内であれば福岡で受けるしかありません。しかも、博多駅近辺での受験会場であれば、朝4時ごろ宮崎を出発すれば、開始の10時までには、十分間に合うのですが、福岡市西新の西南学院大学でしたので、ちょっと遠くて、大事を取って、福岡市の宿泊となりました。経費節約のために、カプセルホテルに泊まりましたが、隣の部屋のいびきが気になる程度で、内容的には清潔感もあり快適でした。自分はいつのまにか眠たくなりましたので、そのまま布団にもぐりこんで寝てしまいましたので、他の人には迷惑をかけたかもしれませんが、いびきは気にはなりませんでした。耳栓を持っていたのですが、寝るときには結局使わなかったのですが、朝4時に起きて指定の教科書を見る時間は、ありましたので、その時は、耳栓の出番になりました。これで、確実に1問は解けた問題はあります。後から、その問題には言及したいと思います。

 いずれにしても、2009年が受験者数7000人規模であったのが、2010年からは1万人規模になっています(今回は不明ですが、まだ増加の傾向にあるのでは・・・)ので、せめて、各県での会議所での受験地にして欲しいものです。

 さて、メンタルヘルスマネジメントの検定試験に興味を持ったのは、ユーキャンの講座紹介の無料の配布冊子で見てからですが、これが、厚労省でも、企業のメンタル面での健康診断を検討中と報道されるなど、社会的背景もあり、結構人気の検定試験のようなのです。どんな分野の人が受けているのかというと、受験生の人の話しの内容から推測すると、必要性を認めた会社の管理監督者、そして保健師・看護師・臨床心理士等の医療関係者、介護福祉士・介護士、その方面の学生さんなどのようです。解答用紙に職業を聞く項目があるのですが、これらの項目のなかに、明示の項目として、私、社会保険労務士も入っていました。社会保険労務士は、企業の金、物、人のうち、人にあずかるものを行う仕事といわれていますが、その「人」のメンタル面を扱うことは、会社内でのうつ病等が増えている現在、必要なものともいえます。

 またこの教科書の一章部分は、法的な関係のものも多く、社会保険労務士が扱う、労災保険法、労働安全衛生法、労働基準法、労働契約法ですし、また国の通知の「過重労働による健康障害防止のための総合対策」や「労働者の心の健康増進のための指針」は、労働安全衛生法に基づく通知そのものです。 社会保険労務士がちょっと場違いと考えるのは、うつ病などの医療面での知識でしょうが、基本的な知識だといえます。そう断言するのも、私、病院現場で働いていたこともあり、保健所にも勤務していたこともありますので、「門前の小僧習わぬお経を読む」からいえば、一般的な知識だと考えるからです。

 試験問題は、4者択一式の問題で、基本的には、4つの選択肢がありそのうちから一つだけ「最も不適切あるいは適切」なものを選ぶというものです。あるいは、一部に「穴埋め」がありますが、穴埋めの中に入れる解答が用意してあり、これもその4つの選択肢から一つの正解を選ぶものなどです。(今回実施されなかった、Ⅰ種には、さらに論文試験があります。)

 要は、一般的には、どれが間違っているか、あるいは正しいのかを求めるのが多い。その主な間違いの傾向は、一部分を○○であるを○○でないと言い換えるものですが、その理由付等が結構さもありなんというようなことが書いてあり、その文章の一部だけが違っているため、見つけにくいような気がします。が、これも今回で公開試験の12回目ですので、そのパターンはほとんど出てきたような気がしますので、今まで出た過去問を見ておくといいと思われます。
 勉強対応の方法としては、教科書は決まっているので、何回も読んでその内容を理解しておくしかありません。そうしておけば、合格点の7割は取れる問題と考えます。

 ただし、最近の傾向を踏まえて考えると、次のとおり、それだけでは困難な問題、いわゆる難問もあります。

1、主に1章で統計が出てくる、いわゆる数字の問題ですが、「労働者健康調査」(厚労省)の「労働者強いストレスを感じる労働者の割合」などは、数字の間違いがあるので、58.0%とちゃんと覚えておいた方がいいと思われます。4者択一ですので、最後にどちらか分からなかった場合は、この数字を覚えておくかが、解答できるかの分かれ目だと考えます。ただし、この数字問題を放っておいても、後の問題でとれば、7割とればいいわけですから、必ず合格はできるようです。今回では、第1問「3」の問題ですが、今回は、誤っている選択肢ということで、その強いストレスをがあるとしたので男女の合計で最も多かったのは、「人間関係」だと覚えておけば、これが「仕事の量」にすり替わっていますので、これが求める選択肢であることは、分かりました。

、今回は、法律の沿革とその改正年を尋ねる問題が出ました。過去問では第3回では、50人未満の労働者の事業所で、産業医の選任義務の改正がなされた年が、問われていましたが、今回は、選択肢4問の年とその内容を知らなければ、答えるのには苦労した問題でした。(直前の見直しで覚えたので解けた問題というのは、これでした。)
 労働安全衛生法の問題(第1問「5」)で、次の年と改正内容の対応を問うものです。
 1992年⇒「快適な職場環境の形成のための措置」の条項が加わる 
 1996年⇒健康診断の所見がある者に対する医師の意見を聞くことなどの条項が加わる(覚え方メモ;ド(ロ)クターと覚え、6だから199「6」年)
 1999年深夜業労働者の自主的な健診結果の提出の条項が加わる(メモ;2000の前年で「夜明け前」なので、「深夜業」。これが、間違いの選択肢で、選択肢では、必要な労働者への労働時間の短縮措置にすり替わっていました。) 
 2000年 二次健康診断等給付制度の創設(2000の2を取り、そのまま「2」次健康診断)

、教科書の図表の内容の細かな内容を扱う問題もありました。第6問「5」の問題で、「消化性潰瘍、気管支ぜんそく、脳血管障害、神経症性障害の疾患のうち、診療内科医が担当する疾患の数」を問うものです。「科と医師と疾患の関係」の図の内容を問いますが、消化性潰瘍と気管支ぜんそくは、心身症の疾患に該当するので、診療内科医の見る範囲内です。脳血管障害は、完全に、神経内科の診療対象になっていますので、みません。問題は、神経症疾患ですが、本来は、精神科医でしょうが、図表では、少し診療内科医の範疇まで入りこんでいるようですので、これも見ますということでしょうか。(出題者の意図がもう一つ分からないので、間違っているかも知れません。)ということで、答えは、3つということでしょうか。同様の内容を問う問題は、第8回でも出ていますので、過去問研究をされた方は、解答できたのではないかと思われます。
 同様の図表の細かな内容を問う問題は、「アサーティブ」の問題がありました。第5問の「4」です。

 以上、細かな問題は出ましたが、基本的な内容を理解していれば、これで落としても、7割以上は取れる問題だと考えました。お前は、どうなんだという方もいらしゃるかもしれませんが、言い訳になるかも知れませんが、隣で貧乏ゆすりをしている方がいるとなかなかじっくり考えられない者です。まさに隣にいらしゃいました。制限時間の30分前には退出されたので、残りの時間で見直しはできましたので、満点とはいかないとは思いますが、合格ライン以上は確実に取れていると思います。

 なお、教科書を読んでいて、漠然としていたのは、それぞれの先生が分野ごとに書かれているので、同じ内容がところどころに出てくるのと、その出てくるのはいいのですが、その表現内容の違いでした。例えば、治療法は、休養と薬物療法に加え、心理療法がありますが、前者2つしか言及していないところもあります。また、相談できる外部機関として、労基署や中央労働災害防止協会、産業保健推進センターなどの解説があり、その記述の趣旨により、微妙に表現が違ってありましたので、これには最後まで頭を悩ませましたが・・・。

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